締切がいくつもやってくる。


グッズシャツにつかうイラストなどを描いているのだけど、まだどうにも難しい。絵はたくさん描いてる。これ使っていい?て話にはなるけど、粘ってしまう。魔法の一枚にしたい。それを来たらなんか元気になっちゃうような、一枚にしたい。なぁぁぁやぁぁぁむぅぅぅ。

稽古場で「悩んでる」と話したら、「降りてくるよ!降りてくる!そうさ、降りて...来るのさ」と、淳一登坂さんに言われた。好き。

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信じるしかないし、信じる。

物語は遊び場。まずシンプルに、人がたくさんいることがただただ楽しい。どちらかと言うと、演劇を完成させるために稽古していると言うよりは、本腰入れて物語の中を好きな仲間と旅してく、みたいな心持ちで臨んでる。


僕ら演劇の座組は、たった30日そこらでお互いへの全幅の信頼を築かないといけない。信頼関係なんてなくても機械的に作品を創ることができるのも事実で、「お仕事」と割り切ってやると効率もいい。ただ、つーーーーまんない。作品創りの場にしか人生がない身としては、現場での時間が美しく意義のあることには命を懸けたい。今日死んだとしても大丈夫?てのが、いつでも大切なジャッジポイントだ。

拓馬✖️蓮

実は役として台詞を交わすのは初めてのこと。『艶漢』という舞台で共演したけど、同じ場面には出れなかった。楽屋ではいろいろ話した。昨年の4月に演出した『純情ロマンチカ』という舞台に八神蓮が出ていて、そのとき改めて芝居や物語についてなら考え方に関してたくさん喋った。そこで、あ、蓮て才能あるんだなと思い、同い年ということもあり、長らく付き合ってみたい友達候補になったのでした。まだ俳優としてのポテンシャルを知り尽くせてはいないけど、たのしみだ。蓮くん、通称「王子」なのだ。乞食(←ひとにはつかっちゃいけない言葉)よろしくやってきた自分なもので、熱く汚くやり合ってみたい。


翔さんは生まれて初めて演出したプロの俳優。ほんとなら話。二十歳そこそこの頃に出会った。


どうやら当時の僕はまだ大学生だったみたい。翔さんにしてみても、それが初めての演劇舞台だったらしい。10年以上経って相手役をやっているという僕らの物語に、どこか良いものを感じてる。そして我らは、これからの時代を引っ張ろうと具体的に話してる。


こうちゃんはもはや劇団員としての立ち振る舞い。リンリンの役作りのために派手な服で稽古場に通ってる。そういうとこ好き。かわいい

じゅんいちさんは、よい。はなしていてほんとに楽しい。やったぜ、出会ったぜ、というところ。ジュンバという役を担ってもらうのだけれど、構築の仕方を語り合うのが楽しい。たまらなく、楽しい。

劇団員には、まあ、もう感動なんていまさらしてたまるかと思いつつ、客演がいるからこその気づきも感謝も、愛もある。



ヒートテックの上にシャツを着てその上にダウン長袖を着てその上にパーカーきてその上にモコモコのコート着てその上にダウンコート着て来たんだけど、さすがにちょっと、あつい。

1月14日

本読み2日目。テーブル稽古というやつ。物語の理解を深めるために、稽古を2日費やした。昨今では、こんなに丁寧にやる現場もなかなか珍しいだろうってくらいに、深く細かく強く、全員の共通認識を持っていく。「解釈なんてなくても演劇は創れる」というレベルにはもう居たくない。

作家の自分でさえも、かつて、この演目を数十ステージこなした自分でさえも、日々脚本解釈には時間を費やしたい。物語をなめたらいけない。人間ごときが慢心できるほど、物語世界の奥ってのは浅くない。事実、今度の仲間でやりはじめて既にたくさんの発見がある。演劇というのはマラソンみたいなもので、自分は完成してると慢心した者から脱落していくようにできてる。

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衣装のフィッティングだった。衣装の永田さんとはもう付き合いも長く、全幅の信頼を置いている。両親よりも歳が上だし、この業界で仕事をしていると「永田さんのお弟子さん」という衣装さんにたくさん出会う。そんな永田さんがうちの衣装をやってくれていること、実はいつもちょっと鼻が高い。


今回は再演andダブルキャストだけれど、初演時のキャラクターデザインを踏襲したいと伝え、前回の衣装をリメイクしつつ、ゲスト俳優それぞれのために一着ずつ新しいものも製作してもらった。


みんな、似合っていて、うれしかった。それにしても、富田翔はそもそもがなんだか狼っぽい。いや、狐っぽいのが正解なのだけど、でも、なんか、とってもツンとした耳が生えてそうだ。


1月15日朝。まさかの7時30分から都心でパンフレット用の取材インタビューがあるもので、劇団員一同早起きで現場に向かってる。座談会。劇団員同士で向き合ったところでいまさら盛り上がらない気もするけれど、僕らこれからどんな会話んするのかしら。

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そして僕は、この後数件の用事をこなして夜中に帰宅するような心づもりだったのだけれど、4件目の用事に絶対なにがあっても必要なものを、完全に持って来忘れた。家に取りに帰るとなると往復2時間であるし、今日の予定は、わりかし分刻みで設定してる。それなりにソフトな絶望を抱きながら、あぁ、でも、なんとかするんだろうなあ、という気持ちを抱いて、レッツゴー気味で今日がスタートだ。がんばる。


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おはよう世界、おはよう地球。おはよう、みんなさん。今日も今日とてヘラヘラニコニコしながらやってやりましょう。


いろんなこと起きるかもだけれど、大丈夫。何が起きても明日が来るに決まってるんだから。


あなたの幸せ願っている人間が、ここにいますよ。


どうにか、よっこらしょ、がんばりましょう。僕もがんばります。


それでは、1月15日

よーーーーい、どんっっ