クローズアップレンズというものを、買いました。
接写ができるようになる、簡易的なレンズなのだそうです。
たとえば、お花とか、食べ物など。
iPhoneを使うと、そういう接写撮影も簡単で、お花の写真などは専らこちらが得意。

今日、ただふと思いました。

いつも接写が好きなんですね、私。

そのものの小さく控えめなディテールとか、小さな空間でのきりっとした雰囲気みたいなものが好きで、
一角だけが持つ、何と言うか、独特な風情(というと大げさ)とでも言っておきます。
今は、そんな、小さなエネルギーに目を向けたい気分なのでしょう。

ところが、皮肉なことに、私が購入したカメラは接写向きではないそうです。
購入前にその説明を聞いても、何故か接写を譲って、大きな被写体に向かっていく。
この矛盾、面白いな・・というか、今になって、はて? と自分でも思います。

ただ、使い始めて、何か、分かった。

このカメラを使うと、つまり、接写をすることに、少しだけ心を砕くのです。
もちろん、私の意識もそこに、向きます。
近寄って行くところに、ふんわりなのか、ほんわりなのか、目を凝らさないと分からない存在に、
はたと意識を向けて行く。
すると、ぴたりと焦点があうタイミングがあるんですね。
これを自分で探すというのが、オートフォーカスでは瞬時。
このカメラだと、微調整+アルファ。

日常も、似ているのかもしれません。
自分へのフォーカス、どうでしょう?
photo:01


自分に焦点を向けるというのは、
少し遠くにあった自分を、丁度、レンズでクローズアップするような感覚ではないでしょうか?
クローズアップした自分は、できれば、輪郭が分かって、でも、詳細に入りすぎなくてもよくて、
そこにいる気持ちとかも、何か、ふわりと舞い降りて、すとんと心に入ってくる・・みたいな。

そんな時を持てたら、豊かなのかなと思います。

オーラソーマのコンサルテーションも、ちょっと似てるのかななんて、
カメラをいじりながら、思いめぐらせてみたのでした。