マルチにはまり、成功するとはどういう事かを
表現した本です。
ストーリーをおってしまうとほとんどネタバレになってしまうので
全部はかけないのですが著者の『狭小邸宅』しかり、
非常にリアルなフレーズが溢れている作品です。
『狭小邸宅』ではお客様から受注をいただくことをブラック企業の
上司が「殺せ」と表現するのですがそこに近いものがあります。
例えば、作中にはこんなセリフが出てきます。
「いや、マルチって言っちゃうと胡散臭く聞こえるんだけど、
それはマスコミが勝手にレッテル貼りして印象操作してるだけで、
ウルトリアっていうちゃんとした世界的な大会社の会員だから、実際は。
性格にはマルチレベルマーケティングって言って、ネットワークビジネスとも
言うんだけど、ハーバードとか、アメリカのMBAなんかでもマーケティング
手法としてカリキュラムに組み込まれてるくらいでさ」
途中途中の主人公の変遷にのけ反ること請け合いです。