「ラジオを知らない子供たち」はラジコをどう聞くのだろう という記事がよくリツイートされている。

ラジオを知らないって・・・どゆこと? すごくショッキングな見出しだった。

そういえば、CDラジカセも、MDラジカセも、ステレオコンポも・・・家電量販店ではとんと見なくなった。好きなアーティストがパーソナリティを務める番組でもない限り、ラジオを聴く機会(そのためにラジオを買おう)もないのかも。
CDはパソコンで聴けるし、携帯でダウンロードするし、ラジオで何を聞くの?とか言われそう。
都会に住めば、車を持っていない家庭も多いから、最後の望みの綱であるカーラジオすらない。

だとしたら、「ラジオを知らない」子供が育っていたって不思議じゃないのか!

これは決して、幼い子供達だけの話じゃない。
どこかの大学教授のブログで、「ラジオってどうやって聞くんですか?」と生徒に聞かれたという記事があった。しかもその場にいた半数から「私も知らなーい!有料なんですか?」と手が挙がったという。

どうやって・・・って言われてもね(笑)。子供はともかく、大学生は常識として知っておこうよ。
「だから"ゆとり"は・・・」とか言われるんだぞっ。


そして将来この学生達が親になったら、その子は・・・。
そうかそうか。こういうことか。


うーん、寂しいね。元ラジオ局員としては。
これはもう「ラジオ局が頑張って面白いコンテンツを・・・!」という問題でもなく、文化慣習の
違いなんだとしたら、なおさら寂しい。

今さら「私達の時代は、ラジカセを枕元に置いて夜通し電波を探して聞いて、好きな曲をフルコーラスで録音するために、ラジオ雑誌でかかる時間を調べて・・・」などという昔話をするつもりは毛頭ないけども、耳だけにダイレクトに入ってくる情報は、余計な視覚情報がない分、ダイレクトに心に残るものがあると思うんだけどな。ちょっともったいない。


そんな中始まったAM/FMラジオのサイマル放送、「radiko」。
(パソコンがそのままラジオの受信機になり、電波が弱い難視聴地域でも電話回線があってネットにつながればクリアに聞ける便利なサービス)

馴染みのあるパソコンから流れるラジオ放送を、"子供達""大人達"はどう聴くんだろう。

「へぇ~♪タダで音楽が聴けるんだぁ」とでも言うのかな(笑)?





昔の「ラジオ」を知る私達にとっては、AMラジオがこんなにクリアに聞けるなんて!という新鮮な感覚があったり、パソコンを使いながら同時にラジオを流していると、「昔もこうやって深夜放送聴きながら勉強したっけ(←いやしてないww)」と懐かしかったり。

radikoスタート時はアクセス集中でつながりにくかったみたいだけど、喜んで聴いているのは、昔ながらのラジオファンばかりなんだろうか?


これが京阪大都市圏だけじゃなく、全国展開に早くなればいいのになと思いつつ、ラジオ局に残っている同僚には「いやはや大変になりそうですが、頑張って!」とエールを送りたいです。
今度帰ったら、じっくりこの件、話しましょう(笑)。


★ウチでは、とっくに退役処分だったWindows95ノートが「ラジオ」です。
$オトク貯金大作戦


【関連サイト】
・radiko.jp(http://radiko.jp/
【関連記事】
・地下鉄で聴けるラジオ、サポートはTwitter――TOKYO FM、iPhoneアプリの意外な反響
・全国のコミュニティFMを聴けるiPhone/iPod用アプリ“i-コミュラジ”登場