陽の当たらないところに艶やかに色付く植物がある

アンスリウム

赤々とハート型に



誰もが光を一身に浴びられるわけではない

それぞれに合った生き方がある

見合った環境で、そこでしっかりと根を張り、

美しく咲き誇り、その生命を全うする




窓が西側にしかなく、建物の構造上もあって、光があまり差し込まない部屋があった

そこで時折、花を育てようと試みたことがあったのだが、

いつも、ちゃんと育たなかった



でも、こんな植物があったのだ

感動。

緑から黄色へ、そして赤みを帯び始める



静寂の中、窓から入るそよ風に小さく揺れる茎

物言わずとも、何かを語っているようだ



あなたの環境が、どんなに今、光の差さないところであったとしても、

私の環境が今、決して陽を浴びるところではなかったとしても、

そこで、美しく咲くことができる




そしてひときわ赤々と色付き、人知れず、目にする者をこっそりと魅了してしまう

・・・このアンスリウムのように・・・