以前にも取り上げた事がある Canon FX です。
今回取り上げる FX は 以前の FX とは別物です。
うっかりというか、つい出来心で買ってしまいました。
同じｶﾒﾗを、2個も3個も、節操が無い奴．．．．．なんて思わないで下さいね。
単なる出来心です、出来心．．．．．。
このｶﾒﾗ．．．．ﾒﾘｰｸﾘｽﾏｽ(ｲﾌﾞ)に、ご購入致しました。そう、つい最近なのです。
古いｶﾒﾗ．．．いわゆる ｸﾗｶﾒ道 を志す、諸先輩方々のﾌﾞﾛｸﾞや、ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞを読んでいると時々、こんな言葉が出てきます。
「中古ｶﾒﾗのｹｰｽの中を眺めていたら お願い僕を連れて行って．．．．．．．．と声がして．．．．保護を．．．．．．」
こんな事本当にあるの?、なんて疑っていた私ですが．．．．．ついに、その日が私にも．．．．．。
大雑把に書くとこんな感じです。
・ その日、仕事が終わった後、ふらっと中古ｶﾒﾗを扱う店に立ち寄った。
・ 中古ｶﾒﾗが陳列してあるｶﾞﾗｽｹｰｽを覗き込む。
・ 手前に Canon FX が置いてあった。
・ 「FX かあ 特に欲しくもないし、家にﾎﾞﾛだけどｵﾌﾞｼﾞｪ状態の FX あるし、ここはﾊﾟｽだな」
・ しかし綺麗であり、FLﾚﾝｽﾞも付いている。
・ お値段は 3150円 そう高くは無い。
・ じーっと FX を見つめる。
・ 何やら心に．．．．．．訴えかける何かが．．．．．
・ どうやら この FX は売られてからずっと、ここにある様だ。
・ じーっと FX を見つめる。
・ 「これ下さい」
・ 「お買い上げありがとうございます」
理由はともあれ、また一つ、お友達? が増えてしまった訳です。
ちなみに簡単な自己紹介です。
名称 Canon FX
発売年月日 1964年(昭和39年) 4月
販売価格 44800円(FL 50mm f1.8mm付き)
露出計 あり ただしTTLではない MR-9 1個使用
ｼｬｯﾀ 機械式布幕横走りｼｬｯﾀ B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 1000
特に 可も無く不可も無い ごく平凡なｶﾒﾗですが、非常に作りは良い感じ．．．。
考えて見れば昭和39年当時、郵便葉書の切手は 5円だった訳で．．．．．。
いい加減な物価の上昇比率の変化として 約50年後の2011年では切手は 50円なので 物価上昇は 10倍と考えると．．．
44800円の FX は 現在の金額ならば 448000円 と．．．．．。
この気持ち、名古屋弁で表現すると、こうなります。「そりゃー おいそれとは 買えねーがや」と．．．．
しかし、この FX ｶﾋﾞっぽい．．．．．。
ﾚﾝｽﾞの前玉の周りにｶﾋﾞがあるが、まあ絞って撮影すれば問題は無かろうが．．．．
問題は ｼｬｯﾀｰ幕のｶﾋﾞの方で．．．。
ｼｬｯﾀを切った際、ｼｬｯﾀ幕からｶﾋﾞの胞子が飛散する所、初めて見ました。
消毒してやりました。ｵｷｼﾄﾞｰﾙで。
結構、ｶﾋﾞには効くようですが跡は残ります。
ｶﾋﾞｷﾗｰを使う手もあるようですが、強烈過ぎて幕に穴が開きそうなので使いません。
ﾚﾝｽﾞを正面から、じーっと眺めます。
「このﾚﾝｽﾞ．．．．．放射能ﾚﾝｽﾞだった ｱｲﾂ!．．．． ｽｰﾊﾟｰﾀｸﾏｰ みたいな色しているよなあ」
ここで、ちょっと google 検索を．．．．．。
ｶﾞｰﾝ!!! 君もﾄﾘｳﾑﾚﾝｽﾞだったのね．．．．．。
FL 50mm f1.8．．．．．
私の部屋に、新たな ﾎｯﾄｽﾎﾟｯﾄ が誕生してしまいました。
おしまい。