「デイの職員さんがお孫さん偉いわねーって」
度々ばあちゃんが言う。
スタッフの入れ替えがあるこの時季は特に多い。
「偉いわねー」
この言葉にはどうも慣れない。
わかってないなーって思う。
だって…
偉くなんかないんだよ。
仕方ないんだよ。
親も兄弟も親戚もいない。
私しかいないんだから。
毎日ヘルパーを頼むお金もなければ、施設に入れるお金もない。
誰も助けてくれないし、代わりはいない。
ばあちゃんの家族は私だけ。
私の家族もばあちゃんだけ。
偉いわけじゃないんだよ
すぐさま否定する私に、ばあちゃんはいつもこう言う。
「仕方ないんだよね~みんな亡くなちゃって他に誰もいないんだからぁ」
私の心が読めるかのように。
ばあちゃんはわかってる。
nyankohime
いつもありがとうございます