Uma tarou:

スサノオさま、私もあなたも

同じ高天原(たかまがはら)を愛す者。

どうして同じ国のもの同士が争わなければならないのですか!

Susanoo sama, usted y yo amamos Takamagahara. 

¿Por qué dos hijos de este país tienen que pelear entre sí?

 

Momo tarou: 高天原の未来のためには

お前はいないほうがいいんだ。やれ、浦島!

¡Por el futuro de Takamagahara, 

lo mejor sería que tú no existieras. 

Hazlo, Urashima!

 

サンタ・プロジェクト2016、

最後の記事です。

 

 

 

 

 

 

《これまでのまとめ》

 

サンタ・プロジェクト2016(国内避難民編)

 

サンタ・プロジェクト2016(キャラ&日本神話紹介編)

 

サンタ・プロジェクト2016(歌編)

 

 

 

日本神話クイズ、第三弾!

中級編です。

 

 

第一問】

天孫降臨の際にニニギノミコト

アマテラスから授かったと言われる、

三種の神器とは何でしょう?

 

 

【第二問】

アマテラスの岩戸隠れが象徴していると言われる、

宇宙の天文現象とは何でしょう?

 

 

【第三問】

中国の太陽神話の影響を受けていると言われる

太陽神・アマテラスですが、

実在の人物の姿を反映しているという説もあります。

ではアマテラスのモデルとなった可能性がある

実在の人物とは?

 

 

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クイズの答えはのちほどとびだすピスケ2

 

 

"Amaterasu-La luz en un mundo de oscuridad-"

『アマテラス~闇を照らす光~』

 

原作:日本神話 「天岩戸(あまのいわと)」

 

 

最終回は「ストーリー編」です本

 

 

今回のサンタ・プロジェクトの原作は「天岩戸」ですが、

コロンビアの内戦とリンクさせるため、

また子どもにわかりやすくするため、

いろいろなアレンジをほどこしました。

 

 

《プロローグ》

ナレーター役は物語の女神(日本語)と

翻訳の女神(スペイン語)。

 

 

《シーン1》2016年12月23日

[コロンビア、メデジンのある日本語クラス]

日本語の先生が学生達と話している。

今年最後の授業なので、

普通の勉強ではなく、何か違うことをしよう、

という学生達。

 

ある学生が日本の宗教について話してほしいと

言ったため、先生は日本の仏教と神道を紹介する。

優等生のサラは日本神話についてすでに相当の知識があり、

仲良しのアンジーやクラスのみんなの尊敬を集める。

チャイムが鳴って、授業は終わり。

明日はべレン図書館でクリスマス・イベントがあり、

このクラスの学生達は合唱に参加することになっている。

 

 

《シーン2》昔々、高天原

もうすぐアマテラス様の誕生日。

高天原で神様たちが合唱(Hey和)の練習をしている。

合唱の仕上がりはまずまずで指導役のフユは嬉しそう。

でも他の神様達はアマテラスの弟達、ツクヨミとスサノオ

の素行と三きょうだいの不仲を心配している。

そこへスサノオの部下、桃太郎、金太郎、浦島太郎、

亀太郎が登場。

「スサノオ様の悪口を言ったのはどいつだ!」

と脅迫しだす。

おびえる神様達。

反抗的なナツが連れ去られそうになったその時、

アマテラスの騎士(ナイト)、

馬太郎が駆けつけ、桃太郎たちを追い払う。

 

 

《シーン3》2016年12月24日

[コロンビア、メデジンのべレン図書館]

 

ポケモンボールを持った小学生男子、ダニエルと

ピカチュウが追いかけっこをしている。

そこへ突然現れるツクヨミ。

21世紀のゲームを手に入れるため、

時空を超えられる魔法の鏡、

「八咫鏡(やたのかがみ)」を使って

高天原からやってきたのだ。

ダニエルが持っているポケモンGOに

興味津々のツクヨミ。

ダニエルが快く貸してあげると、

ツクヨミはそのお礼に、と八咫鏡(やたのかがみ)を

ダニエルに貸す。

古代日本の神々の世界を見ることができると聞いた

ダニエルは早速姉のアンジーに見せに行く。

ツクヨミがポケモンGOで遊んでいると、

サンタクロースが現れ、禁止されている

八咫鏡(やたのかがみ)を使ったことを注意し、

ツクヨミを高天原に連れ帰る。

 

 

 

《シーン4》2016年12月24日

[コロンビア、メデジンのべレン図書館]

 

もうすぐクリスマス・イベント。

日本語の学生達が合唱(Dragon Night)の

最後の練習をしている。

練習が終わり、先生は5時の発表前には

ここに集まるようにと指示を出し、いったん解散。

アンジーとサラはアイスを買いに行こうとし、

空の異変に気づく。

雲もない、午後4時の空にしては暗すぎる。

日食のようだが、コロンビアに次の日食が訪れるのは

2023年10月のはず。

いぶかしむ二人のところへ鏡を持ったダニエルが

駆け込み、二人に日本の神々の世界を

見せようとするが、突然暗くなり、

闇の中から声(ツクヨミ)が響く。

「サラ、アンジー、ダニエル、

選ばれし三人の勇者よ!

