4/1から、新たに人員の受け入れが何名か決定しています。

 

私のチームでは「バディ制度」というのを設けていまして、入社した人にひとり

バディ役の先輩社員がついて相談にのったりします。

 

CC:christina rutz

 

元々、これを初めて使ったのは、シーエー・アドバンスの沖縄でCSをやっていた時代です。

 

チームが急に大きくなった時に「新入社員が馴染めずやめる」という人が急増した時に

始めたもので、なんやかんやで規模が急拡大するチームを受け持った時は

毎回導入しています。

 

このバディはスキューバダイビングのバディのように横についているという

意味から来ています。

 

(1)バディは何をするのか?

 

超絶シンプルで、毎日15分新入社員とMTGを必ずする。これだけです。

そのMTGで聞くことも決まっています。

 

このバディMTGには、以下の2つの目的が設定されています。

目的1:些細な困った事でも即日解決し、場への信頼を形成する
目的2:フレッシュな目を通じてもっと改善できるところを探す

 

・今日の感想を聞く
・何か困っている事は無いか聞く
・今日の体験のうち、明日以降、何が役に立ちそうかを考える
・今日の体験のうち、理解が難しかった事を考える(改善できる課題の発見)
・他に気づいた点があれば

 

この「何か困っている事を聞く」事はとても重要で、サイバーエージェントの場合は

独特の文化が多いので、そこについて解決または解消を目指します。

 

時には「ランチは自分が食べたい時に食べていいの?」とか「音楽を聞きながら仕事

して良いの?」みたいなそりゃそうでしょ、という質問もでますが、

世の中にはいろんな会社がありますので丁寧に答えます。

 

ポイントは、業績については何も話さないという事。

異動または入社したばかりで不安を抱えている人に一刻も早く安心して

パフォーマンスを発揮してもらう事を目指します。

 

(2)効能

 

このバディ制度、人員の定着にすごく効果的です。

人間は自分が「安全だ」と思わない限りは100%の全力で働きません。

 

「なんでも聞けるバディ」の存在は、新入社員に自分は受け入れられていて、

安全だと感じてもらうのに最適です。

 

また、新入社員のフレッシュな目でみた疑問は、チームの改善に

役に立つ事も多いです。

 

なんでこのツール入れてないの?からこういう制度必要でしょ。

まで、実に良い着眼点を持っている人も多いです。

 

バディは新入社員と話し、共有しても良い内容については

リーダーチームに共有します。

そこで、実現するべき事などを検討します。

 

(3)人選

 

約束を守れる人。それだけ気をつければ大丈夫です。

バディの価値観は新入社員にダイレクトに影響しますので、

できれば次世代のリーダー候補にやってもらうのが良いと思います。

 

約束する、その約束を守る(または実現できない事は約束をしない)というのは

リーダーシップの最低限の基礎です。

それを先取りで体験してもらうことに意味があります。

 

ちなみに副次的にはリーダーに向いてない人もバディをやってもらうと分かります。

根本的なその人の面倒見の良さみたいなものがダイレクトにわかるので。

 

 

新入社員の受け入れにともなって、私のチームでは15個のチェックリストを

適用していますが、このバディ制度は特に急拡大しているチームにはオススメです。