【ハズキルーペ 1.6倍】をメルカリでゲットした。ずーーっと欲しかったものだ。近視と乱視用の眼鏡の上から重ねでかけて、鏡を見る。おおー!まるでウルトラセブンみたいだ。
何十年分の積ン読棚から文庫本を取って、ページを開いてみると、おおー! すごく良く見える♡
ずいぶん前から眼鏡を取って、本のすぐ近くまで目を近づけないと文字がぼけてしまって読めなかったので、読書がすっかり億劫になっていた。
十数年前に、iPhoneを買ってからは、指で文字を自在に拡大できるスマホでしか文字を読もうという気になれなかった。

例外としては、去年末にテレビで放送された、おとなの土ドラ『リカ』にすっかりハマり、どうしても原作が読みたくなって文庫本を買い、リカシリーズ全巻を貪る様に一気に読破した。

リカシリーズはかなり猟奇的な話ではあるが、私は小学生の頃 江戸川乱歩(大人向け)にハマり、文庫本全巻を何度も繰り返し読んでいたので、リカの世界観には懐かしささえ感じた。

スマホで飛ばし読みをする短い雑文に比べて、二百頁に及ぶリカの文庫本は読み進むほどにワクワクどきどきして、「いやー、やっぱり読書って良いですねー」と感じ、もっともっと本が読みたいと何十年ぶりかに猛烈に感じた。

新年になってからは禅の世界にハマり、メルカリで『心とからだのサビをとる シンプル禅生活』という文庫本を買い、読み始めたのだが、やはり眼鏡を取って本から15センチ位のところまで目を近づけて読むのが億劫になってきて、途中から積ン読状態になってしまっている。

(リカの様な)小説は読み始めて興味を持つと、どんどん読み進めていかないと内容の把握が出来ないが、目次がある本はそこにエッセンスが集約されているので、小さな文字が見えづらくなってからは、大きな太字で記されている目次だけを読む癖がついてしまった。

ハズキルーペは一万円ほどするので、欲しい物リストの中で優先順位が十番目位になっていて、当分 目次か乱歩かリカしか読めないなぁと諦めていた。

最近のメルカリのいろんなキャンペーンによって、ポイントが三千円分ほど溜まっていた。
ハズキルーペの事はすっかり忘れていたので、レトルトの牛丼やヒートテックの下着などをメルカリで買っていたのだが、近くの眼鏡屋でハズキルーペを試してみて、また猛烈にハズキルーペが欲しくなり、メルカリで検索してみると、レンズの上の方にsampleと刻印してあるものは正規品の半額以下で入手できる事を知った。
刻印は透明なので目の前の人にも目立たないし、そのハズキルーペを使ってものを見ている側にとっても、何の問題もない。

本を読むには 1.6倍がベストだと店頭で試してみて分かったので探してみると、おおー、見つかった! しかもブルーライトカット機能があるカラーレンズではないか。
しかもフレームとレンズは赤系なので、ふだんかけているピンク系の眼鏡の上に重ねてかけても違和感が少ない。

私はかなり興奮気味に、そのハズキルーペをポチった。
そして、今日実物をゲットした。

よーし、二十数年前に古本屋でやっと見つけて六万円でゲットしたまま積ン読状態の 弘法大師全集を死ぬ前に読破するぞー!
と大きな野望を抱いている夜更けである。