このたびの西日本豪雨のニュースについて、西と東の「温度差」に改めてビックリした。5日午後に気象庁が「記録的な大雨となるおそれ」と異例の緊急会見を開き、「厳重な警戒」を呼びかけ、翌日からは各地で甚大な被害が起きていたが、東京発信のニュースでは当初、取り上げ方が思いの外ちいさかった様に思う。

私が住んでいる名古屋のテレビ番組は、関東と関西の番組が混在しているので、どちらのニュースも入ってくる。先日大阪で大きな地震があった時も、西と東では報道時間や内容に大きな差があった。しかし、関東で地震や豪雨があっても、関西の番組ではさらっとしか触れなかったりするのでお互い様だ。
私も含めて皆、自分とその地域の事が一番なのは仕方がない。

二十年前、ヨーロッパ人の元配偶者はテレビで、海外で起こった事故のニュースを観ながら、「被害者に日本人はいません」というアナウンスにいつもとても怒っていた。彼には外国人を軽視している様に聞こえていた様である。
彼の国ではいちいち「何人(なにじん=どこの国の人)が」という表現せず、「負傷者◯人・死者◯人」という表現で報道されているという。
当時、日本に住んでいた外国人は今ほど多くなかったし、海外で事故が起こったと聞くと、日本人がいるかいないかは、習慣的に私にとっても聞きたくなる事柄であったので、毎回議論になった。

ニュース番組という限られた時間内で、何をどの順番で、どの位の時間取り上げるのかは、やはりその番組の視聴者の関心が高いと思われるものを選ぶのは仕方がない。民法テレビはスポンサーによって成り立っているのだから、少しでも多くの視聴率を獲得しなくてはならないからだ。
しかし、日本に住んでいる人にとって、地震や豪雨は他人事ではないのだから、取り上げ方を工夫すれば、全国のより多くの人に関心を持って視聴してもらえると思う。

子どもの頃、両親が働いていてほとんど家にいなかったので、一日中テレビを付けっぱなしにして、勉強や雑用をしていた。テレビの音が家族の声代わりだったのかもしれない。
今もテレビを付けっぱなしにして、仕事や雑用やネットをしている。

現在はネットがあるから、知りたいニュースを自ら探し求める事ができる。テレビや新聞などが無くても困らない。
一般の人がスマホで撮影した映像を、テレビのニュース映像として使う事も日常だ。
テレビ番組を期間限定で、スマホアプリで観る事もできる。
この先、ネットとテレビがどんな風になっていくのか楽しみである。


カンニング竹山の東京キー局豪雨報道への疑問ツイートに賛同の声続々…同じ事思った 

http://a.msn.com/07/ja-jp/AAzPlaT?ocid=st