昨日、とある方と飲みに行きまして、そこで出た話です。

 

CC:russell davies

 

組織の人数が増えてくると、ミドルマンが増えます。

ミドルマンとは、マネージャー、ディレクター、プロデューサーとか

そういう類の人達です。

 

それぞれの人達について職務は様々ですが、

意思決定と実行の間を行ったり来たりしながら、ものによっては

自分で決定して物事を動かす、いわゆる仕切り+実行屋さんです。

 

こういうミドルの仕事には様々あるでしょうが、

絶対にやってはいけないことがたったひとつだけあります。

 

それは、

○○さんが言ったからやる

というオリエン、説明です。

 

簡単な話、「じゃぁお前の言うこと聞く必要なくね?」と説明を受けた人は思います。

これは、理由のようで説明になりません。

 

何故、この仕様なんだ?○○さんが言ったから

何故、今なんだ?○○さんが言ったから

何故、この品質で出すんだ?○○さんが言ったから

 

お分かりでしょうか。

結局、「俺が決めたんじゃないからわからないよ。でもやって。」

と言っているのと同じなのです。

 

じゃぁどうすれば良いのでしょうか?

 

非常に簡単です。

 

誰がどう決定したのか関係なく、自分の言葉で背景と理由を説明するのです。

 

何故、この仕様なんだ? ××という課題の解決が最も優先度が高いからだ

何故、今なんだ? 市場成立に間に合う最終タイミングなんだ

何故、この品質で出すんだ? 今は速度をとるべきだから

 

こう表現できるならば、メンバーに工夫の余地が生まれます。

 

何故、この仕様なんだ? ××という課題の解決が最も優先度が高いからだ

 →じゃぁ、この機能だけを優先してリリースする方法があります。

 

何故、今なんだ? 市場成立に間に合う最終タイミングなんだ

 →だったら現状で出しちゃいましょう。オペ部分は後から創ります。

 

何故、この品質で出すんだ? 今は速度をとるべきだから

 →だったらこの機能は作り変えましょう。

  いずれリファクタするという前提で、半分の工数で出せます。

 

こういう対話を通じて、仕事が自分事化していくと思います。

 

それでは、決定事項を他の誰かから伝達され、理由を知らなかったら?

 

簡単です。

 

自分が考える、この仕事の意義を自分の言葉で説明するのです。

 

言われたからやるんだとオリエンするよりも、間違った説明の方が100倍マシです。

少なくとも、自分はそう信じてるわけだから。

 

それに間違ってたなら、修正する事ができます。

ミドルマンには、説明責任を果たす義務があるのです。

 

もちろん、決定の場にいることができて、議論できるならば一番良いです。

 

また、決定者の使命感・ビジョンに心底共感しているならば、

「○○さんが言ったから」はまかり通ります。

 

なぜなら、使命感やビジョンにどう役に立つかが自分でも語れるからです。