おはようございまっす!

ほんのりこだわり5時あっぷ(予約投稿)にございます。

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辺境の地な我が家の5周年なお遊び企画っぽいもの『5周年は5歳児でGO☆』なラストよにんめ、と。にてございますよー。



はてさて、よにんめは誰なのやら?んで、とってなによ?なこちら。

なんと、5歳児なお話なのに濡れ場です。ご注意をばっ!!

 

 

 

 

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それはどこかちくばくな。
 
 
 
「ゔぅぅぅぅぅ〜」
と、そんな愛らしい声が奇妙な唸り声を奏でる。
狭い島国なお国事情の一般家庭より随分と占有面積を誇るとはいえ、個人宅の一室。クッション効果の薄い硬い壁材と満ちた湯気によって、その声はよく響いていた。
ここは浴室である。
だが、ただの浴室ではない。なにせ、その整ったルックスと鍛えられた肉体、そして裏打ちされた高い演技力で芸能界に君臨する人気俳優、敦賀蓮そのひとのご自宅の浴室である。
あえてここで再び、繰り返そう。
浴室である。お風呂場で湯殿でバスルームなのだ!余程の変わった事情やら性癖でもなければ、当然、全裸となって利用するだろう場所であろう。
世に抱かれたい男NO.1なんて謳われている敦賀蓮の浴室。それだけで頬を染める乙女など履いて捨てるほどにいようものなのだが、それだけではないのだ。
なんと、自宅の主人たる敦賀蓮(もちろん全裸)そのひとは当然の如くとして、なんと!その蓮のお膝の上に恋人(こちらも全裸)が乗っけられているとなればっ!!
それはもう、純真たる未成年には見せられないよ!で鼻血にはお気をつけを!?モザイク必須の18禁アダルティーな絵面を否が応でも妄想されようというものだが……
はてさてどうしたものか?そんな敦賀邸浴室の現状はどうかと言われると、だ。
 
 
 
実に、ほのぼのとしたものだった。
 
 
 
ふんふんと、聞くからに上機嫌に鼻歌を奏でている耳触りの良い低い声。
そんな実に楽しげな蓮と対照的なのが、ちんまりぎゅっと身を竦めたまんまで蓮の膝の上に抱きこまれているキョーコだった。
「あゔぅぅぅぅぅ〜」
依然として、奇妙な唸り声をこぼし続けているキョーコ。
濡れてぺたりと張り付いた黒髪から覗き見える耳朶まで見事に真っ赤に染まっているのが蓮の目にもはっきりと映る。
「どうしたの?俺との風呂なんてもう慣れたでしょ?」
なんてかわいい恋人へ揶揄うみたいに言いながら、手慣れた様子でシャワーを浴びせている蓮。
キョーコへとその重量級の想いを告白して愛を乞い恋人同士へと纏まるまで、手強い恋愛拒絶のラブミー部のラスボスを相手に攻めあぐねてだらだらとまどろっこしくもヘタれていやがった癖に!キョーコの想いを白状させてからは手が早かったのが、この男。
幼き頃から腐れ縁な幼なじみへの王子様な夢を抱き、裏切られからは恋愛拒絶者まっしぐら。そんなキョーコである。もちろん、蓮が初彼。
恋人同士のいちゃいちゃのイロハなど知りもしないまっさらさんをいいことに、「恋人同士ならこれくらい普通」と、キョーコの無垢をいいことにちゃっかり言いくるめ、憧れだった「一緒にお風呂❤︎」ももう片手どころか両手でも数えられないくらいに経験しちゃっている筈なふたり。
なのだが……
それとこれは、なんか、違うっ!!!髪を洗われつつもキョーコは心で叫ぶ。
そんな頭を俯かせたキョーコの視界にちらりと見えるのは、キョーコの足だ。ぷらんと、床まで届くことなく宙に浮いている、小さな小さな足とこれまた小さな小さな爪。
 
 
 
 
そう。キョーコは現在、謎のメッセージカードの不思議パワーにより5歳児となってしまっているのである。
よって、蓮の膝の上にちょこんと乗っけられている姿は恋人同士と言うよりも……「お父さんとお風呂」な実にほのぼのとした絵面なのであった。
 
 
 
