日本神話クイズ(入門編)の時間です。

 

【第一問】

今年のサンタ・プロジェクトの主人公、

太陽神・天照大御神(以下アマテラス)は

三貴子の長女で、二人の弟がいます。

誰と誰でしょう?

 

 

【第二問】

有名な天岩戸伝説により

「日本最初の引きこもり」とも言われるアマテラス。

ではアマテラスが洞窟に引きこもった理由とは?

 

 

【第三問】

力持ちの神様たちが何人かかってもびくともしない岩戸。

その岩戸を開け、アマテラスに洞窟から

出て来てもらうために八百万の神々がとった奇策とは?

 

 

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子どもの頃に「古事記」などの物語に親しんだ方や

昔話を聞いて育った方であれば、

すぐにおわかりの超基礎編クイズですが、

最近の大学生やバックパッカーの皆さんの中には

意外と「知らなかった」という方が多く、

むしろコロンビア人の日本語の学生の方が

アニメやゲームの影響もあり、

よほど詳しかったりもしますあせる

 

 

そこで今回は今年のサンタ・プロジェクトの

登場キャラクターの紹介をしつつ、

現代の日本文化にも様々な形で影響を与えている

日本神話にも興味を持っていただけたらなと

思います。

 

クイズの答えはのちほどとびだすピスケ2

 

"Amaterasu-La luz en un mundo de oscuridad-"

『アマテラス~闇を照らす光~』

 

原作:日本神話 「天岩戸(あまのいわと)」

 

 

受付のボードにかわいいイラストを描いてくれたのは

漫画家志望のカミロくんアート

文字は昨年度のサンタ・プロジェクトの演出、

メルちゃん。

二人ともありがとう~カナヘイハート

 

 

ではまずは主人公のアマテラス

平和を愛する太陽の女神です↓↓

 

 

頭に生えているのは角ではなくて、

「後光」とのことカナヘイきらきら

今回がサンタ・プロジェクト初参加のケリーちゃんでしたが、

存在感のある、美しいアマテラスを演じてくれました。

 

サンタ・プロジェクト版の「天岩戸」は

コロンビアの内戦とリンクさせてあり、

アマテラスとその配下の神々には

内戦により土地や家族を奪われた「被害者」

のイメージが重ねてあります。

 

 

 

そして高天原(たかまがはら)をより強力な国にしようとして

アマテラスと対立するスサノオ(ブレイネルさん)↓

 

 

はい、そうです。

早速【第一問】の答え、

三貴子の末弟、海と暴風の神・スサノオです。

実際の神話では黄泉の世界へ下った母・イザナミに

会いたいと泣いて駄々をこねたマザコン、

かつ高天原の田を荒らし、神殿にウンコをまき、

生き馬の皮をはいで、機織小屋に投げ入れる

という現代なら速攻通報レベルの超乱暴者グラサン

 

サンタ・プロジェクト版では

近隣の強国に対抗するため

水田や機織小屋をつぶして武器工場を作り、

軍を整備しよう、とアマテラスに提案し、

拒否されたことから暴走し、

アマテラスが引きこもる原因を作ります。

 

スサノオとその配下は自らが信じる「正義」の

ために半世紀にわたる内戦を引き起こした

ゲリラ軍、そしてパラミリタレスといった

「加害者」のイメージを重ねてあります。

 

 

スサノオの兄、アマテラスの弟、三貴子の真ん中、

夜を司るツクヨミ(ろくろさん)↓

 

 

【第一問】の答え、その2です。

 

アマテラスとスサノオの名前はなんとなく

聞いたことがある、と言った日本人の

皆さんも月読命(ツクヨミ/ツキヨミノミコト)

の名前は初めて聞いた、という方が

ほとんどでした。

 

「古事記」や「日本書紀」では

アマテラスとスサノオという二人のカリスマの

間に挟まれ、まるで存在感のないツクヨミですが、

サンタ・プロジェクト版では、

ゲームオタク設定で、

21世紀のゲームを手に入れるため、

禁忌を破って神の世の高天原と21世紀のコロンビアの間に

時空のトンネルを開け、コロンビア人の学生3人が

高天原にタイムスリップするきっかけを作る

重要な役どころです。

 

アマテラスとスサノオの争いを知りながら

自分とは直接の関わりのないこと、

として自分の世界だけに没頭するツクヨミは

自国の内戦を自分には関係ない、

遠い世界の出来事のようにしかとらえられず、

自分のビジネスや身の回りのことにしか関心のない、

ボゴタやメデジンに住む「都会の人々」を表しています。

 

