こんにちは。ナチュロパスの植村和美です。
私のクリニックに訪れるクライアントさんは、
圧倒的に女性が多いのです
なぜだか。
その中でも、多いのは
ホルモンの乱れからくる、
様々な体の不調や症状に悩んで
ご相談に来られるケース。
特に生理前や生理中おこる、
生理痛、頭痛、腹部や腰の痛み
ニキビや吹き出物、出血過多など
身体に現れる症状のほかに、
いらいらや、不安感、落ち込みなど、
精神的な症状を伴うケースも。
特に、うつや焦燥感、不安感などの
精神症状が強い場合は、
PMDD（月経前不快気分障害）と呼ばれ、
ひどいケースでは、
自殺したくなるほど落ち込んでしまうことがあります。
うつ病との違いは、生理が終わると
このような症状は軽減されること。
ここで、ある私のクライアントさんのケースを
ご紹介いたします。
このクライアントさんは、
私のブログ上で、自身の経験を共有することを、
快く承諾してくださいました。
彼女の名前は、ヤスミン・リシャさん。
３０代の女性で、
私のクリニックを初めて訪ねてくれたのは、
一年前のちょうど７月中ごろでした。
彼女は、にきびに悩んでクリニックを訪れたのですが
問診をしていくと、更に様々な問題を抱えていることがわかりました。
両親が離婚を経て、母親と暮らしたけれど、
母親との折り合いが悪く、１２歳で家出、
精神が不安定で、自殺願望があり、お医者様からは、
双極性障害と診断され、向精神薬や睡眠薬を
服用していました。
自分のことがきらいで、
素顔を絶対に他人にみせたくない
問診中もずっとそわそわして、落ち着かない彼女でした。
お肌の症状で来られる場合、できるだけ素顔で
その状態を拝見したいのですが、
彼女の場合は、厚く化粧を塗っていたため、
お化粧の上から、お肌を観察するしかありませんでした。
治療の経過を記録に残したかったので、
写真を撮らせてもらえないかお願いしたところ、
自分で撮るとのこと。その写真がこちら
お化粧のお蔭で、にきびかどうかわかりにくく、
でも、炎症があって痛々しい様子が見てとれました。
問診を進めていくうちに、彼女は、ひどい生理痛と生理不順に
悩まされて、経口避妊薬を治療の目的で服用をしているとのこと。
食事も不規則で、炭水化物や糖分の多い食生活をしていることも
わかりました。
皮膚は臓器の一部です。体の内側から改善する必要が彼女には
ありました。
そこで、はじめの２週間は、軽いデトックスプログラムから始めて、
食事も炭水化物や糖分を減らし、
乳製品やグルテンを含む食品の排除、
そして、新鮮な野菜や果物をバランスよく、
食べてもらうようにしました。
それよりも何よりも大切だったのは、彼女の心のケアです。
フォローアップのコンサルテーションは
始めの一か月間は、毎週行いました。
彼女はすこしづつ心を開いてくれて、
なんでも話してくれるようになりました。
そこで、彼女が心に溜めている、怒りや不満などの感情、
特に母親に対する気持ち、
自分のこと
できるだけ思っていることを
吐き出してもらいました。
話していくうちに、少しづつ彼女は自分としっかり
向き合えるようになっていました。
人は、誰一人として無駄な人はいない、
この世に生まれてきたからには、
達成するべき目的があるはず
このことを少しづつ理解できるようになっていきました。
彼女は子供が好きなので、いつか子供と携わる仕事をしたいと
少しづつ前向きに、夢も語ってくれるようになりました。
気持ちが前向きになってきたのと同時に、
ホルモンのバランスを整えるため、
ハーブ薬や栄養療法を
約５か月にわたり行いました。
そして、
彼女は別人のように、明るくなりました。
また、最近ではすっぴんでも平気で外に出かけるとか。
彼女の治癒の経過をシェアしたくて、お願いをしたら、
元気にこんな返事が返ってきました。
”偶然にも、２週間前ほどから、なぜかあなたのことを考えていたの。
今は信じられないぐらい、お肌のことなんか全く心配しなくなったし、
不安症と生理痛の痛みに苦しんでいたことがうそみたい。
私の体験談をシェアしてくれて大歓迎よ～”
彼女が元気になったことがとても嬉しくて、
涙がでそうになりました。
ナチュロパスの治療を行うとき、身体の症状だけを見ていては、
治癒に導くことができない場合があります。
自然療法の基本、心と体、そして精神の調和を取ること、
これが元気に、生き生きと輝ける人生にするために
大切なことではないでしょうか？
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