アーカイブと共に過ごす日々。


公演終わって、その深夜には荷返しなるものがあった。アトリエまでトラックが運んでくれた大道具やさまざまなものを、おろして、アトリエに運び込む。



翌朝からは、次のおぼんろ関連締切に立ち向かってる。だがしかし、どうにも心身ともに体力がなく、やってもやってもあんまりやれないで2日が経った。根性でねじ伏せようとしたのだけれど、根性を出す体力がない。過労ということもあるだろうけど、割とシンプルに、気持ちが切り替わっていなかったのだと思う。そりゃそうだ。大好きなパダラマ・ジュグラマの余韻に狂うくらい、させとくれ。



ゲネプロから含めると16ステージ、休みのないまま9日間を突っ走った。毎日の体調管理だけは必死だったけど、実はけっこう無自覚。自分にとってパダラマ・ジュグラマはおもったよりも「歯磨き」や「食事」「睡眠」と同じくらいに当たり前の存在だったみたいだ。今夜どこかの山奥に誘拐されて焚き火を囲んだひとたちに「今からここで独りでパダジュグやらなかったらお前を食うぞ」と言われても、なんか特に怯えずできそう。そんなことないだろうけど。独り芝居か講談みたいなスタイルでやってみたいな、パダジュグ。昨日出演した翔さんの番組でも少し話したけど、パダジュグ、一番最初は飲み屋で友人相手に即興で独り芝居をやったんだ。

そう、一昨日出演してきました。翔ちゃんねる。千穐楽が終わっても打ち上げらしい打ち上げもなく、稽古中も飲みに行けたわけでもない僕らはたくさんたくさん語らった。富田翔は強く優しく男らしい。出会ったときから片時もヘマすることなく兄貴分でいてくれた。でも、彼を好きなのは、甘えさせてくれるからだけでなくて、その向こう側にたまらない不器用さや脆さが、見え隠れするから。完璧でいてくれようとするけど完璧でない、そんなところが富田翔として完璧で、とても好き。



配信の視聴数が鰻登りになってる。嬉しい。

劇場参加の劣化版にするくらいなら配信なんかしたくないと思い続けてる僕は、映像化もアーティストとのコラボでなくては嫌だった。たくさんの方の優しさと熱意のおかげで、僕らのような小劇団ではあり得ないほどの映像作品になってしまえた。ここから、Blu-rayなどにするための編集を行う。8カメ入ったのだけど、どの場面も採用できるのはひとつの画角のみ。7つの絵は使えない。配信の時にしか見ることができない絵もたくさんあります。アーカイブ配信2月末までだけど、2月って28日までなのね。つまり、あと少ししか時間がない。ないけれど、どうかこの物語に触れてくださいな、なるべく何度も。



目下、自分の髪型ってどうしたらいいんだっけ?て悩んでる。完膚なきまでに、金。しかも、根本はだいぶ黒い。


来週から4月に出演する劇団大人の麦茶の稽古が始まり、そして撮影は割とすぐだ。演出の泰造さんと話さなくちゃだ。


キャラクターのイメージと俳優のルックス、性別、年齢なんかの関連を完全無視してみたい。


ガサツなキャラは体が大きい、とか、か弱いキャラは小さい、細い、女子、とか。


老人のほうが若者より絶望していたり、恋愛は異性同士だったり。


キャスティングとなるとどうしても、見た目、年齢、性別のことを重要視してしまうのだけど、無視してみたい。男性役を女性がやる、とかでさえなくてよくて、全く同じ役を女性が女性役としてやっても成立する世界でありたい。


「イメージ的にミスキャスト」なんて、本当の世界にはないのだもの。


世間のイメージに合わせたり、世間のイメージと違う自分に焦ったりする世界はもう嫌だ。「以外と○歳なんですね」とか「男なのに」とか「ギャップがすごいですね」とか「見た目によらず」とか、そういうのがたまにつらいというひと、けっこういるんだろうと思う。


世間的にどんなイメージ持たれようと、自分の心は自分の心。自由でいいよ、て、示せたらいいのにな。


仲睦まじい傘をみた。やっぱりソウルメイトってあるとおもっていて、魂の約束しあった者同士は何度も何度も出会い直すに違いない


昨日は綺麗な日だった。


一昨日も綺麗な日だった。


今日もあなたが幸せでありますようにと心から願います。がんばろう。えいえいおう。