皆様こんにちは。

ナチュロパスの植村和美です。

ゴールドコーストから自然療法について

様々な情報を発信しています。

 

毎月めぐってくるサイクルの中で、

女性にとって大切な鍵をにぎるホルモンは、

エストロゲンとプロゲステロンです。

 

今日は、エストロゲン過多のケースについて

書きたいと思います。

 

エストロゲンは、卵胞ホルモンと

日本語では呼ばれています。

卵胞とは、卵巣で形成される

卵子を含んだ細胞のことを言いますが、

エストロゲンはその名前の通り、

卵胞の形成に必要なホルモンなのです。

 

生理が始まって次の生理がくるまでの

1サイクルが28日周期の人の場合、

生理の1日目から数えてだいたい14日目ごろに

排卵期がきます。この排卵前に、

エストロゲンの値が優位になります。

そして排卵期(2-4日)を境にして、

後半の12~14日間は、

もう一つの大切なホルモン、プロゲステロンが

優位になります。

 

このように2つのホルモンが、

うまくバランスを取り合って作用しています。

 

エストロゲンは、女性らしい体型を作るのに

必要なホルモンですし、

子宮内膜を厚くし、受精卵が

着床する準備を整えたり、

動脈硬化形成や、血管系疾患のリスクを抑制、

また、骨を破壊する破骨細胞を抑制し

ビタミンDやカルシウムの吸収を助けることで、

骨粗しょう症のリスクを防ぐ といった大切な

役割があります。

 

そんな大切なホルモンであるのに、

一方で、エストロゲンの値が

1サイクルのうち後半になっても優位なままであったり、

プロゲステロンの値が低いままであると、

生理の出血過多や乳房の痛みや張り、

生理前のイライラ感といった症状の原因になったり、

長期に渡ると、

子宮筋腫や、最悪のケースでは

乳がんなど好ましくない病気のリスクを抱えることにも。

 

何事もバランスが大切なのですが、

なぜ、人によってエストロゲンの値が高すぎる という

ことが起こるのでしょうか?

 

様々要因がありますが、主な理由としては、

以下のことが考えられます。

 

1.キセノエストロゲンの存在

キセノエストロゲンは、いわゆる

”環境ホルモン”と呼ばれる化学物質で、

私たちを取り巻く環境に存在しているものですが、

例えば、プラスチック製品に含まれる物質や、

古い電化製品に使われている、

ポリ塩化ビフェニール(PCB)や、

排気ガスや山火事、ゴミ処理によってできる

ダイオキシンなどは、エストロゲンに似た物質で、

私たちの細胞の受容体と結びつき、

内分泌の攪乱を起こし、ホルモンバランスに

影響を及ぼすことがわかっています。

また、避妊用ピルに含まれる

エチニルエストラジオールは化学的に

作られたエストロゲンに似た成分で、

生理不順や、ニキビなどの治療にも

処方され、一時的に改善されるのですが、

長期に渡って服用することで、エストロゲンが

優位になったり、自分自身でホルモンを

バランスよく分泌できなくなることが懸念されます。

 

2.肝臓や腸での代謝機能

エストロゲンなどのホルモンは、

濃度を一定に保つため、

肝臓や腸内で分解され、必要でないものは

体外へ排出されます。

この代謝が上手くなされないと、不必要なホルモンが

体に蓄積しやすくなります。

 

また、環境から体内に取り込まれた

化学物質もこれらの代謝を経て、

体外に排出されなければなりません。

 

肝臓はいわば大きなごみ処理場。

日々の生活を通して、体に取り入れてしまった

必要ではない物質(例:アルコール、

カフェイン、添加物や色素、薬、

化学薬品など)を、分解して処理する

という大変な役割があります。

 

また、腸では腸内細菌によって、

ホルモンの分解が助けられるため、

腸内環境を保つことも必要になってきます。

 

便秘などをして、排泄物が体に長期に

留まりやすい状態にあると、せっかく処分しようとして

ホルモンの分解物や、毒素がまた、

再度吸収され、血液をとおして循環することになります。

きゃーガーン

だから、健康なホルモンバランスには、

肝臓と腸の機能を整えることは、とても大切なのです。

 

3.肥満

エストロゲンには、3種類ありますが、

(くわしい説明は、こちらのブログからどうぞ

その中でも、乳腺を刺激したり、

細胞の増殖を促す作用のあるエストロンは、

脂肪組織で作られるため、

脂肪分が体に多く蓄積されることで、

このエストロンの値も高くなる可能性があります。

 

4.エストロゲンの受容体とその反応

ホルモンが組織に働きかけるには、

私たちの細胞ひとつひとつにある

受容体 というものとドッキングする必要があります。

ホルモンを鍵に例えると、

受容体は鍵穴のような存在。

 

この受容体は、脳や腸、筋肉などほとんどの組織に

存在しています。

この受容体が、敏感にエストロゲンのホルモンや

それに似た物質に対して反応をするのですが、

体内に何らかの影響(例えば、アレルギーや

感染症など)で炎症が起こりやすい状態に

なっている時は、この受容体の感受性が

高くなりやすいという傾向にあります。

 

思春期の頃は、

ホルモンのバランスが不安定で、

受容体も敏感になりやすいため、

エストロゲンの値が高くなることがあり、

出血が多くなることもあります。

普通は2-3年で落ち着きます。

この時期に、生理不順が理由で、

避妊薬を処方されてしまう

ティーンエージャーの方がいますが、

私は、個人的には、お勧めしません。

 

==================

もし、あなたが、ひどい生理痛や、出血過多に

子宮内膜症や、骨盤内炎症性疾患などの

可能性もありますので、

一度検診をされることをお勧めします。

 

特にこのような疾患にかかっておられない場合で、

エストロゲンのバランスが優位になっている

傾向があれば、

普段の食事や生活習慣を見直すことで、

改善することができます。

 

その改善法と、ナチュロパスが処方する

ハーブや栄養療法については、

次回のブログでご紹介します。

 

ご一読いただき、ありがとうございました。

 

ハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブハーブ

月経前症候群や生理不順などで

お悩みの方

自然療法で改善してみませんか?

 

コンサルテーションのお問い合わせや

ご予約はこちらからどうぞ

http://ameblo.jp/naturopathkazumi/entry-12178119002.html