こんにちは〜!!

 

 

のんびり更新が板についてしまっています。。

更新がない中でもふらっと立ち寄ってくださった方

ほんとうにありがとうございます^^

 

 

相変わらずの日々を過ごしていますが

2歳4ヶ月の我が子の急成長具合がすごくて驚いています。

どんどん言葉が増えて、どんどんしゃべるようになって・・

 

 

「ぷりちった」って言ってた「ヘリコプター」も

すっかりヘリコプターって言えるようになっちゃって、、

成長がうれしくてさみしい、そんな日々を送っています。

 

 

実は8月末にとある資格試験を受けまして、

先日合格発表だったのですが

無事に受かっておりました!

仕事面でも一歩前進、ホッとしました😌

 

 

ホッとしたところで読書欲が湧き、

なんとなく今まで手にとらなかった

作品を読もうと思い

こちらを手に取りました。

 

 

 

 

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』(早川書房)

コナンやミステリー好きなら知らない人はいない

王道の推理小説。不朽の名作ですね。

 

 

わたしもコナンが好きで、

最近の作品は追えていませんが

70巻ぐらいまでは漫画で読みました。

(今は103、104?巻とかですよね)

 

 

なのでアガサ・クリスティとか江戸川乱歩とか

推理小説作家さんの名前はコナンで知っていたものの

作品を読んでみようという気は起きず、

今の今まで読んだことがなかったのでした。

 

 

コナンを読んでいた小学生時代(!)から

ずいぶん時が流れたいま、やっと読んでみた感想は

 

 

「・・・コナンっぽい!!」でした。笑

いや、違うよね、コナンがオマージュしてるのよね。

 

 

物語の舞台は「兵隊島」という

イギリスの孤島に建てられた豪奢なお屋敷。

 

 

とある富豪がそのお屋敷を買い取り、

2 人の執事を住まわせ8人のお客を招きます。

 

 

8人それぞれに面識はなく、

招待状を受け取りましたが送り主の名には

いまいちピンときていない様子・・。

 

 

しかし近ごろ話題になっていた

「兵隊島のお屋敷」に行ける好奇心が勝り

8人は島へ行くフェリーに乗り込みます。

 

 

お屋敷は噂通りの豪華さで、

招待客の気分は華やぎます。

 

 

しかしいつまで経っても招待主が現れず

さらには執事たちも数日前に来たばかりで

主人と面識がなく、彼らは首をかしげます。

 

 

だからと言って帰ることもできず

彼らは主人のいない屋敷で

ディナーを楽しみますが

 

 

食後のひとときを楽しんでいた

21時20分に突然レコードが鳴り出し

不気味によく通る声色で

執事・招待客含めた全員に

人を死に至らしめた「罪」があると告げられ

一同は凍りつきます・・。

 

 

彼らは明らかに動揺しながらも

冷静さを保とうとしますが、

一人が飲んでいたお酒に毒が仕込まれ

突然倒れてしまい、彼ら全員に

「裁き」が始まることを突きつけられるのです・・。

 

 

この物語では古くから伝わる

「兵隊さんの童謡」になぞらえた形で

招待客それぞれに「裁き」が下されます。

以下、引用します。

 

 

小さな兵隊さんが十人、ご飯を食べにいったら

一人がのどをつまらせて、残りは九人

 

小さな兵隊さんが九人、夜ふかししたら

一人が寝ぼうして、残りは八人

 

小さな兵隊さんが八人、デヴォンを旅したら

一人がそこに住むって言って、残りは七人

 

小さな兵隊さんが七人、まき割りしたら

一人が自分を真っ二つに割って、残りは六人

 

小さな兵隊さんが六人、ハチの巣をいたずらしたら

一人がハチに刺されて、残りは五人

 

小さな兵隊さんが五人、法律を志したら

一人が大法官府に入って、残りは四人

 

小さな兵隊さんが三人、動物園を歩いたら

一人が大きなクマにだきしめられて、残りは二人

 

小さな兵隊さんが一人、あとに残されたら

自分で首をくくって、そして、誰もいなくなった

(52ページ)

 

 

可愛らしいようでいて

不気味で残酷な童謡の通りに

彼らは「裁かれ」ていきます。

 

 

孤島には彼ら以外の誰も住んでいないことが

物語前半でわかり、彼らは

一人ずつ減っていくたびに疑心暗鬼になり

自分以外の誰も信用できなくなります。

 

 

物語が進むごとに

一人、また一人と減り

緊張状態が高まる中、

とうとう「誰もいなくなって」しまうのです・・。

 

 

エピローグを読むまで

物語がどのように幕を閉じるのか

全く想像できませんでした。

 

 

「仕掛けている」人物がいるはずなのに

なぜ「誰もいなくなって」しまうのか?

 

 

ネタバレはしませんが

圧巻の結末でした。

 

 

一度読んだら忘れない

ストーリー展開で

読み終わった後もしばらく緊張が抜けず

冷たい余韻に浸っていました。

 

 

読後の感想としてまず浮かんだことは

「人は自分の見たい物語しか見ない」

そんな生き物なんだろう、ということです。

 

 

作中で「罪」を告発された招待客は

それぞれ心当たりがありながら

「それがなんだ!」と開き直る人もいれば

自分の正しさだけを主張し、

罪をなかったことに

しようとしている人もいました。

 

 

他人の痛みや傷に鈍感な上に

自分の後ろめたさも相まって

さらに人を傷つけてしまう・・

 

 

そんな人間の残酷さが積み重なって

できた物語だと思いました。

 

 

人を死に至らしめる

ほどではないにしても

自分の都合の悪い「物語」を否定して

自分の見たい物語しか見ないことで

他の誰かを傷つけてしまうということは

誰にでもありうることだと思います。

 

 

(去年のわたしは

ワンオペ辛い!という物語しか

見ていなかったと

後ろめたさを感じています)

 

 

人は自分の見たい物語しか見ない

残酷な生き物だけれど

 

 

自分が選んだ物語世界のなかで

見え隠れする自分の弱さや試練から

目をそむけず向き合って

後ろめたさのない物語をつくっていきたいと

教訓的に思わされました。

 

 

自分に都合よく生きていたら

誰もいなくなってしまうから・・。

 

 

感想を頭の中でめぐらせながら

去年のうまくいかない自分を思い出して

悶々と考え込んでしまいました・・

 

 

あ、落ち込んではいないです。💦

今の自分の見えてる世界ときちんと向き合おうと

改めて強く思いました。

 

 

ひさびさの読書でしたが

とても大満足な読書時間でした!

一気に別世界へ飛んで

母業のリフレッシュになりましたが

ミステリーは夜更かし注意!笑

 

 

リフレッシュしたので

引き続き母業がんばります✊

 

 

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