F . R な輩 | オカハセのブログ

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ススキノのはずれにある場末な空気感たっぷりの「交流プラザビル」(仮名)の中に、「猫屋敷」(仮名)という小さなバーがあった。

客の多くはミュージシャン。

セレブな客の前でショーとしてライブをする店の専属ミュージシャンとか、札幌ではちょっと人気があるバンドの連中とかが、ステージの合間や仕事の終わったあとに来ていた。

とりあえず僕から見るとF(ファッキン)な奴らが多かった。芸能人にでもなったようなつもりか、ドヤ顔で(低次元な)音楽論を語る輩が多かった。

R(ロック、レゲエ及びラスタマン)なミュージシャンも多かった。
Rなミュージシャンは何も問題ないけど「F . R」な奴らは嫌いだった。

じゃあなんで僕も通ってたか?

俺も病んでた…

この頃精神科の入退院を繰り返していたし、酷く情緒不安定で「落ち込んでるかぶっ壊れているかのどっちかだ」と良く知人に言われていた。

まあ類は類を呼ぶルイルイ太川陽介だった(寒い!しかも古い!)。

もっともFなのは札幌では当時そこそこ人気のあるファンクバンドのリーダーだった。
そいつはサックスだ。貧弱な音の…いやこれは余計だった(笑)。
そいつがある日、どこかで質の悪いハッパを吸ってきたのか目を充血させて店に入って来た…いやこれは余計な話だ。
そいつのバンドは「ボーカル」「ギター」「ベース」「ドラムス」にサックスやトランペットが数人入るバンドなのだが、こういう事を言っていた。

『吹奏楽の女の子達は確かに上手いと思う。見た目や動きはかっこ悪いけど音楽は凄い。
うちらは音楽性では負けてるけどカッコよさでは負けてない』

Fだよね~。

何がFかって「僕ちゃんたち(笑)音楽やってるんじゃ無いの」…

まったく…

「カッコよさでは負けてない」って、見た目や動きで煙りに巻いて音楽が中途半端って【一番カッコ悪い】んじゃ無いんですか?

吹奏楽の女の子達は音楽がカッコ良い。
【ちゃんと音楽をやってる】んじゃ無いですか?それが一番カッコ良いということでしょう。

僕ちゃんたちのやってることは【そこに音が無かった場合、あんたらの動きは別に素晴らしいダンス踊ってる訳でも無い。チンケな動き】にしか見えないんだよ。

【チンケな音楽を誤魔化すために、動きやちょっと荒くて恐い空気感を出して、そして動きがチンケなのを誤魔化すために中途半端な音を出してる。】

チンケな音とチンケなパフォーマンスを組み合わせて、あとは勢いで聴衆を煙に巻くという…

一番カッコ悪いのは僕ちゃんたちでちゅよ~(笑)。じゅ~ちゅを飲んでなさい。

今から考えるとなんでこんな連中の来る場所に通っていたのか?
自分もおかしかったんだろうなぁ。この頃は狂ってた(これは本当)。

精神的なものが落ち着くにつれて、その場所には行かなくなった。

後で噂に聞くと、その店はそれから間もなく閉めたそうだ。マスターが肺の病気で入院したそうだ。
理由は…
いやこれは余計な話だ。




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