実は読譜力が… | オカハセのブログ

オカハセのブログ

ブログの説明を入力します。

「ロングトーン練習の盲点」という記事で途中「楽譜を見る事で自分の音を聴いていないまま練習してしまう」という事に少しだけ触れましたが、今回は僕が楽譜を目の前にした時の「いけてない話」(笑)をします。

実を言うと何を隠そうこの僕自身が楽譜が得意ではないのでした。
読み方は知ってますが(笑)、一般に今迄楽器をやった事がない方が教本を見ながら練習して半年くらいで身に付くレベルの読譜力が、ギターを含め36~7年程の楽器歴がある僕が追いつけないという…

確かに放浪中は重量がかさむので楽譜はほとんど持たなかったし、譜面台って結構かさばるので荷物から省いたし、環境も左右はしているだろうけど(何せ10年くらい放浪してましたから)、それにしても読譜力が身に付くの遅すぎる。

亀のように習得するのに時間がかかる…

最近になってどうやらそれは、じゃんけんが3人以上になるとサクサクできなかったり、掛け算の九九が六の段の途中からは指を折って数える(笑)という、そういう「特性」からきてるものではないだろうか?と気づき合点がいってます。

楽譜を見ながら練習をして自分の音が聴けなくなる代表は実は自分なのです。

サックス吹いていた時から「人前で演奏する時と、楽譜のエクササイズを見ながら練習する時と、なんでこうも天と地程の演奏レベルの差になるんだろう」と疑問でした。
しまいには楽譜を見ているとイライラして放り投げ、好き勝手に吹いてしまう。「アドリブだ」と逃げる(笑)。

逆に一般の方々は普通に練習をすれば読譜力が少しずつ付いてくるので、楽譜を投げ出さず真面目に楽譜にかじりつき自分の音を聴いていない癖がついてしまっている場合が多々あります(全ての方ではない)。
僕の場合は根気が続かないためその前に楽譜閉じてしまう。

その特性故に音楽面でなかなかクリヤーできない事が沢山あり、それが劣等感になっています。

7年ほど前、譜面が弱い事は「特性」ではなく「覚えの悪い奴」くらいにしか自分のことを思っていなかった僕は、あるビッグバンド(ジャズオーケストラ)の練習を見学に行った時、僕のことを気に入ってくれていたバンマスが「リードアルト(1stアルト)奏者」を1曲休ませ僕に吹かせたことがあります。
突然指名されていきなりビッグバンドにとって重要なリードアルトの位置に練習とはいえ座らされて…

目の前の譜面が全く入ってこない。

僕は固まってしまい1音も出せずにいると回りからはヒンヤリとした空気を感じる。
心臓はドキドキで顔は真っ赤になって…

バンマスは「あ、、じゃアドリブだけ吹いて」と…
パニックに陥っていた僕はアドリブも出来なくなっている。

最後僕が見学の席に戻る時にバンマスは「あんなに吹けてたのに」と全然悪気なくむしろメンバーに「こいつ本当はちゃんと吹けるんだぞ」という感じで言いました。その優しさが尚更辛くなる…

この時に「何故みんなはできるのだろう」とどうしようもなく孤独になった。

今ならもちろん飄々と「俺は初見は痴呆レベルなくらいにできないのでごめんな最果て」(笑)と言って、演奏参加を断わる事が出来ます。


本当は今回の記事はオススメの教本と楽譜を見て練習する時の注意点を書くつもりで、タイトルも「オカリナの教本」とつけていましたが、書いているうちに結局僕が偉そうに「注意点」を語れないと感じて来ましたので教本と注意点について書くのはやめました。




オカハセ