 

そして21世紀のメデジンから

高天原にタイムスリップし、

アマテラスとスサノオの争いに巻き込まれる

3人のコロンビア人(裏主人公たち)

 

 

左からサラ(ラウラ)、アンジー(ナナ/パウラ)、ダニエル(ミルトン)。

サラとアンジーはメデジンで日本語を学ぶ学生で、

ダニエルはアンジーの弟。

 

実際にもミルトンくん(11歳)はナナちゃんの弟で、

昨年度のサンタ・プロジェクトにお姉ちゃんが

出演したのを見て、

「今年はぼくも舞台に立ちたい!」と

参加してくれました。

 

11歳ながら天才的な頭脳の持ち主で、

約1時間半もあるこの劇の台本の

すべてのセリフをほぼ丸暗記していましたガーン

 

サラはクールな優等生タイプで、

謎の声(実はツクヨミ)に「皿の女神」に認定され、

草薙の太刀を受け取ります。

 

アンジーは明るいおっとりタイプですが、

弟のピンチには自分の命を賭ける芯の強さを

持っています。

「あんこの女神」として

勾玉を受け取ります。

 

ダニエルは元気いっぱいのやんちゃ坊主で

タイムスリップを楽しんでいますが、

調子に乗りすぎて大ピンチに!

「だんごの神様」として

八咫鏡(やたのかがみ)をまかされます。

 

 

アマテラスの側近、

馬の神様・馬太郎(BAN)↓

 

 

実際の神話ではスサノオに皮をはがされ、

機織小屋に投げ込まれ殺されるという

現代の動物愛護団体が聞いたら卒倒しそうな

悲劇の馬ですが、

サンタ・プロジェクト版では

アマテラスに忠誠を誓い、常に仲間を思いやる

騎士道精神あふれた「馬太郎」として

日本人キャストのマヤちゃんことBANさんが

実にかっこよく演じてくれました馬

 

セリフはすべてスペイン語で、

アクションシーンも満載の難しい役でしたが、

元セミプロとして演劇経験のあるマヤちゃんは

役作りのみならず、基礎練の指導や演出への

アドバイスなど多岐に渡って積極的に

プロジェクトに参加してくれて、

今年のサンタ・プロジェクトのなくてはならない

メンバーになりました。

 

 

今年は他にも2名の日本人の方に

キャストとして参加していただき、

さらにたくさんの日本人の皆様にスタッフとして

ご協力いただきました。

この場を借りてお礼申し上げます。

 

 

 

ピカチュウ(文平)とサンタクロース(デラニー)↓

 

 

 

重要な日本人キャストと言えば

忘れてはならないのがこのお方、

文平さん。

ピカチュウのキモかわいい動きも秀逸でしたが、

歌がとても上手で、劇中に入るコーラスには

欠かせない逸材でした音譜

 

ご家族の事情で急遽一時帰国が決まったために

ピカチュウはシモンさんとのWキャストになりましたが、

どちらのピカチュウも味があって、

子ども達に大人気でしたウインク

 

 

ピカチュウ(シモン)とサンタクロース(デラニー)↓

 

いつも一人でゲームばかりしているツクヨミの

そばにいて、いろいろ世話を焼くサンタクロース。

初期設定では変装したイザナギだったのですが、

長くなりすぎるから、とただの流れ者のサンタクロースに汗

 

サンタさんを演じてくれたクリスチャン・デラニーくんは

今年のサンタ・プロジェクトの演出という

大役を引き受けてくれて、

本当に大変だったと思います。

 

いつも優しく、穏やかで、

それでいて

「このプロジェクトを通して平和の種をまくんだ」

という強い信念を持って

みんなをひっぱってくれた、

素晴らしいリーダーでした合格

 

 

アマテラスを慕う高天原の四季の女神達。

右からハル(タティアナ)、ナツ(イサベル)、

アキ(アンヘラ)、フユ(アナ)↓

 

恥ずかしがりやのハル、

強気でサラとのアクションシーンという

見せ場のあったナツ、

思慮深いアキ、

みんなの指導者的立場のフユ。

 

現代のシーンでは

フユが日本語の先生で、

ハル・ナツ・アキはコロンビア人の学生役でした。

 