太陽を救え!」

とまどう三人を無視し、

声はそれぞれに神としての役割を告げる。

サラは皿の女神として、

草薙(くさなぎ)の太刀(たち)を受け取り、

アンジーはあんこの女神として勾玉を、

ダニエルはだんごの神として鏡を託される。

 

暗転。

 

《シーン5》昔々、高天原

アンジー(あんこ)とダニエル(だんご)は気がつくと

さっきの鏡の中の世界とよく似た世界をさまよっている。

いなくなったサラを探す二人の

耳に誰かが言い争う声。

とっさに身を隠す二人の前に現れたのは

高天原を統べるアマテラスとその側近・馬太郎、

そしてアマテラスの弟、スサノオ。

 

高天原を取り巻く諸国に対抗するため、

機織小屋と田を縮小し、

刀や弓矢のための武器工場を作ろうと

提案するスサノオと

高天原に武器工場は必要ない、

と平和主義を貫くアマテラスが口論している。

 

しつこく食い下がろうとするスサノオを馬太郎が止め、

スサノオは捨て台詞を残して去ってゆく。

物陰に隠れていたアンジーとダニエルの

存在はとうに気づかれており、

馬太郎は二人がもしや人間では、と疑う。

二人は謎の声に言われたことを思い出し、

それぞれ「あんこの女神」と「だんごの神」を名乗る。

すると最近生まれたばかりの新しい神だと

納得してもらい、二人はアマテラスの誕生パーティーに

招待される。

 

 

《シーン6》昔々、高天原

[アマテラスの誕生日の翌日]

 

芸能の女神、アメノウズメの歌(Hey和)に聞き入る、

あんことだんご。

他の神様たちも途中参加し、

楽しく歌った後にあんことだんごは

四季の神々、ハル、ナツ、アキ、フユと知り合う。

 

それぞれの仕事に向かおうとした矢先、

突如現れる桃太郎軍団とスサノオ。

戦闘訓練の一環として相撲を行う、

と強制され、渋々金太郎に挑戦するが、

次々と投げ飛ばされる。

それを見ただんごははりきって自ら

土俵に上がり、その体の小ささと素早さを活かして

善戦するものの、調子に乗りすぎて

スサノオの大切な刀を踏みつけてしまう。

 

あわてて謝るが、スサノオの怒りはとけず、

桃太郎、金太郎は「切り捨てましょうか?」と

だんごをおどす。

それを見たあんこが「どうか弟をお許しください」と

間に入ると、スサノオは

「弟の代わりに死ねるか」と

あんこに問い、あんこは一瞬とまどうが、

弟のために自分の命を投げ出してもよいと告げる。

 

スサノオは刀を振り下ろすマネをするが

寸止めで刀を止め、

あんこの勇気と弟への思いを賞賛し、

「二人ともよい戦士になるだろう」と

あんことだんごを連れ去る。

 

残された神々はスサノオたちの横暴をこのままには

しておけない、とアマテラスに訴えに行く。

 

 

 

《シーン7》昔々、高天原

[海辺]

砂浜で「海の声」を歌う浦島太郎。

それに聞き入る亀太郎。

親友の亀太郎に本当は戦闘訓練よりも

歌を歌うことのほうが好きなんだと

告白する浦島太郎。

そんなことずっと前から知っていましたよ、

と笑う亀太郎。

高天原が落ち着いたら、

コンサートを開こうと二人は誓う。

 

[アマテラスの城]

ハル、ナツ、アキ、フユとアメノウズメは

アマテラスにスサノオの横暴を訴える。

スサノオは乱暴なところもあるけれど、

根は優しいと弟をかばうアマテラスだが、

あんことだんごが戦士としての訓練を受けさせる

ために連れ去られた、と聞き、

顔を曇らす。アマテラスの心中を察した馬太郎は

自分がスサノオと話してくる、

とスサノオの居城に向かう。

 

[ツクヨミの城]

