夕べのお話。日もすっかり暮れ、道行く人もまばらな小春界隈は水を打ったような静けさと暗がりに包まれていきます。


そんな中声を張り上げ泣いてる子がいます。






子猫です、子猫の声です。




静寂な界隈に紛れ込んだ異色のピース。どこにもハマらず景色ももて余し気味、かと言って誰も確認するようなことはありません。消えてくれるのを待っているかのよう……



子猫のその声は鳴いているじゃなく泣いている……不安で仕方ない声……お母さんを呼ぶ声そのものです。




ここら辺は猫を飼う家が多く飼い猫かとも思い、しばらく泣き声を聞いていましたがなかなか声が止まず、いてもたってもいられずに外に見に行きました。




周りは街灯も少なく確認することは困難であるため手には懐中電灯を持ち、辺りを見回すけど声はすれども姿が見えません。紙コップに少量のフードを入れ、音で引き寄せる作戦に……




しばらくすると声が近くなり影が動きました。




まだ二ヶ月ほどと思われる小さな子猫、向かいのお家の車の下に潜り込んでいます。




こちらに気付きました。おいで、ゴハンあるよ。お腹すいたね……。




しかし人慣れしていないようで怯えて奥に行ってしまいます。




こうなれば持久戦です。子猫は一定の距離を保ち、こちらの動向を伺っています。力ずくで捕獲するのは簡単ですが、心の傷になるのは避けたい。出来るなら自ら心を開いて欲しい……第一近付いた分だけ距離を取ります。


時間をかければ必ず来る、そう思いました。紙コップのフードを鳴らしながら、子猫がミャオと泣く度に『おいでー』と声をひたすら掛け続けました。


しかしたまーに通る通行人や車の往来があるたびにイチからやり直しです。なかなか縮まらない距離ーーー。




すると近所の飼い猫さんが突如躍り出てきました。慌てて側溝に隠れる子猫。


大人猫はテリトリーを犯す邪魔者と判断し、警告を発しています。




違うんだよ、その子にはそんな気はないんだよ。


大人猫を追い払い、もはやこれ以上時間をかけるのは得策ではないと悟り、子猫を捕獲することを決意して側溝を確認すると




子猫はよほど怖かったのでしょう……その姿はもうありませんでした……。




一目散に怖いヤツ(大人猫と小春)がいる『ここ』から逃げたかったのでしょう、お向かいの敷地の奥深くに、悲しげな子猫の声がだんだんと遠退いていきました。




大人の足で追いかければ数歩の距離。しかし他人の敷地と子猫の固く閉ざされた心が、外国よりも遠くに感じました……。




もう声も聞こえなくなりました…………。



しばらくあの子猫は私の心の中に住み着くことでしょう。



ちなみにうちの猫たちも子猫の声に反応して色めき立っていました。


子猫に持っていった紙コップのフード。子猫は5粒ほど食べることができました。



残りは我が家の猫たちのお腹に収まりました。



形式が変わるといつも食べてるゴハンも美味しく感じるのか……?




イラストコーナー(笑)


今回はニコママさん宅のニコりん。 スカラベさん宅マロン、ヘロン、チロンの皆さん。 あねっこさん宅のサクラさんとふぶきさん。 小春宅のまると胡桃でオフ会だよー。総勢9ニャンズ。野球ができるね!←野球わからない人(笑)





どれが誰かな??(笑)





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それではまたお会いしましょうペコリ~