焼群青を作る。 | 日本画いろは 川村愛

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福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。


先日、師匠の教室で、岩絵具の天然群青を焼いて焼群青という深い色を作る実験を行いましたので、動画で撮影してみましたd(^_^o)
おしゃべりが入ってますので音は小さくしてくださいね♪


約1分くらいの間に鮮やかな群青が渋い色に変化していくのがわかります。
使用する時は、一度水で煤を浮かせきれいにしてから使います。

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ただの黒ではなく青みがかった深いいい色になります(*´艸`*)

師匠の話ですと、
『青にこだわりを持った東山魁夷は、黒い森の針葉樹にこの色を使ったのではないか。』とのことでした。

日本画は奥が深い…
ていうかめんどう…(ー ー;)
おとといのラジオでも結局日本画は大変っていう話になってしまった気がします…。

でもでもね、
メーカーが作っている焼群青もありますが、
自分の色を自分で作るって、日本画、すごくないですか!?
改めてトキメキました♡
この一手間でより自分のイメージする世界に近づけることになるのですね(^-^)

これができるのは天然の岩絵具のみ。
朱など成分によっては有害物質が発生しますので十分に気をつけてください。

この後、緑青、群緑の燃焼実験も行いましたので、順次アップします。

以前行ったラピスラズリの燃焼実験はこちら。(動画ではありません。)