ピカチュウがサンタとツクヨミに

アマテラスとスサノオの対立を伝えているが、

ゲームに夢中のツクヨミは

「いつものこと」とわれ関せず。

兄弟として仲裁するべきでは、という

サンタの忠告にも耳を貸さない。

 

[スサノオの城へ向かう道]

海辺で休憩していた浦島と亀太郎のもとに

あんことだんごを連れた桃太郎たちがやってきて、

最近スサノオ軍団に入った「見所のある新人」の

ウワサをする。刀を持つとすでに浦島よりも強いという

その新人の話にあんことだんごは

「そんな人と稽古をするのか」とゴリラのような

大男をイメージする。

「スサノオ様、お迎えにあがりました!」

そこへ聞こえたのは懐かしい声。

現れたのはサラだった。

 

[アマテラスの城]

アマテラスと神々は帰りの遅い馬太郎を心配している。

ナツは自分も行けばよかったと悔やむが、

ハルはナツが行くとケンカになる、と諭す。

アメノウズメはツクヨミに相談することを提案するが、

誰もツクヨミには期待していない。

アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三人は

以前はとても仲のよいきょうだいだったのに、

と昔を知るウズメは嘆く。

 

[ツクヨミの城]

ツクヨミはゲームに夢中。

「天気が悪いですね」と話しかけるサンタに

「姉上の機嫌が悪いからだ」と答える。

 

「姉上は太陽、姉上の心が暗ければ空はくもるし、

姉上が泣けば雨がふる。

……そういえばここのところ

ずっと青空を見てないなぁ」

 

サンタは鏡を通じて他の世界にも

影響が出ているのでは、

と心配するが、ツクヨミは

「ゲームさえできれば

晴れでも雨でも僕には関係ない」

とまたゲームに没頭する。

 

[スサノオの城へ向かう道]

サラ、あんこ、だんごの3人が座り込んで休憩中。

サラは草薙の太刀を返しにきて

スサノオ一行の仲間になった経緯を話す。

あんことだんごはなぜあんなに乱暴な

スサノオの仲間になったのだ、と驚くが、

サラはスサノオは国を案じてあえて悪役を

演じているのだと信頼を寄せている。

 

[スサノオの城へ向かう道]

【アクション・シーン1】

その頃スサノオ一行は馬太郎と戦っていた。

あんことだんごを返してもらいにきただけだ、

無益な争いはやめようという馬太郎の訴えには

まるで耳を貸さないスサノオのその部下達。

馬太郎は浦島太郎、金太郎、桃太郎、

と善戦するが、スサノオの前についに力尽きる。

 

Uma tarou:スサノオさま、私もあなたも同じ高天原を愛す者。

どうして同じ国のもの同士が争わなければならないのですか!

Momo: 高天原の未来のためには

お前はいないほうがいいんだ。やれ、浦島!

Urashima: え、お、おれがやるんですか?  

Kin: 当たり前だ、この臆病者め!  

Susanoo: よい。浦島、さがれ。馬太郎、許せよ。

くさなぎのたちよ、海と風の神・スサノオの名において、この者の身体(からだ)から魂を切りはなせ!

 

《シーン8》昔々、高天原

スサノオとその部下たちは魂のぬけた馬太郎の体を

アマテラスのはたおりごやに運んだ。そして屋根にのぼり、

天井に穴をあけると、その穴からさけんだ。

 

Momo taro:今日からここは われわれの武器工場だ!

Susanoo: ここでわれらと働きたい者は残るがよい。

そうでなければすぐに立ち去れ。さもなくばお前達もこうなるぞ!

 

スサノオと部下たちは屋根の穴から馬太郎の体、そして泥と虫を投げ入れた。泥は布をよごし、虫は小屋中の神様たちを襲う。

神様たちは叫んだり、泣いたり、大変な騒ぎ。

アマテラスはその話を聞き、とても悲しみ、

ショックのあまり寝込んでしまう。

 

 

【アクション・シーン2】

逃げる亀太郎とそれを追うアマテラス派の神々。

馬太郎の復讐のため、

亀太郎の甲羅を切り離そうと

ナツが刀を振り上げた時、

間一髪でコロンビア人3人が飛び込んでくる。

 

ナツの刀を受け止めるサラ、

復讐の無意味さを説くあんことだんご。

 

激昂したナツは止まらず、

サラと斬り合いになる。

接戦の末にナツの刀が飛び、サラの勝利。

呆然とするナツにサラは幼い頃に父を

殺された過去を話す。

改めて復讐は何も生み出さない、と

伝えるサラに、沈黙する神々。

 

