海の日。 | 猫畜生日記とつんたんか

猫畜生日記とつんたんか

はじめまして。
ねこちくです。
またの名をつんと申します。
昔は「中森つん」なんて呼ばれていました。
書くことを見つけながら、書いていきます。

泣きじゃくる母の背中へ手を添える 帰ろう ここは死に場所じゃない

母の癌が進行していました。変更した抗がん剤の効果は見られず、また変更することになります。次の抗がん剤の点滴から、ありとあらゆる副作用が出るようです。

一般的に認知されているであろう、脱毛、吐き気、抵抗力の低下に加え、末梢神経障害や高血圧や浮腫なども、顕著に見られるようになるそうです。

いままでの母は、副作用といっても、だるさや眠気や貧血など、比較的軽い方で済んでいました。だからでしょうか「まだ生きられる」「もしかしたら東京五輪まで」と夢を見てしまいました。

現在進行形で、延命の効果が見られるのは2年。効果が見られない場合は、3ヶ月ほど様子を見て、延命治療を終わりにします。もちろん、激しい副作用から死に至る可能性は、いままでの何倍かというほどにあります。

担当医に
「時間を大切に生きてください」
と宣告されました。

母は受けとめられませんでした。言葉に出来る感情がなく、ただ泣きじゃくりました。その背中を黙ってさすり続けても、私が泣くことはありません。手の施しようがないまでに母の病気の進行に気がつかなかった私には、その権利がありません。

恋人だった方には
「もうあなたのままごとには付き合いきれない」
と言われました。ここまで演じてくれたことに、感謝をしなければいけません。ありがとうございました。幸せな人と、幸せな家庭を築いてください。

夏の始まり。今年は母が選んでくれた浴衣で、どこか出かけたいものです。