『ヤフーの1on1』読了しました。

 

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
本間 浩輔
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,287

この本は、部下と上司の対面の面談、いわゆる1on1に特化したとてもめずらしい本です。

 

内容も、1on1の具体的な方法から、そのアセスメント方法、広め方までカバーしており、

1on1を導入するなら必要な事がひととおりまとまってる本です。

 

具体的な方法だとたとえば、「なるほど」の使い方が書いてあったりします。

「なるほど」は否定も肯定もしないが、あなたの言った事を聞いているよという

事は伝わる、とても有用なフレーズです。

 

で、他に内容で面白いなと思ったのが、上司の面談を評価する、という項目です。

マネージャーの対話力ってなかなか可視化が難しいのですが、

部下が評価する事によってそれを可視化する、という試みのようです。

 

面白いですよね。でも、1on1の時間でシャドウバースの話ばっかりしてるのがバレますね。

 

さて、この本を読んで非常に重要な、というかここ分かってないとケガしますよという

ところなんですが、要するに、

 

息苦しい面談ってなぜ存在するんだろう?

 

という事について書きます。

 

真面目、ちゃんとやってくれてる、見てくれてる。外してない。

でも、息苦しい。

確かにそういう面談とかマネジメントって存在するんですよね、良いか悪いか置いておいて。

 

で、ここに対する回答はこの本に書いてあるんですよね、随所に。

 

例えば、信頼関係を構築しよう、だったり。

要するに、「言うこと聞こうと思ってない部下」に何言ったって無駄なわけですから。

 

あとは、こういうくだりも出てきます。

だから、結局のところテクニックじゃないんです。もちろんテクニックは合った方がいいんですけど、

目の前のこの人は自分のためにかかわろうとしてくれている、と思ってもらえること。

それが、ありのままということだと思うんです。

どうでしょうか。

 

アクティブリスニングというスキルはあるんですね。

あなたの話を私は聞いていますよ、という。

 

ただ、スキルとしてやってるのはやっぱり相手も分かるわけで、

どちらかと重要なのは、その前段、「そもそもこいつは俺の話す事を真面目に聞く気があるんだっけ?」

「俺はこいつにがっつり要求するほどこいつの事わかってるんだっけ?」

という事なのかなと思います。

 

ここらへん無視したまま、テクニックや型に走ると、

面談や関係ってやっぱり息苦しくなりますよ、という話でした。

 

とても良い本なので、テクニックや仕組みのところ以外も

しっかり学びましょうと思います。

 

 

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
本間 浩輔
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,287