我が家な6周年のお遊び6周年だったので6面体ん中へと閉じ込めてみようかと。からな続きとなっておりますのよー☆

他のお部屋とは別な世界線でのお話でっす!

゛♪(o´・ω・)人(・ω・`o)♪

 
 
↑サムネイルでのネタバレ防止な猫木作な消しゴムハンコ坊くんです。お気になさらずに。
 
 
 
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…………これは、どう受け取ったものか。
腕を組みうんうんと低く唸りながら深く深ぁーく悩み考え込んでいる有り様なキョーコを前に、蓮は複雑な心中を抱えてしまっていた。
誰により何の目的があってな事かはさっぱりとわからないままだが、緊急的な身の危険は薄いとは言え小さな部屋に監禁されてしまっている現状。
更には、誰よりも護りたい大切な存在であるキョーコも一緒となれば、いち早く脱出して安全を確保したいところであろう。
だから、この6面体の中のような何もない部屋から抜け出す唯一の手掛かりらしきその白いプラスチックプレートを手に取ったのだった。
『ここは◯◯しないと出られない部屋です。』そんなふざけたような文言の書かれているそれ。呆気ない程にあっさりと壁から剥がせたそのプレートの裏側にはこう記されてたのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
なんだこのセクハラ感満載なしろものは……いや、そもそもここには蓮とキョーコしかいないのに誰がどう判定するのか?言わなくても苦手な物を食べさえすれば出してもらえるんだ?なんてツッコミどころ盛り沢山なもので。
同時にプレートのそれを覗き込み読んでしまっていた蓮とキョーコ。
蓮からしてみれば、歩く天然記念物的純情乙女な最上キョーコを相手に性的な魅力を感じるパーツを語るだなんてそんな事……例えこの部屋を出る為のすべだったとしてもだ、そんないやらしい目で見てただなんてショックです!!なんて幻滅されてしまいやしないかと、ただただ不安で仕方がない。
やっとの事で手に入れた愛しいキョーコの彼氏の座。男としてあれやこれやしたい願望も欲望もありありなのだが、それを曝け出して逃げられてなるものかっ!!
と、恐る恐るに蓮がキョーコを横目に伺ってみると、である。
何故ゆえか……酷く自信に満ち溢れたような表情でもって「おまかせくださいっ!」と胸まで叩いてみせたのだ。
そんな意外なキョーコの反応に蓮が密かに狼狽してるだなんて知りもせず、キョーコは滔々と高らかに語るのだった。
「なにせ魅力の塊とも言える敦賀蓮ですもの!この敦賀教の教徒たる最上キョーコにお任せください!敦賀様の魅力を語るとならばいくらでもっ!」
とまぁ、崇拝対象としてより恋愛対象として愛されたい蓮からすれば微妙な宣言をしていた筈……だった。
そう。つい先ほどまでは。
ところが現在、彼女は蓮の目の前で眉間に皺まで寄せて時折り唸り声まで上げ、どこからどう見ても深刻に悩み考え込んでしまっているのだ。
………………。
どうしてなのか?え?もしかして、筋肉のつき方から骨格パーツにいたるまであれ程の勢いで褒め称えておいて……それは芸術品やらの観賞としてで。
蓮には性的な魅力を感じられないって事なのだろうか?こんなにも悩み探さなくてはいけない程に、何処にも微塵も。
やっと恋人になれたのに?
指の先から凍り付き目の前が暗く塗り潰されてゆくような、そんな絶望感に蓮がじわじわと蝕まれていた、そんな時だった。
「よしっ!なんとか3つを厳選致しました!!非常に難問でしたよ、これはっ!対象となるのが敦賀さんですよ?魅力的なパーツをあげろとかならば、喜んでいくらでもいくつでもいつまでもどこまでも語りましょうものをっ!それを3つ!どう考えましても圧倒的に足りな過ぎるでしょうがっ!?それを、たった3パーツに絞り込めだなんて、なんたる難問!!そもそもがですよ?性的に魅力的な?そんなもの、妖艶なる夜の帝王様の存在そのものこそがっ!まさに、R18規制を必要とせんがばかりなまでに、それに当たると言って過言ではないでしょうがっ!!」
なんて長々とした台詞を立て板に水とばかりにつらつらと語るのだった。
ちょっと待て。話の流れ的に夜の帝王とやらとは蓮の事であるらしいが、まるで存在そのものが卑猥物みたいな扱いはどうなのだ?なんて思いもあるものの……
「……敦賀さん?」
