「美しく燃える森」
朝の光より無邪気、黄昏る夕よりまた苛烈、
空に突き上ぐ赤き血が、
淫らなるヒトの欲に飲みこまれ、抵抗もなく燃え落ちる、
泣き叫ぶ鳥たちと、煙に咽ぶ葉のひらと、
其処に生きた神々は、
静寂やらと沈黙で、消されし今だけを知る、
聖者を名乗るが決する正邪、
誰がためか鐘は鳴らされ、生者たちはしたり顔、
誰も幸を享受できない、富む者だけに謳える自由、
それがこの世界の理、ひいては定めと高らか笑う聖者たち、
死でさえも慈愛をもたずに、生にさえも慈悲あらず、
解放を求めるのなら逆賊として、あるいは謀反の者として、
ときに生き地を血に染めるとも、
共に生きしを焼き尽くすにも、
森にあがるその焔、美しくも見ないふりを出来はしない、
美しく燃える森、それは次代に生きる光か、
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