言っても仕方がないことを口に出して言ってしまうと、心が急に苦しくなったりする。


憂さ晴らしになるはずだったのに、悲しみが音になって、「わたしは実在しているんだぞ」とこれでもかの主張をはじめる。


だから、言っても仕方がないことは、言わないようになっていく。言えないことは、思わないようにと心がける癖がつく。高いものを食べようとしたキリンの首が長くなるのとおんなじように、傷つかないように心がけた我々は、しっかりと進化していく。


進化か?

果たしてほんとに。


大切なものを失って、丈夫になる。

失ってよかったのか?


仕方あるまい、傷ついたまま生き残らせてくれる世界ではないのだものね。


仕方ないのか?


好きなことやってるから褒められても貶されてもまったく気にならない心持ち、ていうのが我らがあの日押し入れの中の宝箱に閉じ込めた冒険心。とにかく、暗いところが好き、狭いところが好き、ドキドキする場所でバカみたいなことするのが好き。そんなん、大昔から。


楽しいからやってる、ということで埋め尽くせばいいとおもう。


自分がかっこいいと思うことをやる。センスだとのどーだと言われても、知るもんか


ゲマニョ。


楽屋と称して使ってる狭い部屋があるのだけど、ストーブをつければあたたかい。だが、あまりに狭いから、ストレッチをするには部屋の外にでる。ウォーミングアップ。だが、ここがまあ、室内なのに寒く、ウォーミングアップをすればするほど凍えて固まっていく。凍る。ハリソンフォードが氷漬けになっているのを子供の時にみて憐れんだけど、いまはなんかもっと実感を持って辛さを想像し共感できてしまう。


。。。

入り時間は自由。劇場に入るとみんなが勝手になんとなく用意してる。いい。生活と共にある。


だがしかし、まあ疲れる。2時間半を4人で回す。グランドミュージカルなんかに比べたら、なんと安上がりなことだろう。経費削減のためにワンオペにしていたすき家が問題になってたけど、渡り合えるくらいブラック劇団。雇用者と従業員が合致していて訴訟が堂々巡りなのだけれど、「でもやりたいもんね」といつも、示談が成立し公演は続くよどこまでも。


ハッキリとわかるのは、芝居とは完膚なきまでに肉体労働なのだなということ。3階建ての舞台美術の中を駆け回りながら、今回は長台詞オンパレードだ。だんだん、生きて帰ることこそが目的と言うような心持ちにさえなる。


。。


再三言ってるけど、ハラスメントの類は許せない。て言うのは、すごくシンプルで、自分の大切な奴が受けると思うと心がビリビリに破られ燃やされ尽くすような痛みを想像するからだ。


だがもっと言うと、ハラスメントなんて言葉の生優しさに腹も立つ。セク、とか、パワ、とか、モラ、とか、そういう枕詞はいらなくて


なんかもっとシンプルに、どんな理由があろうと人を傷つけたらアウト、という基本に立ち返りたい。幼稚園の時に習った。


肉体的、精神的、どちらにせよ、人を攻撃したらいけない。当たり前のことだ。


どうも、いのしえの人々は、「正義のために相手を潰す」みたいなちゃらんぽらんなヒロイズム植え付けられていて、よくない。戦うことがかっこいい、これは、残念ながらDNA的な何かなのだろうか?ま、わかるさ。ヒーローに憧れるもんな、みんな、小さい頃。


でも、さ


進化したんだろうがよホモサピエンス。地球上稀に見るほど身体の弱い生命力の分際で、頭もバカなら目も当てられないぜ。


守れ、人を。そのために生きろ。

天は人の上に人を作らないだろうし、カフェというものにも上下はないのだろうけれど、だが、しかし。


自分への投資が大の苦手な身として、「外で仕事をするにはコーヒーを頼まねばならない、だが、なるべく安くだ」と言う気持ちを崩さない。スターバックスカードなるものに依存しながらスタバに行くのが幸せだ。


だが、先日、ブルーボトルコーヒーというのを飲んでいる友人に激しいかっこよさを感じた。


で、猿田彦コーヒーに入った。いや、単に、近くにスタバが近くになかったのだが、普段ならそういうときはたいてい地べたで仕事しがちなのだけど、この日はなんか、かっこよくなりたくて、入ったのだ、猿田彦。名前も好きだ。で、少し上等のコーヒーを頼んだのだが、これがまあ、うまい。大人になった。


。。。。

諫早、イサハヤ、って、もう「わん」とペアすぎて、なんか、複雑かもな。どこにいっても、「わんでしょ?」て言われて。

、。。

ツンドラって言葉、ほんとに、ツンドラを示しててすごい。ツララ、のイメージがあるから?文字によって雰囲気それぞれあるの、すごいな。ツンドラの名前が「モワッフ」とかであることは絶対にあり得ないもんな。「ツ」がすごい寒そうなのかな?でも、通天閣とか、別に凍えた感じしないけどね。


なんて考えるくらいには、寒い、寒いよ。


雪が降るだろうと撒かれたのに待ち惚け食らわされた可哀想な雪もどきの粒たち。


「お前たちじゃオトリにもならなかったな」なんて思ってたら可哀想。上に寝そべってゴロゴロしてやりたい。そしたら吸収してくれるのかな、この身体。


ゲマニョの台詞を吐片付けた舌の根も乾かぬうちに。『武士とジェントルマン』の稽古に通う。朗読劇だもんだから、通常の芝居よりも稽古は少ない。とは言え、輪入道(←火の車輪の妖怪)!?て思うくらい怒涛のスケジュール感。


おびただしい数の声優さんたちがミックスキャストで織りなすと言うラグジュアリーな公演なのだけど、準備としてまずは代役で大まかな演出を考える。こういう代役は大抵「卵」と呼ばれるような若手なんかにお願いするのだけど、とっさに友達を探したら、身の回りで気軽に声かけられるのがプロしかいなく、ちょっとやそっとの公演くらいは打てそうな稽古場になってしまってる。


ゲマニョ幽霊に登場させている人形たちへの愛着が止まることを知らない。グルナとムシカキ。


2月の本公演まで少し時間があくのが、たのしい。謎の評判が広がっているらしく、予約が伸び続けている。この世の中、物好きも多いというのがよくわかる。ありがたい、ありがたい、ほんと。

お待ちしております。


こんなことも、ありました...


さ、きょうもがんばろ。

さむいけどね、へらへらやってきましょう


あそび、あそび

すきなものをすきと、なるべくストレートにつたえて


だいじょぶ、きょうのきみはだいじょうぶ。きょうふにも、いかりにも、ぜつぼうかんにものみこまれない、てにしたものにかんしゃして、てにしていないものへのやさしいきもちもわすれない。そしてしゅうし、ちょっとでもごきげんでいてやろうと、きみはわるがきみたいに、きょうをたのしむさ


よーーーいどん


おらもがんばるぞなもし