あんことだんごはここにいつ全ての神々

(観客も含めて)の投票を提案する。

亀太郎への復讐に賛成か、反対かで

会場の観客にも手を挙げてもらい、

結果復讐は否決される。

喜ぶ亀太郎と3人のコロンビア人。

そこへ桃太郎と金太郎が飛び込んできて、

アマテラスが行方不明になったことを告げる。

 

Amaterasu: ごめんなさい。でももうこれ以上このひどい世界に

留まることはできません。何もかもを捨て、一人になるために私は洞窟に入ります。このままそこで死ぬつもりです。

 

 

 

《シーン9》昔々、高天原

[サラ、あんこ、だんご]

暗がりに座り込む3人。

だんごがツクヨミにもらった鏡が光り、

コロンビアのニュースがスクリーンに流れる。

異常な日蝕が続き、世界中の気温が下がっている、という。

3人がいた元の世界にもアマテラス不在の

影響が出ていることに衝撃を受ける3人。

 

[アマテラスの隠れた岩戸の前]

桃太郎、金太郎、浦島太郎の3人が

力を合わせて岩戸を開けようとしているが、

びくともしない。スサノオも加わるが結果は同じ。

 

そこにアマテラス派の四季の神々が現れ、

桃太郎達は追い返そうとするが、

スサノオは話しを聞く。

アマテラスに洞窟から出てもらうために

馬太郎の魂を身体に戻して欲しい、

と懇願する神々。

スサノオは黙って聞いているが、

やがて「できない。。。」と首を振る。

その様子を見守っていた浦島は日頃の

臆病をかなぐり捨てて、]スサノオに直訴する。

たった一人の心を許せる友である亀太郎がいなくなった日、

自分がどれほど心配したか、

アマテラス派の神々が亀太郎を傷つけずに

返してくれて、どれだけ感謝しているかを

とつとつと語り、馬太郎を失った友人達、

そしてアマテラスの深い悲しみを訴える

浦島太郎に桃太郎と金太郎は

「この裏切り者め!」と激昂する。

 

 

[サラ、あんこ、だんご]

だんごに不思議な鏡をくれた人物が

世界を元に戻す方法を知っているかもしれない、

と思った3人はその人物を探し出そうと、といきごむ。

そこへ現れたアメノウズメが鏡の持ち主は

アマテラスの弟、スサノオの兄であるツクヨミだ、と告げる。

疲れきった様子のツクヨミがサンタとピカチュウに伴われて登場。

この神話の世界と元の世界をつなぐ穴は

鏡によって開けられたが、一度開いた穴は

明日閉じるのか、100年後に閉じるのか、

誰にもわからない、という。

 

今日は珍しくゲームをしていないんですね、

と皮肉るアメノウズメに、

疲れきってゲームをする体力もない、

と答えるツクヨミ。

アマテラスが洞窟に隠れてからというもの、

唯一の光としてこの世界を一人で照らし続けていたものの、

もう限界だ、と言うツクヨミにあんことだんごは

アマテラスときちんと話すべきだと提案する。

 

[スサノオの居城]

「この裏切り者の恩知らずめが!」

と浦島を罵る桃太郎と金太郎を

「よい」

とスサノオがさえぎる。

 

「亀太郎はお前だけの友人ではない。

我らの仲間だ。四季の神々よ、

亀太郎を無事に返してくれたことに感謝する」

 

頭を下げるスサノオに一同は驚く。

 

「それじゃ、馬太郎の魂を返してくれるんですね!」

と喜ぶ神々。

 

が、スサノオは首を振る。

 

「残念だが、私にその力はない。

草薙の太刀は魂を切り離すのみ。

魂を体に戻すには我らの父、

イザナギが持つ聖なる桃が必要だ。。。

父は数年前から行方不明だ。。。」

 

「そんな…」

肩を落とす神々。

 

クリスマスベルシャンシャンシャンクリスマスベル

そこへ現れたのはサンタを先頭にした

ツクヨミ一行。

 

「ホーホーホー!メリークリスマス!サンタ

 

場違いなサンタの登場に一同はとまどうが、

サンタはイザナギからスサノオへの

クリスマスプレゼント、聖なる桃を持っていた。

 

「海と台風の神・スサノオと父イザナギの名にかけて、

馬太郎の魂よ、身体に戻れ!」

スサノオが桃に念をこめ、

馬太郎に食べさせると、

馬太郎の意識が戻る。

 

大喜びの一同は洞窟の奥のアマテラスに

呼びかけるが、心を閉ざしたアマテラスに

みんなの声は届かない。

 

