行ったのは…
般若寺
↑これは、般若寺の入り口すぐのところにあるカンマン石
この石の突起部に体の悪いところを押し当てると健康が増進すると、説明書に書いてありました
そ〜こ〜で〜
友人たちのとった行動は…
↓はい、この人、お腹を押し当てました
↓この人は背中をどうにかしたいらしい(すごい体勢)
(お見せできないのが残念ですが、ゲラゲラわらっている)
↓そして、この人は石に抱きついた〜石が動きそうだ…
(彼女は奥ゆかしく含羞の笑みを浮かべながら、その表情とは逆に、石を動かそうとしているのだ)
…とひととおり、石と戯れてから
コスモス満開の境内に踏み込む
きゃー、キレイ!
↓宋の石工伊行末が制作したという十三重の石塔は、般若寺のシンボル
石塔の周りにもコスモスが満開です
石塔の東西南北4面には、それぞれ仏さまが線刻されていますが、
東側の薬師如来には、特別にお参りする場が設けられています
↓…なのでみんなでお祈りをしています
さて、彼女たちは一体何をお願いしたのでしょうか?
多分、図々しいお願いだったんじゃないかしらね
↓すぐ近くの石仏たちも、手を合わせてお願いしています
彼女たちをまねたのでしょうか(そんなことあるわけないわ)
↓こちらは、ひっそりとコスモスに埋まる可愛らしい石仏
螺髪が大きくて頭の形が良く、お顔もすっきりしています
お寺の本堂の前には、コスモスがとてもきれいに「荘厳」されていました
般若寺といえば、お花の「荘厳」です
紫陽花の季節には、紫陽花と季節外れ?のコスモスのコラボが見られます
秋は、コスモスの独壇場
画像でお楽しみください↓
強力な雨女がいたのですが(いつぞやの鎌倉ツアーでは、頭上に雨雲をくっつけて来たことを過去記事に書いた記憶があります)、
雨女にマケズ、太陽がよく頑張った!
きれいな秋の青空とまぶしい太陽の光の下で
コスモスがきれいなこと!
ここでふと、前の記事に書いたアコルドゥのメニューを思い出しました
↓獣と木の実 秋のオノマトペ
このお料理、一番上にコスモスがのってました
ってことは、コスモスって食べられるんだ!
「般若寺のコスモスのおひたし」
とかどう?(やめて)
さて、コスモスを満喫したあとは、本堂の内部に入ります
ここにおられるのは、鎌倉時代の重文
八字文殊菩薩騎獅像
お寺のパンフによれば、元享4年(1324)、大仏師康俊・康成の作のようです
もとは経蔵の秘仏本尊だったそうですが、現本堂再建により御開扉されたそうです
キリっとした賢そうなお顔立ちで、獅子の顔もいい!
(ここから小声の話)
実はこの前日、私たちは安倍文殊院に行ったのですが、そこには快慶作の騎獅文殊菩薩像がおられました
般若寺の文殊菩薩像を観て、何故か前日の安倍文殊院の文殊菩薩像の話で大盛り上がりしてしまったのです
その理由はなんでしょう?
↓ちなみにこちらが、前日に拝観した
安倍文殊院
渡海文殊群像(国宝、快慶作、ただし、獅子と最勝老人は後の時代)
↓本尊 文殊師利菩薩像の拡大
盛り上がってしまったわけは、
安倍文殊院の獅子の顔!
上 般若寺、下 安倍文殊院
上の般若寺の獅子は、文殊も安心して乗ることができるような、りりしいお顔をしています
それに対して、下の安倍文殊院の獅子ときたら!!(ぷぷ←失礼🙏🙏)
昔から思っていましたが、安倍文殊院の獅子くんは、お正月の獅子舞みたいなお顔でしょ?
