報道をつらつらと眺めていて新型コロナウィルスの情報について整理してみました。
中国の患者数7711人、死亡者170人、感染疑いは1万2167人 (読売新聞1月30日11時18分の報道内容)
🔶感染の状況
●人から人への感染がある・・・日本のバス運転手とツアーガイドの感染事例からも確定的
●潜伏期は14日・・・同種のコロナウィルスによるSARSやMERSの感染事例からの推測
●症状が出ていなくても感染している場合がある・・・武漢からチャーター便で帰国した日本人の中に自覚症状のない感染者が確認されている。このことから不顕性感染を起こす可能性が高い。また自覚症状がなく大規模に感染を拡大させる「スーパー・スプレッダー」が存在する可能性がある
🔶感染経路
●飛沫感染・・・感染者のくしゃみや咳による飛沫を吸引
●接触感染・・・感染者のウィルスに汚染された手で触れたられた物品への接触
以上の二経路はこれまでの感染事例から見て確定的
●糞便感染・・・感染者の糞便に汚染された物品への接触、また、感染者の糞便が乾燥して発生した粉塵の吸引
これは新型コロナウィルスではいまのところ確認されていない、ただし同種のコロナウィルスによるSARSやMERSでは確認されている
●空気感染・・・感染者が放出した飛沫核が長時間空気中に浮遊し、これを吸引
これについては可能性はかなり低いと見られている
🔶感染予防
飛沫感染対策・・・くしゃみや咳をしている人は必ずマスクをする。くしゃみや咳をしている人からは2メートル程度離れる。
接触感染対策・・・手で自分の鼻や口や目を触らないようにする。つり革や手すりなど他人が手を触れる所はなるべく触らないようにする。帰宅時・トイレ後・食事前などには水と石鹸で20秒以上かけて手を洗う。手指の消毒にはアルコール消毒(濃度70%)、物品(ドアノブやトイレなど)の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(濃度0.1%)が効果がある。
くしゃみや咳などの症状のない人も外出時にはマスクを着用しましょう。不顕性感染・・・自覚なき感染拡大・・・の防止、および手で自分の鼻や口を不用意に触るのを防ぐことによる接触感染の防止に役立ちます。
今のところ、眼球からの感染の可能性は不明ですが、念のため外出時には眼鏡や花粉症対策のゴーグルなどを着用することをお勧めいたします。また、コンタクトレンズの脱着時には事前の手指洗浄に十分注意を払ってください。
糞便感染については日本では水洗トイレが普及しているのであまり心配はいらないと思いますが、トイレ後には十分な手洗いを行うこと、トイレの清掃・消毒・換気を行って清潔に保つことが対策となります。
空気感染については過敏になる必要はないと思われます。
🔶感染したと思ったら
発熱や咳、呼吸困難などの症状が出ます。ふつうの風邪であれば3日くらい安静にしていれば治ってしまいますが、新型コロナウィルスに感染した場合は時間が経つほど症状が悪化します。(発症から7日間程度からむしろ症状が悪化することがある)
感染したと思ったら、事前に診療所や病院に電話連絡をして、マスクを着用して受診してください。
中国武漢市に滞在歴がある人、武漢市からの観光客等に接した人、新型コロナウィルス感染者と接触した人、はそのことを医師に申告してください。
今回の新型コロナウィルス肺炎への対策については、新型インフルエンザ対策と内容が重なりますので、当ブログの新型インフルエンザ対策の記事も参考になさってください。