いろいろぐちゃっとぶっとんだ設定になってしまった思いつきなパラレルものであります。甘さもナッシングでキョコさんがちょいと酷い目にもあったり。
あと、なんだかとっても中途半端っすよ?
よろしくて?


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いつか、私だけの王子様が迎えに来てくれる?
はっ。
そんな子ども騙し……いつまでも信じていられるほど、人生って甘くないわよ?



物心つく頃には預けられていた旅館。
ろくに顔も見せに来てくれない母親にはあからさまに邪険にされて、子どもながらにも此処から追い出されたら行く所なんてないって肌で感じていたから、中居仕事から板場の修行、お茶の作法から大根の桂剥きまでなんだって出来るようにならなきゃって必死になって。
そんな生活の中で、幼馴染の男の子を王子様だと思った時期もあったけど………私を上手く利用しようとするばかりな一面に気が付いてしまった。
幼馴染のファンな女の子たちに意地悪されても笑ってるだけ、幼馴染のいたずらの後は私のせいで、お客様に頂いたお菓子は横取りされて、宿題も掃除当番も押し付けられて…………
泣いてたって困った顔をされるだけ。
どうやったらそんな男に王子様の夢を見続けてられるってのよ?
中学生になる頃にはチャラチャラとシルバーアクセで飾るようになったそんな幼馴染に抱いていた夢は儚く消え去っていたんだけど、今度はそんな私が気に入らないのか変に絡まれるようになって。
高校に入ったら幼馴染は親にねだったギターでバンドを組んだりロックスターを目指すようになると、整った容姿も相まり彼の取り巻きは増える一方。そんな幼馴染が変に絡んでくるからって学校中の女子から嫌われてるような状態になってしまっていた。
高校を出たら何がなんでもここを離れて就職して独り立ちをする、平穏を手に入れるんだって、そう決めていたのに………



高校生活もあと1年。
そんな頃に幼馴染がスカウトを受けプロになるために東京に出る……そして、その上京に何故か私も付いて行って一緒に暮らす、そんな噂が流れるようになったらしい。
彼がその噂を否定しなかった事、他の女の子に付いてきてくれと誘いを掛けなかった事、そのせいでその噂は彼のファンの中で真実味を帯びてしまって
『ショーはあんたになんか渡さないんだから……あんたなんか、つまんない地味女のクセにっ!!』
そんな叫び声を聞きながら………たぶん、彼と関係があったんだろう女の子に何か堅い棒のようなもので殴られ階段から突き落とれたのは、日も暮れたバイトの帰り道。
変に揉みあった所為で頭を打った私が次に目を覚ましたのは、3日後の病室でだった。



身体のあちこちに打ち身や擦り傷、後頭部に大きな傷とたんこぶ。
幸いにも、後遺症はなし。
だけど………今後、こんな事が有り得ない保証もなし。
お金は振り込めど姿も見せない母親。お見舞いにやって来てくださった旅館の女将の浮かべた歯にものが挟まったような苦々しい顔。
旅館の跡取りな幼馴染が原因と言う醜聞…………
居候先に………いや、それどころかこの京都の土地にいる事が難しくなってしまった身の上を知った。




もう高校の卒業を待たずに、住み込みで何処かに職を求めようか………そうぼんやりと、病室のベッドの上で考えていた私に
「最上君……君、留学しないか?」
そう声を掛けてくれたのは、私の小さなお友だちマリアちゃんの本格的過ぎたコスプレを披露するド派手なおじい様だった。




そして、その留学したホームステイ先のお宅で
私は、私の生涯に渡る程に執念深い………綺麗で綺麗な妖精さんと出会う事となったの。





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当然、ホームステイ先であるヒズリ邸にてパワフルラブ夫婦と、ちょっと捻くれグレ気味なはら黒年下な久遠少年と出会う………みたいな?
ミニマムストカの出来上がりとか?笑


続き………?
予定ナッシングですだよー。笑
( ´ ▽ ` )ノ



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

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