 
そもそも、何故5歳児化なんて飛んでも状態で一緒にお風呂なのかというと、だ。
いつも通りの蓮の自宅でのおうちデート。キョーコの作ってくれた美味しい食事を仲良く並んで食べて、ちょっとまったりとしていたそんな時のことだった。
珈琲でも煎れようと蓮がキョーコから離れた、そんなわずかなの時間にキョーコはくだんの謎カードを拾いあげてしまって……だ。
もちろん驚きはしたが、原因だろうそのカードに少しの間と書いてあったのですぐに元のキョーコに戻れるだろうとの安心感もあって、小さなキョーコもかわいいだとかハンバーグ王国を作る?なんて戯れてなどいたのだ。
ふと、喉の渇きを覚えたキョーコはカップへと手を伸ばす。が、そこにあるのはいつもよりも小さな5歳児の手指と大人用の陶器製のマグカップである。
つるりと、掴み損なったカップの中身は重量に従ってボタボタとキョーコの胸元へとこぼれ落ちた。幸いにも、5歳児ハプニングに戸惑ったり驚いたりしていたうちにぬるく冷めており、火傷などはなかったのだが……最近キョーコが好んで飲んでいたのが、よりにもよってマシュマロココアで。
張り付いた服やら咄嗟に拭った手やら、なにやらいろいろ、べったべとなのだ。そのままで過ごしたいとは思えない気持ち悪さ。
当然、キョーコは家主である蓮にことわり風呂を借りてひとりでシャワーを浴びて来ようとしたのだが、そんなキョーコをひょいっと抱き上げる腕。
え?と見上げたキョーコが見たのは、一緒に入ろうなどと曰いながらにっこりと麗しく笑ってみせる恋人の顔であったのだ。
浴室へと抱き上げられたまま運搬される間も、キョーコはひとりで入れますっ!と訴えたのだ。だが、そんなキョーコの全力の訴えと抵抗も、「いろいろ手とか届かないかもしれないし、危ないじゃないか」なんて諭され、あっという間に裸に剥かれて浴室に連れ込まれてしまったのだ。
 
 
 
 
恋人との一緒にお風呂。
はじめてではないとはいえ、だ。
それはそれ。これはこれ。
もはや既に破廉恥なあれそれと経験させられて、隅々まで全て蓮の手によって暴かれた身体ではあるのだが……
現在、キョーコは5歳児なのだ。色気がないと散々に悩んだ元の身体どころか、色気があったらそれはそれで別の問題が発生してしまうだろうぷにぷにの幼児体。
ふくふくのほっぺたに、巨乳とは言えやしない慎ましやかな膨らみだったがきちんと柔らかくあった胸はペタンとまっ平、ふくりとしたお腹の方がボリュームのあるキューピー人形体型。第一次性徴もまだなので何処とは言わないがつるつるですとも。
慣れたとか慣れてないとかとは、また全く別物な恥ずかしさがあるのだ。
そんな羞恥に唸り声をあげ続けるなどキョーコを置き去りに、奇妙な唸り声までかわいいなぁなんて上機嫌な蓮はわしゃわしゃとボディソープを泡立てて、手慣れた様子でちんまりと小さく軽くなってしまっている恋人の身体を洗ってゆく。
それは、蓮にとってほんの少し芽生えた悪戯心だった。まるで初めて一緒にお風呂へと連れ込んだ時みたいに真っ赤でガッチガチに強張って身を竦めているキョーコがかわいらしくって……つい、ついつい構いたくなってしまったらしい。
つぅ……と、キョーコの脇腹を擽るようになぞりあげる泡にまみれた蓮の指さき。
「んっ……っぁん」
ぞわりと、背中を走る刺激に思わずに漏れたキョーコの声。
いつもよりずっと幼い声、けれど、いつも通りの良い時の恋人の啼き声。
「5歳でも……イイところは一緒なんだ?」
意地悪く揶揄って笑う低い声。
「っ!!……コーンのばかばかっ!えっち!」
恋人になって妖精の正体やらなんやら全てを打ち明けてから、詰る時と甘える時にだけ、呼んでくれるようになった懐かしい呼び名。
頬を真っ赤にしたキョーコは恋人の腕から逃れようとジタジタと短かな手足をもがかせる。
「はいはい、いい子だから暴れないの」
と、あやすように口にしながら、そんな5歳児の抵抗などやすやすと片腕で押さえ込んでみせる悪い大人。クスクスと、喉から漏れる楽しげな笑い。
むぅ!と、いじけたように頬を膨らませるキョーコ。
なんでそんな楽しそうなんですかっ!?いじめっ子!!………………さっきだって、ちょっと「夜の帝王」な気配だったし……もしかして……もしかしてもしかしてだけど、敦賀さんって……そう、なの?だから?……だから、色気ナッシング貧乳な私がいいの???
と、どうしてそうなる?な明後日な方向へと斜めに捻じれた「敦賀蓮、ロリコン趣味?」へと暴走するキョーコの思想。
「こら!俺にそんな趣味はない。」
じっと動くのを止めて黙り込んだかと思えばそんな蓮としては洒落にならない曲解思考へと走っていた恋人のとんでも思考を読んだ蓮の指が、キョーコの鼻をぎゅむっと摘む。
んにゃっ!と油断した声を上げるかわいいかわいい恋人へ、俺が欲情するのは子どもじゃなくてキョーコだけです!と叱りながらシャワーで泡を洗い流してゆく蓮。
「いくらかわいくても……流石に、今のキョーコに悪さなんてしないよ?」
一緒にお風呂な時に隙あらば仕掛ける如何わしい悪さを5歳児相手には働きません!と、そんな事を言いながらひょいっとキョーコを体を持ち上げてちゃぷんとお湯のはられたバスタブの中へと降ろしてやる蓮。
気持ちの良い温度のお湯には、キョーコのお気に入りのバスミルクの香り。
ただでさえゆったりと広めなバスタブが、おこちゃまな今のキョーコにとってはいつもよりずっとずっと広大に思える。
まだ拗ねた表情で視線を顔ごと壁へと背け、きゅっと体育座りに身体を縮こませているキョーコ。
そんなキョーコを追うように、蓮は恋人と一緒にお湯につかろうとバスタブを跨ぎながら揶揄うみたいに何気なく口にしたのだった。
 
