「…愛されたくて、人は、いろんなことをしているけれど、

愛されたくて、が、愛を与えたくて、に変わっていく時、

返ってくる愛も変わっていく。…」





オリジナル詩『愛されたくて、人は』からの一節。



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『愛されたくて、人は』



愛されたくて、相手に合わせようとする。

愛されたくて、着飾り始める。

愛されたくて、頑張ってみせようとする。

愛されたくて、贈り物をする。




愛されずに終わったら、気持ちは落ち込む。

愛されずに終わったら、愛されてる人に嫉妬する。

愛されずに終わったら、もう頑張るのはやめようと思う。

愛されずに終わったら、相手に憎しみさえ覚える。




一方通行の愛の流れ。



相手は、そんなサインもなかなか気付かない。

気付いても、戸惑うばかり。

気付いて、尚且つ、逃げ惑う。

或いは、わざと思わせぶりにじらして、優位に立ってもてあそぶ。




うまく進む関係は、トントン拍子なのに、

うまく進まない関係は、いつまでも平行線。




そして、愛されることに疑いさえ生じ始める。

人の愛が信じられなくなる。




特別に愛されようとするから、

自分の思うように愛されようとするから、

相手は、遠ざかっていく。




愛を伝えるのも楽じゃない。様子を見ては、押したり引いたり。

押せ押せでいければいいけれど、

人生、そんなうまいことづくめにもなかなかならず、

時に押した以上に、押し返されて、身動きできなくなる。




返ってくる愛を待つ暇もないほどに、

次から次へと、周囲の人たちに愛を与え続けてみよう。

愛されることも考えず、

受け入れられることも考えず、




すると、忘れた頃に、ひょんな相手から、愛が返ってきたりする。

あなたの一押しの相手ではないのに、そんなこと関係なく、なぜかとっても嬉しくなっていたりする。





そして、また、与え続けてみる。

そのうち、与えること自体に満足感を得るようになったなら、

予想以上に、愛があちこちから返ってきたりする。





愛されたくて、人は、いろんなことをしているけれど、

愛されたくて、が、愛を与えたくて、に変わっていく時、

返ってくる愛も変わっていく。


そして、気が付いたら、あなた自身が、とっても変わり始めている。





愛したくてたまらないあなたがそこにいる。

やがて、どんどん愛に満たされていく。




愛は正しい循環を求めている。

一方通行にならず、永遠に巡り続けるために。










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