ある意味ではキョーコからの熱烈な愛の告白。そんな直撃を胸に受けた人気俳優は愛しいキョーコの隣にへにゃりとしゃがみ込み顔を覆ってしまっているのだった。
「なんでもないよ……それで?」
赤くなってしまっている顔を隠してつつも、話の先を促せば「はい!まず、ひとつめはですね」
と、この部屋を脱出するための指令であったと思い出したのか、キョーコは蓮の性的な部分をあげてゆくのだった。
「まずひとつめ。これは、髪の毛です!男性のセックスアピールにおいてよくあげられるもが筋肉だとかです。えぇ、鍛え上げられた筋肉美も確かに重要なる要因と言えますが、ここは敢えて。そう!敢えて、髪に注目いただきたいのです!たかが髪の毛と侮りがちではありますが、敦賀様の艶やかで滑らかな髪!これがふとした動作で揺れ動くさまや、それによって描き出される影とのコントラスト!ここに色香が滲むのなどわかりきった事でしょう!それが、濡れ髪ともなれば、その効果たるや更に何倍にも倍増するかとっ!!
そして、ふたつめは、手です。男性的でありながらしなやかに美しい奇跡的なまでのバランス美を誇るこの手!指が伸び曲がるそれだけで、これ程までに表情豊かなまでに感情を乗せ訴えかけますのでしょう。その手が物語る色香たるや!指さきが肌の上へ何気無く這う、そのいやらしいまでの触り方!ただそれだけの動作でさえ、お子様には目の毒な卑猥さを纏わせる事さえ可能なのですありますよ!!
そして、最後。悩みに悩みましたが、お尻です!バックスタイルのシルエットを俯瞰するに重要な部位と言えますのが、臀部。広い背中と長い脚。それを繋ぐ腰とキュッとしたお尻!背中で語ると称えられる男性は数ありましょうが、ヒップラインまでもが美しい男性となればこれはもう希少と言えますでしょうとも!その点、敦賀さんのお尻の完璧たるや!それに加えてですね……」
などと。熱く長く止まる事なく。
その上でもって、今回の目的が部屋の脱出である為ある程度端折らせていただきましただなんて、まだ語り足りないとばかりに付け加えてさえみせる。
あぁ、もう……この娘はどうしてくれようか?
地獄から天国へ急上昇させられたかと思いきやそのまま明後日な方角へ三回転半くらい振り回された気分でいる蓮。
「あの…………私、苦手な食べ物も特にありませんし……無理なさらなくっても、いいですよ?」
小さな小さな声が震えて聞こえた。
しゃがみ込んでいた蓮が見上げれば、困ったようにうにゅっと眉を眉を落とす恋人は、私に性的な部分なぞない……ですもんね?なんて諦めたような目で蓮が触りたいと密かに願ってしまっていたりする胸もとにぺたりと手を乗せていたりなんぞするのだ。
好き嫌いの特にないらしいキョーコと違って、蓮には思い出したくもないファンタスティックな味付けとボリュームを誇る母の手料理なんて苦手があったりもするのだけれど……
そんなものとは別次元の問題として、だ。
「俺にとって最上さんは魅力的過ぎるくらいだけどね……」
とりあえず、キョーコへ恋焦がれた男として譲れぬ大前提としてそんな事実を口にしながら蓮は立ち上がる。
彼女が一番にあげてくれたパーツだったな……なんて思いながら、栗色の髪の毛へと手を伸ばし指を絡め撫でれば、キョーコの頬が赤く染まる。
その愛らしさに目を細めながら蓮は考える。
確かに……3つに絞れだなんたて難しいな。なんて。
だって、そうだろう?この頭の先から足のつま先まで何処もかしこも愛しく美味しそうな獲物を食べてしまいたいと渇望し続けてきたのだから。
「3つか、そうだな。頸、背中それと、足首……いや、踵……かな。」
彼女のコンプレックスらしき胸だって、蓮にとっては触ったりいろいろしたくて堪らない魅力的な部位ではあるが、今ここでそんな直接的部分をあげてしまうと、この先触れさせてもらえるどころか視線を向けるだけで飛び上がられてしまいそうで……敢えて、少しずれたようなところを口にした蓮。
それでもキョーコは、ぶわわっと顔を真っ赤に染め上げ、蓮から逃げるみたいにべたっと壁に背中を貼り付けてしまった。その上
「っ!!……なんか……マニアック、なような…………敦賀さんの破廉恥」
両手で顔を隠しながら、ぶちぶちとそんな事まで言われてしまうありさま。
「俺も最上さんみたいにひとつひとつなんで魅力的なのか事細かに詳しく説明もしようか?」
と、そう揶揄うみたいに言ってやれば、ブンブンと凄い勢いでもって首を左右に振られ、その小動物みたいな愛らしさにますます蓮の唇は緩んでゆくのだった。
 