《シーン10》天岩戸

スサノオとツクヨミは岩戸を開け、

アマテラスに出て来てもらうにはどうしたらよいのか、

客席を含めたすべての神々にアイディアを募る。

金太郎と桃太郎は

「高天原一の力自慢の我らに開けられないのだから、

力では無理だ。何か他の方法を探す必要がある」

と証言する。

 

あんこがアマテラスの好きなものは何か、と問うと

「音楽!」

「ダンス!」

とみなが口々に答える。

 

それを聞いただんごにあるアイディアがひらめく。

 

みんなで円陣を組み、アイディアを告げると

スサノオが力強い声で叫ぶ。

「よし、それでいこう!」

 

ツクヨミがマイクを持ち、

「レディース&ジェントルメーン!

パーティーの始まりだ!」

と宣言し、洞窟の前でショータイムが始まる。

 

「赤鼻のトナカイ」

の合唱が始まると、

だんごと浦島は岩戸の両サイドで耳をすませる。

 

「みんなー!アマテラス様が洞窟の中で

一緒に歌ってるよ!」

「いいぞ、いいぞ、みなさん、

どうか力を貸してください!」

 

スペイン語のクリスマス・ソング、

「Campana sobre campana」

が始まると会場にいる全ての神々(観客)も

一緒に歌いだす。

 

「みんなー!岩戸が動いた!」

「よし、もう少しだ!」

 

スサノオが号令をかける。

「だんご!浦島!戻ってこい!アメノウズメ、頼んだぞ!」

 

 

舞台の中央でアメノウズメが静かに舞い始め、

スサノオ、ツクヨミも加わる。

曲が変わり、全員のダンス。

 

神々の作るトンネルが岩戸の前までのびると、

岩戸は自然にするすると開いた。

 

笑顔のアマテラスが洞窟の外に出る。

歓声の中、アマテラスはツクヨミとスサノオに

手をひかれ、舞台に上る。

音楽が止み、神々は三きょうだいを取り囲む。

 

スサノオ

「姉上、私のやり方は間違っていた。どうか許してください」

 

ツクヨミ

「姉上、私は今まで自分のことにしか関心がなく、

スサノオと姉上の争いを見て見ぬフリをしていました。

どうか許してください」

 

アマテラス

「許しましょう。二人とも顔を上げてください」

アマテラスは二人の弟の手を取り、

3人で並ぶ。

 

アマテラス

「スサノオ、私はあなたの意見をただ拒絶するだけで、

きちんと話し合おうとしませんでした。

ツクヨミ、ゲームの世界に没頭したあなたに

私達がそばにいることを思い出させることができませんでした。

どうか私のことも許してください」

 

「(ツクヨミを見て)知と、(スサノオを見て)勇気と、

(胸に手をあて)愛の私達三きょうだいの和をなくして、

この国の安定と平和は成り立ちません。

仲直りしましょう!」

 

三きょうだいが手を取り合うと、

会場のあちこちにポツポツと小さな明りがともりだす。

 

だんご

「お姉ちゃん見て!新しい神様が生まれてる!」

 

あんこ

「平和の神様たちね。きれい。。。」

 

 

《エピローグ》

神々の大歓声と喜びのダンスの中、

明りが落ち、

気がつくと3人のコロンビア人だけが踊っている。

 

いつの間にか元の世界に戻っている。

空はきれいな夕焼け。

こちらの世界の太陽も無事戻ってきたようだ。

 

日本語の先生が3人を見つける。

「あら、あなた達!こんなところにいたの?

集合時間になっても来ないからずいぶん探したのよ。

発表に間に合ってよかった!」

 

 

どうやら合唱の発表には間に合ったようだった。

 

「ではみなさん、歌いましょう!SUN!」

 

 

星野源「晴れSUN晴れ」の歌詞のスペイン語訳が

プロジェクターに映し出され、

全員の合唱で終了。

 

 

 

 

《日本神話クイズ・中級編の答え》

【第一問】

古くから,天皇が皇位の璽 (しるし) として,代々伝えた3種の宝物。

すなわち八咫鏡 (やたのかがみ) 、草薙剣 (くさなぎのつるぎ) 、

八坂瓊曲玉 (やさかにのまがたま) 。

草薙剣は天叢雲剣 (あめのむらくものつるぎ) ともいう。

「記紀」の伝承によれば、アマテラスオオミカミがこれら三種の神器を孫のニニギノミコトに与えたという。

 

 

【第二問】

日蝕(にっしょく)

 

 

【第三問】

持統天皇

 

他に卑弥呼、神功皇后など

 

 


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