なんとなく、上に載っている文殊菩薩も、知らん顔しているように見えたりします
獅子くんの立場にたてば、快慶の国宝なんかに乗られてしまって、困ってしまい、目を逸らしているわけです
一緒にいた友人のうちの一人は、
快慶の文殊のことを、「彼氏」と呼ぶほど好き(それもどうしたものか…)なんだそうですが、
彼女も「この獅子には困っている」んだそうです
「じゃあ別の獅子に乗り換えればいいじゃないか?」と、周りは無責任なアドバイスをしたりしましたが、
…いいえ、私はむしろ、安倍文殊院の獅子が好きです
だって、可愛いじゃん…
もし私がメスの獅子だとしたら(それもどうしたものか…)、彼氏にしたいのは般若寺の獅子、結婚するなら安倍文殊院の獅子と言うかもしれません(が、私はそもそも獅子ではないので、この発言には責任とれません)
…と、くだらなさすぎる話に限って長々と書きたくなるものですが、頭を冷やして、
話を般若寺に戻します
この日は本堂の後ろの宝蔵堂で白鳳秘仏が特別公開されていました
↓宝蔵堂
↓お堂の前に置かれたドラを打って「たのもーう!」とお願いすると、内部からまるで自動ドアのように扉が開きます(中にいらっしゃるお寺の方が開けて下さいます)
お堂の中には
秘仏阿弥陀如来像 重文 7世紀後半 409㎝ 金銅製金鍍金
聖武天皇が平城京の鬼門鎮護の為に奉納された像で、鎌倉時代の宋人伊行末が石塔を建立した時に内部に秘蔵したそうです
保存状態の良さから、聖武天皇の曾祖母持統天皇ゆかりの念持仏とも考えられるとか
↓横顔
金銅製ですが、二重(←訂正🙏、上瞼の線ですね)がはっきり刻まれいて、鼻筋もきれいです
↓両眉は繋がり、頼もしい表情です(とっても小さなお像なんだけどね)
丸く輪っかを作ったような手は、体の割りに大きくて、
衣の縁には細かい点線が整然と刻まれ、条帛には太陽(→)を半分にしたような模様(なんて呼ぶのがいいのだろう?)が刻まれています
とても精巧につくられた小さなお像で、
高貴な人の念持仏だったのかもしれないと思いました
↓こちらの3体はもっともっと小さいお像でした
向かって左から
地蔵菩薩(紫檀材一木造り、法量8.2㎝、総高9.8㎝)
大日如来(ヒノキ材一木造り、法量2.6㎝、総高5.2㎝)
十一面観音(金銅、総高11.8㎝)
この三体は、先程の阿弥陀仏の台座部に和紙に包んで納入されていたんですって!
(阿弥陀の台座部がパカっと開くと思われる)
石塔建立時に、新造か伝来の念持仏が奉納されたと考えられているようです
どれもとても小さい像たちですが、写真を拡大してみます
↓地蔵菩薩 拡大
地蔵菩薩は顔が「西郷隆盛」似で(?)、両目が離れていました
衣の細かい切金模様が実にキレイに残っていました(さすが、西郷どん!)
↓十一面観音 拡大
MISIAみたいな髪型をした(?)十一面観音で、
こちらは西郷どんとは逆に、目が真ん中に寄っているお顔でした
↓大日如来 拡大
この大日如来は、小さすぎて、目を凝らしてもよく見えませんでした
・昨年、紫陽花とコスモスが両方とも咲いていた時の般若寺の記事↓
奈良般若寺の紫陽花とコスモス、文殊菩薩のお話 2022-06-28
さて、般若寺を満喫したあとは
奈良街道を少し北上して
↓奈良豆比古神社に行きました
この神社に以前来た時に、とてもとても驚いたものがあります
お参りを済ませたら、
是非とも、建物の裏手にまわってください!
私が驚いたものは、この建物の裏手にあります
そこは、まるで地面がえぐられたように低くなっていて、
↓見たこともないような巨木があります
樹齢千年といわれる巨大な楠です
この楠の大きさに、とても驚いたのです
比較のために、友人に立ってもらいました
よく分からんが、楠がとんでもなく大きいことだけはわかります
写真に収まりません
窪地の下にまわりこんで見上げると、枝葉が広がり、大きく高い!大迫力!
トトロが出て来そう
この日の昼は、暑いくらいに気温が上がり、
蚊が「待ってました!」とばかり現れましたが、
半袖・スカートの友人が集中的に攻撃されてました(お気の毒)
https://narashikanko.or.jp/spot/shrine/naratsuhiko-jinja/
奈良市内への帰り道、奈良街道沿いで立ち寄った
西福寺
ここには藤原時代の制作という3体の仏像がおられます
阿弥陀如来像
3体の仏像の他に、このお寺には楽しみなことがあります
それは…
とっても人懐こいシバ犬
満面の笑み?で迎えてくれて、
↓ボールで遊ぼうよ
ボールをかみしめて、結局ニンゲンには渡してくれなかったのだけど、
私たちが帰ろうとすると、キョトンと悲しそうな顔をしてました(また会おうね)
シバ犬の傍らでは
↓放し飼いされた、たくさんのチャボが忙しそうに歩き回っていました
観光客が訪れるお寺ではないかもしれませんが、
シバ犬とチャボたちがいる、素敵なお寺です
西福寺HP
https://www.saifukuji-nara.com/
そのあと、こちらにも寄り道しました
↓奈良監獄跡
奈良監獄に来ると、数年前、ジャニオタの友人が、奈良監獄をロケ地としたジャニーズ映画を見たと言っていたことを思い出します(芸能界も栄枯盛衰…)
ここは、2026年に星野リゾートの監獄ホテルになる予定だそうです
↓そのための工事中?
https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/hoshinoya/naraprison.html
そして、こちらの脇を通りました
↓北山十八間戸
今気づきましたが、
十八間戸って、18ルームってことなのかしら?
だったら、星野リゾートはここもホテルにしたらいかがでしょうか?
奈良監獄ホテルと北山十八間戸、どちらに泊まろうかな?