母が認知症予防のために
15年間
毎日つけていた日記を

読み返してみた。


認知症を恐れすぎて
認知症になったのかもしれない。

他愛もないことが
毎日綴られていて

母は
気功体操の先生をしていたので
娘たちを預かって
もらった記憶があまりなく

「自分の子は
誰にも預けず
自分で育てなさい」

そう言われてたからかもしれない。

でも


結構預けてた爆笑

長女はあんまり
おばあちゃんには
懐いてないと
思い込んでたけど

「今日は孫から電話で
ママに怒られたから
かっちゃん(母)ちの子供になりたい
言うてくれて
なんてかわいい🩷」

やって。(笑)


毎日毎日忙しそうだった母は
何も予定のない家に居る日がほとんど無く
年に何日かある
何も予定のない日は

「今日は何もすることが無かった
ずっと家にいるのはしんどい」

だって。(笑)

元気な人のイメージしかなかった。

私の年齢で
もう孫が二人いて
仕事して
じーちゃんのお世話して
「お父さんのペースにイライラする」
とも書いてる(笑)

父には
好きなこと言えてたんやと思う。
心の中でもおもってたんや(笑)

いつも私等のことを気にかけてくれてて
お父さんの身体を気遣い

何も考えんですんだら
楽やろなぁー

とも書いてた。


そんな元気な母も
65歳くらいから
徐々に
体調がすぐれない日が
出てきてた。

全く知らんかったな。。
わからんようにしてたんやろなぁ

「疲れたから寝よ」

って文字も出現。


多分
それぐらいから
物忘れも増えてきてたなぁ。


頑張ってくれてた。


最近、ふと元気なときの
母を思い出す。


「もう、私がわからんようになったら 
施設に入れてな。
どっか悪なっても
治療とか要らんで~やめてな~」

今は施設で
脱水にならないように
点滴だけお願いしてる。。


人も犬も
枯れるように人生を終わるのが
1番幸せとか。

水分をとれなくなって
枯れていく。

母は
今の状態を望んでるのかな?

というより

望んでないのはわかってる。

私が
受け入れたくないだけ。

身体も随分硬直してきてる。



もう少し
日記を読んでみよう。


父と二人で
色んなことろに旅行に行ったり
買い物したり

楽しそうにしてたなぁ。。


ずっとおもってたら


「買い物って1人がやっぱり早いし楽やわ
こんなこと言うたら悪いけど
重たい物のときだけでええわ」


笑い泣き笑い泣き笑い泣き


そやったんや(笑)


わがままやったなぁ。。(笑)


次女と施設に会いに行って

シミもシワもあまりない
79歳の母をみて

「ほんまに肌キレイ」
と次女が言う。


そんな母を実験台にしてきた
私の化粧品がある。

子供の頃から
毎日母に怒られてた私に
新作の化粧品を持っていくと

「あんた、これええわぁ
キメ細かなってきて
みんなに何してるかきかれるんよ。
女優さんも何もしてませんっていうやん。
私も言うた(笑)」

そこは、宣伝はしてくれへんねんな。(笑)



親ばかやな。
と思う。




たぶん。
親になって思うところがあって


どんな子供でも
自分がこの世から居なくなったときに

自分でしっかり生きていけるように
願うもの。


褒めて
気に入って
続けて
それで一人でも
しっかり生きていけるように
なって欲しい。



色んな資格を取らせてくれたり
褒めて調子に乗らせて
くれたんやなおねがい


ありがとうやで。


お父さんには
一人で買い物行きたかったことは
墓場まで
持っていくことにするわな。(笑)