アマテラスに岩戸から出てもらうために

岩戸の前で踊った芸能の女神、

アメノウズメ(アンジェリーナ)↓

 

ラストのダンス・シーンの振り付けは

ニューヨークでダンサーとして仕事をしていた

Wキャストのピカチュウ役・シモンさん。

 

アメノウズメ一人の舞→スサノオとツクヨミも参加

→全員参加

 

という流れのダンスでしたが、

アメノウズメの最初の曲にアフリカン・ミュージックを

持って来るというシモンさんのトリッキーな選曲は

結果大成功びっくり

 

曲も振り付けもアフリカを参考にしているのに

なぜか日本神話の世界と完璧にマッチしているという

この不思議はぜひ動画でご覧下さい↓

 

 

 

スサノオ配下の

桃太郎(組長)

金太郎(パチョ)

浦島太郎(ヤムチャ)

亀太郎(ジェニファー)↓

 

スサノオを崇拝し、

スサノオが目指す「強い高天原」のために

他の神々を鍛えようとする

「チーム・三太郎」+カメカメ

 

三太郎のリーダー、勇気の神・桃太郎

 

相撲が得意な力の神、金太郎

 

ちょっと臆病で、本当は戦うことより歌うことの

ほうが好きな船の神・浦島太郎

 

浦島と浦島の歌が大好きな亀の神・亀太郎。

 

 

物語を進行させるナレーター役、

物語の女神(アンドレイタ)

翻訳の女神(しおりちゃん)↓

 

物語の女神、アンドレイタは浴衣を着て、

日本語でナレーションをし、

翻訳の女神、留学生のしおりちゃんは

コロンビアの民族衣装で

スペイン語でナレーションをしてくれました。

かなり長いスペイン語のナレーションなので

紙を見てもいいですよ、と言ったのですが

彼女はしっかり暗記し、お客さんを

日本神話の世界に引き込んでくれました。

 

 

照明兼受付のイラストレーター、カミロは

今年初参加。

プロジェクター担当のアンドレスと

音響担当のジミーはベテラン組↓

 

 

 

 

 

普段の日本クラブにはほとんど来ないのに

サンタ・プロジェクトの時期が近づくと

どこからともなく現れるスタッフの大元締め、

大道具&小道具&舞台監督の

ゴンサロさんとその仲間達↓

 

受付スタッフの皆様↓

 

 

 

 

毎年協力してくれる

EAFIT大学・アジア太平洋センター

アドリアナ先生と職員の皆様↓

 

そしてすてきなポスターを製作してくれた、

パウラ・アンドレアさんとバネッサさん、

そして広報・宣伝に多大な協力をしてくれた

ゆきちゃん&ダニエルさん、

本当にありがとうございました!

 

Yuki Sakamoto films

 

 

《日本神話クイズ・入門編の答え》

【第一問】ツクヨミとスサノオ

ツクヨミははっきりとした性別の記載はありませんが、

「日本書紀」の保食神(うけもちのかみ)

記述から剣を帯刀していたことがわかり、

一般には男神と考えられています。

 

 

【第二問】スサノオの乱暴狼藉

(水田破壊、神殿でのウンコ、動物虐待からの

機織小屋襲撃、その際のパニックによる侍女の事故死etc.)

 

 

【第三問】

アマテラスが隠れた岩戸の前で

大パーティーロゼワイン

 

「古事記」では実にいろいろなアイディアが

試されていて、力ではなく、

知恵で苦境を乗り越えようとした

日本人の祖先の姿が垣間見られ、

興味深いです。

 

例えば鶏を集めて「コケコッコー!」と鳴かせ、

アマテラスに「私がいないのに朝が来たの?!」と

勘違いさせる、

大きな鏡を岩戸の前に置き、

「新しい神様が現れた!」

と騒いでアマテラスがのぞくと

自分の姿が映るようにする、

そしてなんといってもアメノウズメによる

日本最古のストリップ・ショークラッカー

 

力強くエロティックなその舞に

八百万の神々は

山が揺れるほど大笑いした、という

記述があります。

 

アマテラスじゃなくても

「いったい何事だろう?」

とついのぞきたくなりますよね目

 

 

参考:

天照大神と素戔嗚尊(ゆるゆる古事記)

 

 

次回は今年のサンタ・プロジェクトの

劇中で使用した曲とその動画をお届けしますカナヘイうさぎ

 

 

 


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