自衛隊の皆さんへの深い感謝の気持ち


コラムより~

深く頭を垂れ彼らに感謝し、心から敬意を表したい。


●自衛隊員は、災害支援を最優先とし、たとえ自分の家族が行方不明で

あったとしても、他人の救出を続けている。

●自衛隊員は、被災者の方に対して温かい食事を炊きだしで提供する時も

絶対にそれに口をつけない。そして自らは冷たい缶詰の米を食べる。

●自衛隊員は、被災者の方に対して温かい風呂を用意する時も絶対に

自らが入ることはない。そして氷点下の雪の下で水のシャワーを少しずつ浴びている。

●人を殺した数よりも助けた数が多い軍隊は世界中で自衛隊のみ。

現時点で既に1万人を救出している。

●24時間交代で休憩3時間。

●ぜんぜん眠っていないであろう旦那に、「大丈夫?無理しないで。」とメールしたら、

「自衛隊なめんなよ。今無理しないでいつ無理するんだ?言葉に気をつけろ」

●自衛隊の友人より「少し歩く度に死体ばかり。一人ずつ生存確認をしていく。

サイレンが鳴り響く中、上官から言われたのは

『一斉に救助者がすがり付い来ても絶対に笑顔を絶やすな。絶対に泣くな』

泥だらけの救助者達が力の入らない手で俺の手を握り「ありがとう」と

言われる度に涙を堪えるので精一杯」

●災害支援で現地に行っている、自衛隊員の友人からのメール。

 『子供の遺体を収容した幼稚園くらい。兄弟だろうか、抱き合ったまま、

亡くなっていた。子持ちの仲間は、肩を震わせていた。でも、

俺たちは泣くことはできない。この町が復興するまで、俺たちの涙なんか意味がないから』


ここまで書いてあることに気づいた。

「正々堂々と胸を張って仕事をしよう」

昨日、そうコラムに書いたから、震災関連のことを書くのはよそう、

と考えていた。しかし、それは浅はかな考えだった。

上記のような自衛隊の方々の献身ぶりを知ることこそが、最高の仕事の教科書

になるのではないか。これこそがプロフェッショナル。これこそが仕事の素晴

らしさではないか。そう思ったのだ。

最後に、かつて、防衛大学第1回の卒業式にて、

当時の内閣総理大臣であった吉田茂の言葉を記して本コラムを終わりにしたい。

くどいようであるが、命を賭けて、すべてを犠牲にして、

人命救助と復興支援に奔走する自衛隊員の皆さん

そして、警察、消防、東京電力社員他、すべての方々に心からの感謝の気持ちと

深い敬意を表したいと思う。




昭和32年2月  防衛大学第1回卒業式にて


君たちは自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく

自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。ご苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは、

外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか

国民が困窮し、国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、君たちが日陰者である時のほうが

国民や日本は幸せなのだ。

どうか、耐えてもらいたい。

内閣総理大臣 吉田茂

自衛隊の皆様心より


ありがとうございますおじぎ