自分がやっている事に名前をつけると、

強くてニューゲームできるよ、という話

 

「強くてニューゲーム」という言葉があります。

 

いわゆるネットスラングなのですが、元々はアクションゲームなどで

ゲームオーバーになった時にパワーアップしたままの状態で

もう一度ゲームを始められるところから来た言葉です。

 

ステージ1をパワーアップした状態で始められるし、

次に何が来るかもわかっているので攻略の難易度が下がります。

 

これに転じて、今の知識のまま小学生に戻ったら

「強くてニューゲームだよな」なんて感じに使われます。

 

この、「強くてニューゲーム」、個人的にはビジネスでは可能だと思っています。

 

私は今まで2-3年に1度部署を変わってきました。

本体にも、子会社にもいたし、プロフィットセンターにもコストセンターに

いた事もあります。

 

それを通じて面白いなと思っているのは、

「組織課題は再現する」という事です。

 

組織課題は大きく、組織構造が起こす問題、組織規模が起こす問題、

そして人の相性や能力が起こす問題があります。

 

前2つは面白い事に全然違う事をやっている組織でも再現します。

要するに、コストセンターAが30名の時に起こった規模に由来する問題は、

プロフィットセンターBでも起こるのです。

 

代表格は横軸組織を作った時に起こる課題とかがそうです。

 

で、これまた面白いのが全然違う組織のはずなのに、

解決策が依然として有効である場合も多いです。

 

その前提にたつと、今自分が経験している組織課題を解決していく事は、

非常に貴重な経験であることが分かります。

 

組織課題にぶつかり、それを社内の人のアドバイスや、

社外の方の経験談などを聞きながらなんとか自分達の組織に適用できるように

工夫して解決していくこれは、自分の財産になっていきます。

 

そこで僕がやっているのは、「施策に名前をつける」事です。

 

「この問題を解決する為にはこうしよう」と決めた時に実行する施策、

これに名前をつける事で以下の事が整理されます。

 

・何故やるのか?

・とどのつまり、何なのか?

・何が成功なのか?

 

こうすることで、自分の中で「私はAという課題を解決する為にBをやる。

成功は、Cである」という感じで整理されます。

 

これをやることによって、自分の中でこの施策を再現する事が可能になります。

 

そうして経験を自分の実感と結びつけていくと、

次に同じような課題が持ち上がった時に自分の引き出しが使えます。

 

同じ組織構造、同じ規模、同じ市場、同じ人達と仕事をする事は

人生において2度無いと思いますが、同じ規模の組織に属することや

同じ組織構造の組織に属する事は何度でもあるでしょう。

 

そういう時に強くてニューゲームができるようになるのではないかと思います。