 
 
 
「まぁ、ソレも、俺も一緒に5歳児になってたとしたら……あったかもしれないけどね?」
 
 
 
 
と、そう。
大人と5歳児なら犯罪でも、5歳児と5歳児なら許されるんじゃないかな?なんてちょっとふざけてみせたつもりで、うかうかと。
ざぷんとお湯の中へと腰を落とし、いつも通りに愛しい恋人を胸に抱き締めようと腕を伸ばした蓮の腕はキョーコへと届く前の途中で……止まった。
くらりと。
湯当たりでもしたかのように視界が歪む。
「うわっ」
大人紳士な恋人のイメージには珍しく慌てたようなそんな声に、キョーコは蓮の居る方へと視線を上げた。
 
 
 
 
 
そこに居たのは、整った顔をした男の子。
黒髪に黒い瞳。妖精さんだって間違えたコーンを幼くしたような、ミニマム敦賀蓮である。
まさか自分まで5歳児化するだなんて思ってもみなかったのだろう、キョトンとした表情まであざといがまでのそのかわいらしさ。
かわっっっ!!!と、もはや言葉にならないまでのその愛らしさに、萌え心を直撃されたキョーコが心の中でもだもだと萌え悶えていると…………聞こえてきた呟くみたいな幼い声。
 
 
 
 
「…………キョーコのこと、満足させてあげれるかな?」
 
 
 
 
まじまじと、さも不安だどうしよう?とばかりに悩んだようにラブリー極まりないショタっ子がそう言って視線を俯かせ覗き込んでいる。
謎のメッセージカードの不思議パワーの余波か、蓮がうかうかと望んだような事を口走ったが故か?何故なのかは不明だが、現状として、成人男性から幼く小さくなっているだろう…………自分の下半身へと。
 
 
 
 
 
 
「っ……破廉恥っ!!」と叫ぶ声と5歳児のキョーコの小さな手が押しやったお湯がばしゃばしゃと勢いよく蓮に向かって掛けられたのは、そんな5秒後のことだったとさ。
 
 
 
 
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お風呂場だよ!濡れる場所ですよ、濡れ濡れだよ!←それは濡れ場とは言わない。
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
 
 
 
5歳児4人目なロリロリキョコちゃん、と、なんと5人目なショタっ子蓮くんでしたとさ。ふたり一緒に5歳児にしようと思って考えた結果、何故かこんな結果に。←
純真乙女は悪い男の手によって、幼く「小さく」なっちゃってるソレで満足させれるかな?なーんて大人のジョークが通じるようにされちゃってたり……な感じを苦く笑っていただければと。
 
 
 
辺境の地な我が家の5周年企画?の5歳児化シリーズ。
5時あっぷな「ひとりめ」「ふたりめ」「さんにんめ」「よにんめとごにんめ」な4話と、そもそもな分岐点な「5周年は5歳児でGO☆」とな実は全5話での5歳児5人となっていたりと、地味に5に拘り続けてみやしたとさ。
 
 
 
あなたも心に5歳児を!←?な、そんな猫木めの悪ふざけにお付き合いありがとうございましたー!
。゚✶ฺ.ヽ(*´∀`*)ノ✶゚ฺ
 
 
 
 
 
んで、これからの予定はですね。とりあえず、別館収納なおとなり話の続きをなんとかするつもりです。←のーぷらん
_:(´ཀ`」 ∠):
 
 

↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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