 
 
 
お互いが性的な部分を3つ述べたからだろう、この狭く何も無かった部屋に唐突に出口らしきものが現れた。
どうやら無事にこの部屋から出る事は出来そうではあるが、まだこの一連の黒幕もわからないままでもあり、大切な恋人の安全を確実に確保する為に気を張っている蓮の耳へ聞こえてきた微かな声。
「頸に背中に踵って…………全部、背中側?」
蓮がキョーコの性的な部分だとあげた3つのパーツ。それら全てが背面側のパーツだと気付いたらしき声。
「今までただの先輩扱いで、下心ありな目で見たりなんてしたら幻滅されるだけだと思ってたからね。だけど……」
ちょっとだけ自分を警戒したみたいに離れた距離感を感じてしまう恋人を見つめながら、蓮は彼女の言う夜の帝王の気配を滲ませながら告げる。
 
 
 
「これからは向かい合って堂々とそんな目で見ても許されるなら……3つどころじゃなくもっとたくさん増えちゃうと思うんだけど?」
 
 
 
恋人になれたんだから、知られないように背後からこっそりとではなく、これからは面と向かって堂々とそんな目で見ます宣言じみたそんな事を。
ぴょっ!!と、身体ごと跳ね上がるような反応を見せてくれる初々しい恋人を横目に
 
 
 

 
まだ、君にされてたように隅々までしっかりじっくり視姦するって言わないだけ許して欲しいところなんだけどね、なんてどこもかしこも美味しそうで魅力的な恋人を持ちながらも枯れたゴム紐な理性を必死に握り締めている男は、心でそんな事をこそりと思うのだった。
 
 
 
 
 
 
 
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しないと出られない部屋をネットの海で調べるといろいろな診断メーカーがあって楽しいのですよ☆
蓮くんチョイスはダークムーンの時に小島で私だけ知らなかったしていたキョコちゃんに誘われてる?していた蓮くんをイメージして選びましたとさ。
 
 
 
ところで、性的な部分で乳尻ふとももやらなわっかりやすいとこをあげるより、マニアックなパーツを選ぶお人の方がなんかぇろいと感じるのは……猫木だけでしょうか?
(*ΦωΦ)キョコちゃんに長々と語らせるの楽しかったでっす!!
 
 
 
 
あなたなら、夜の帝王様のセックスアピールパーツ3つ、どこを選びますか?笑
 
 
 
次回→よんへやめ。たぶん次も診断メーカーに頼りまっす。
 
 
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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