10月4日。

 
妹と話をして、一部の親戚筋に母の入院のことを知らせることにした。
状況が悪くなったこと、そして先生から短時間の面会が許可されたから。
 
早速、伯母と叔父が母の元を訪れてくれた。
連絡があり、俺も急いで病院に向かった。
 
子供の頃と違って、なかなか親戚と顔を合わせる機会が得られないので、伯母・叔父と会うのは久しぶりだ。
できれば、こんなシチュエーションでないほうがよかった。
 
やはり、母は少し気分が良くなったようだ。
俺を待っている間に、伯母・叔父が缶コーヒーを飲んでいると、コーヒーの香りに気付いて、
「コーヒー飲みたい」
って言ったらしい。
母はコーヒーが好きだ。
ちょっとそんな欲が出てきたことは嬉しい。
 
そのほかにも、従姉妹、甥たちが顔を見せることによって寂しさは少し紛れてきたかな。