仕事において、目標とは全ての基礎です。
一体何を成し遂げるのか?という事を明文化する事は重要なのです。
で、大体この目標を組織で捉えるとこんな状態に分けられます。
1)目標が無い
2)目標はあるが曖昧、意識されていない
3)目標があり、意識されているために有効に働いている
SMARTな目標が設定されるようになり、1と2のフェーズを過ぎて、
3の状態になってきた時に、こんな会話が聞かれるようになります。
「目標を達成したら次の目標が出てくる事の繰り返し。
いったい、何のためにこの業績を達成しないといけないの?」
ここで、多くの場合ビジョンの話にいきがちですが、
僕はそれは間違いだと思います。
無理やり作ったビジョンは浸透、実行させる事がとてもむずかしいからです。
ではどうするか?
それは、目標に意味をつける、という事です。
その目標が有効な時だけに限ったビジョンを作るといっても近いのですが。
例えば。
あなたがリニアモーターカーの技師だとします。
そんな時に定量目標が設定されました。
「東京 - 九州間を3時間半で移動できるようにする」
ちなみに今新幹線だと5時間くらいです。
何故、3時間半なの?4時間でも5時間でもなく。そんなに変わらないじゃん。
というのは当然の疑問です。
皆さんはお産に立ち会った事があるでしょうか?
出産は、個人差が大きいですがおおよそ破水から10時間と言われています。
かなり早い人で4時間くらいとググると出てきます。
とすれば、今までは東京にいる家族が破水の連絡から受けて九州に駆けつけると、
お産が早いケースだと間に合わなかった。
東京と九州を3時間半で結ぶ。
これは、大きなライフイベントである
出産に立ち会う事ができる家族を増やす事なのだ。
どうでしょうか?
喩え話なのでやや強引ですが、
少なくとも単に数字であった3時間半に意味がつきました。
こうすると、この目標を達成する意味がひとつ増えます。
もちろん社会的な意味が絶対ないといけないというわけではなく、
市場一番である、もっとも成長したグループになる。
世界で一番大きな市の人口を超える。
そういう意味が設定されていると、自分の業務は数字ではなくて、
その先にある意味の為のものに変わります。
ですので、目標に意味をつけることは大切ですし、
そこに設定者の個人的な感情がのっているとより良いと思います。
ニンニン。