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リオデジャネイロ空港の観光案内所で、英語表記のリオの地図を入手した。

行き当たりばったりで、リオに来たので、ポルトガル語(ブラジルの公用語)の辞書やガイドブック類は何も持っていなかった。


案内所のお姉さんは、プリーズ(これもどうぞ)と言って、丸い円盤みたいなものを私にくれた。

What is this ?(これは何)
と訊ねると、
「英語のレッツゴーは、ブラジルでは バーモス、
ユーは ヴォセ といいます。
ほら、ここに書いてあるでしょ。
こうやって回すと、文章になるから、だいたい言いたい事が伝わるわよ。
 発音できなかったら、相手に見せたら理解してくれるわ。」
と教えてくれた。

一言一言ゆっくりと話してくれたので、説明がとても良く理解できた。
英語が母国語じゃない人が話す英語の方が、私には聞き取りやすい。


説明を聞いてから、もらった円盤をよく見てみた。


なるほど。


真ん中に、主語。
その次に、動詞。
一番外側には、旅でよく使う目的語が、英語とポルトガル語で記されている。

直径十数センチの持ち運びしやすいサイズ。
主語・動詞・目的語、それぞれが独立した三枚の丸い厚紙に印刷されていて、ハトメでとめてあるので、クルクルと回して主語や動詞などの組み合わせを替えて一文にする事ができる。


これは 凄い!


これさえあれば、ブラジルの言葉は カラオケで覚えた
「コモエスタ(赤坂)」しか知らない私でも、何とかリオで衣食住を確保できそうだ(コモエスタの意味は「こんにちは」)。


その素晴らしい「旅行者の為の ブラジル語会話ツール・会話円盤」は、もう今は手元にはない。
その概要を読者さんに理解して頂ける様に、おおまかに再現して写メを添付した。

どこか外国へ旅行に出かける際は、会話本や辞書を参考に、この会話円盤を予め作って持参される事をお勧めする。

会話集の本や辞書は、咄嗟の会話では 目的の言葉を見つけだすのに時間がかかりすぎて使いにくいし、スマホを辞書代わりにして街中で使っていると、強盗にひったくられる危険があるからだ。


旅先で使う単語は、案外少ない。
動詞は十数個あれば、ブロークンではあるが 何とかなる。

たとえば、「ミカンの皮を
"むく"」と言えなくても、「ミカンの皮を "取り去る(take off)"」と表現すれば、相手はおおまかに理解してくれる。


数日間の旅行者であれば、それで充分だ。
レストランで食事を注文し、お金を払い、ホテルや空港や美術館やトイレを探し出す事ができれば、それで基本的な用は足りる。

旅先で出会った人と、じっくりと話したくなったら、椅子に座り、メモ帳と辞書と身振り手振りを駆使すれば良い。


外国語で苦労するのが、数字である。
数字は 買い物などの時に多用するが、よほど慣れないと聞き取ったり、話したりする事は困難だ。

小さなメモ帳とペンを、ポケットに常備し、数字は書いて意思疎通した方が無難である。


会話円盤を作るコツは、中学の時 英語の授業で習った「5W1H」を基本に、
〈いつ・どこで・誰が・どのように・どうする〉
という単語が、一目瞭然にこの小さな円盤の中に記すことだ。

動詞は、go とか take や eat 等の基本的な単語の他に、Let's go や、May I 〜?(〜をお願いできますか)など、良く使う常用句や、朝夕の挨拶・「ありがとう」等も、会話円盤に記しておくと重宝する。
挨拶等は会話円盤の裏側に書くと良い。


行く先を決めず、世界各国を放浪する時は、たばこサイズの「和英・英和辞書」を持参する事をお勧めする。
どこの国でも、大抵その国の言葉と英語の辞書は入手できるので、二つの辞書を駆使すれば会話や解読ができからだ。


( ´ ▽ ` )ノ Have a nice trip !