オーストラリアのゴールドコーストより、
ナチュロパスの植村和美です。
クリニックに来られるクライアントさんの症状が、
その週や月で重なることがよくあります。
最近のマイブームは、更年期障害のクライアントさんの
コンサルテーション。
思春期や、出産、そして更年期と、女性は男性に比べ、
一生を通じて体の大きな変化を経験することが多いのですが、
特に、更年期は、精神的にも、肉体的にも、
新たなチャンレジを迎える時なのかもしれません。
更年期障害の症状で悩む方は、とうとう来たか!という諦めのような、
悲しみのような、切なさのような複雑な気持ちを抱えてやってくる方が多いです。
どうしても、更年期=老いという決してよくないイメージを持ったり、
あるいは、女性としてもうおわっちゃったーというような、
半分捨てバチな気持ちになってしまう方がおられるようですが、
私は、更年期は人生という本の中の新たな章が始まる時だと思っています。
更年期が始まる年齢は、人により様々ですが、大体45~55歳で、
平均すると51歳ぐらいです。
この年齢に達した女性は、様々な人生の喜怒哀楽を駆け抜け、
より優しく、温かく、
そして思いやりがある
でも、ちょっと厚かましく、
人生の甘い辛いを熟知した大人な人々なのです。
更年期をネガティブに捉えてしまう理由のひとつは、
体や精神におこる不調だといえます。
人によって、全く不快な症状がなく、
更年期を楽に過ごせる方も中にはおられますが、
私のクリニックに来られる方の多くが経験されているお悩みの症状は、
のぼせ、寝汗、気分の落ち込み、
いらいら、集中力の低下、健忘症、疲労などです。
閉経が始まる前から、生理が来たり来なかったりと
不順になってきたり、上記にあげたような症状が起こる時期は、
プレ更年期(Peri-menopause ぺリメノポーズ)といいますが、人によって
閉経の2-3年前から症状や体の変調が見られる場合があります。
そして、12か月間全く生理が来なくなると閉経となるわけです。
更年期特有の症状が起こる原因は、更年期を境にして見られる女性ホルモンの変化や、
環境、食生活、ストレス、その人が持つ体質など様々な要因が関わっています。
私たちの卵巣で作られる卵子は、卵母細胞という細胞が元になりますが、
女性として、おギャーと生まれた日から、その細胞の数はすでに決まっていて、
そのうち、一生を通じて排卵される細胞は、大体400から500個だそうです。
卵巣から排卵される数が予定数に達した時が、
今まで頑張ってきた卵巣にお疲れさま!とお役目を終えていただく時になるわけです。
排卵をするシステムの中で、卵巣からはエストロゲンとプロゲステロンという
ホルモンが分泌されますが、閉経に伴い、これらのホルモンは、卵巣から
分泌されなくなります。じゃー全くホルモンが無くなるの?
いえいえ、そんなことはありません。
人間の体は、本当によくできているのです。
閉経後は、腎臓の上に位置する副腎皮質が性ホルモンの分泌を担うことになります。
ただ、卵巣で分泌されていた量ほどではありません。
また、副腎皮質は、ストレスを受けたときに対応するためのストレスホルモンである
コルチゾールや、アルドステロンというホルモンを分泌するという、
大切なお役目があります。
もし、ストレスを多く抱えた生活を送っていると、
副腎皮質は、ストレスホルモンの分泌に忙しく、
性ホルモンのほうは後回し。結果、性ホルモンの値が著しく低下して、
更年期の症状を悪化させることに。
閉経が起こる前のプレ更年期から、
ストレスをできるだけ溜めない、
溜まりそうになったときには、ヨガや、ダンス、メディテーション、
ウオーキングなどご自身にあったストレス解消法を
うまくと入れるようにすることが大切です。
40代から50代のこの変遷の時期を、生き生きと輝いて過ごせるように、
自然療法でできるサポートや、食事や生活習慣などのセルフケアについて
これからも情報を発信していきたいと思います。
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