サックス経験をシークレットにしてた | オカハセのブログ

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その理由は。

オカリナを製作されるかたの中でも「耳と勘がいいかたは」、ある奏者の吹き方やフレージングや音を聴けば以前の楽器を当てられるかたが多い気がします。「オカリナの平本」の代表はかなりの確率で以前の楽器を特定出来ると息子さんのブログに書いています。

サックスという楽器は音を出すだけならほとんど最初から可能です、大抵は酷い音ですが…

ラッパやフルートの場合はオカリナに比べ息のスピードが速いですが、音を出すまでが大変なのでサックスよりも丁寧な奏法になる場合は多いです。

オーボエとかになると、更にかなりの繊細なコントロールが身に付かないとただのラーメン食べたくなるサウンドになってしまうので、他の管楽器に比べてオカリナを吹くためのデメリットは少ないように思われます。

トロンボーンの場合は「そば鳴り」しにくいため、特にバンドの大音量の中で吹いているとつい乱暴に吹く癖が身に付き、またそういうサウンドがそれはそれで「カッコよかった」りします。


そしてサックスの場合「音の出やすさゆえに、雑で乱暴な息やアンブシュアのまま、後は指のテクニックだけで」上手く?なってしまうので、オカリナに転向する上ではかなりのデメリットがあると思います。
勿論それは雑な息やアンブシュアを本人が放っておいた場合です。
実際、ジャズサックスの事をクラシックサックス側から「ジャズのサックスはワザとに汚い音や感情を優先する音」という既成概念を持たれています。
僕に言わせると「それはジャズサックスの一部の奏法のスタイル」であって、実際には【ロック  スカバンド        パンク  ロカビリー  R&B  ヘビーメタル】などにサックスが入った場合に対して強く当てはまる概念です。
ですがそれはあくまで【スタイル】であって、またそういうサウンドも確かにサックスの魅力です。
それと、日本のフュージョンサックスは、回りの電気楽器に音が埋もれないように、ハイトレブリーでイケイケなサウンドが主流だったりします。
いっぽうジャズサックスの場合は、個人のスタイルにもよりますが(クラシックよりも)太くて暖かく柔らかい音色を好む傾向があります。


話が少し逸れましたが(この手の話はまたいつか掘り下げる。         かもしれない…)、まだ僕のオカリナを聴いた事のないかたに「実はサックス吹きでした」と言うと「どうせサックス吹きの雑なサウンドだろ」と言う見方をされるのが嫌だった。サックス歴を知らずに雑と思われるならしょうがないのですが、知っていて偏見でそう思われるのが嫌だったからです。

実際にオカリナを始めた頃はタンギングが乱暴になりました。

そして一番自分で辛かったのは。

四国でオカリナ始めた頃はサックスを中断していて、オカリナの音色に対しての自分なりな目標(今よりもずっと洞察の低い目標でしたが)があって、そのサウンドに近づけるようにしていました。

ところが、その後またサックスを手にした時に。
【サックスを吹いた後にオカリナを吹くと、とんでもないオカリナの音色になる】のでした。
でもその頃(7~8年前)はサックスがメインでオカリナがサブだったので【サックスに合わせた吹奏感のオカリナをセレクト】し始めた。
だけど初めてオカリナに出会った時の【夢見るようなオカリナの音色】とは程遠いものに【この2つの楽器は持ち替え不可能なのか?】と結構真剣に悩みました。

その後サックスの奏法をリセットするために「開きの狭いマウスピースに柔らかいリードというソフトなセッティング」にして練習し始めた(サックスを吹いていた最初の頃は、開きの広いマウスピースに硬いリードをというハードなセッティングで、その後リードだけを柔らかくしてた)。
そしてサックス練習の後にオカリナを吹くと以前ほどでは無いにしろオカリナの音色が荒れましたが、オカリナを練習した後にサックスを吹くとかなりのコントロール力が身につきサックスのサウンドが良くなったのです。

そんな事をしているうちに僕の意識は「サックスよりもオカリナがメイン」になっていき、そんな時に(タイミング良く?)ジャズメンと関わるのが嫌になる出来事が続き【ならば、じゃあ暫くサックスを吹くのをやめよう。そのほうが早くオカリナの奏法を身につけられる】と判断して今に至っています。
まあ正確に言えば「サックスを吹きたくならない」だけなのですが…

最近ジョンコルトレーンの記事を書いたのは、もう1年半ケースの中から出していないサックスをまた吹く気になるだろうか?という気持ちからもあります。「吹きたくならない」ものを吹いても意味はないのですが、心底吹きたく無いのではないのです。
静岡ジャズメンとの交流の中で心が折れてしまうある事件があり、しばらくはジャズを聴くことからも離れていました。最近少しばかり聴くようになってきましたが、サックスはどうしても吹く気にならなかった。
サックスを吹くオカリナ奏者の中に【この奏者は大好きだ】という奏者がいないという事も原因ではありますが、それはあまりどうでもいい事です。

Mな僕は、自分の中に【エネルギーをためてためて、これ以上我慢出来なくなってまたサックスを吹く】というドラマを作り上げている気もします。

はっきりしたらブログ内でお知らせしますが、来年の初秋に自分にとって大きなイベントの企画を目論んでいます。
だからそろそろまたサックスを始めそうな気がします。




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