ばあちゃんが要介護5になったのは2011年の1月。
ばあちゃん、83歳の冬でした。

胆石で入院手術をして、医師から「退院できます。リハビリしてADLも元通りです。」と連絡があったので迎えに行きました。
タクシーで帰宅し、自宅に入って絨毯の上に腰をおろした途端・・
立ち上がることも起き上がることも、勿論歩くことも、全く身動きのとれない状態になりました。

当時は私たちはまだ別々に暮らしていて、ばあちゃんは料理以外の身の回りのことはできていました。家の中でなら歩けて、トイレも行ける。
元の暮らしができると言われ迎えに行ったのに、突然寝たきりになりました。

医師の言葉はなんだったのか・・
でももう退院してしまいました。
病院は何もしてくれませんでした。


私はまだ働いていましたし、ケアマネも動きの遅い人なので、初めはヘルパーのみで対応しました。
ばあちゃんは介護ベッドで寝たきり、食事は宅配弁当、入浴はなし。
それでもかかる費用は月25万。
2ヶ月後、
私の入院手術が決まり、緊急で特養の長期ステイを2ヶ月利用。

食事のときだけは車椅子に座れるようになって帰ってきました。

その後、老健のデイケア(通所リハビリ)を週2回利用を始めて3ヶ月後・・
私と同居するための準備として、老健に2ヶ月入所し集中的にリハビリを行いました。

とてもスパルタだったようです。
ばあちゃんも、
「もう一度歩けるようになるんだ」と必死でした。

結果、
ばあちゃんは普通の乗用車の助手席に座り、リハビリの先生に支えられながら自分の足で車を降り、20メートルくらいを歩き、20センチの段差を2度超えて、私の自宅に帰宅しました。

本当に感動しました

半年以上寝たきりだった人が、普通の車に乗り、外を歩いたのですから。

本人にやる気さえあれば、
80歳を過ぎて寝たきりになっても諦めることはないんですね。



あれから2年半、
今は車椅子生活で、歩くことはなくなりましたが・・
ばあちゃんが今も陰で努力していることを知ったんです。

続きはまた次回に




nyankohime
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