「泉谷しげる」素晴らしい詞人 | オカハセのブログ

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●「陽が沈むころに」

花や鳥にかこまれ 川の流れに耳を向け
過去のキズをいやし のんびりくらしたいと思うが

遠い国へにげ 過去からにげるほど
ぼくの人生は重くない

恋にやぶれたことや くらしにこまったことや
いつも自分をなぐさめ 人のせいにしていたさ

遠い国へにげ 過去からにげるほど
ぼくの人生は重くない

頭をかかえてなやむ姿は ある意味では美しいのさ
そばでおやじが笑う カラカラ カラカラ笑う

遠い国へにげ 過去からにげるほど
ぼくの人生は重くない

ふりかえって見るほど ぼくは生きのびちゃいない
ふりかえって悲しむほど ぼくのキズは深くない



「終わりを告げる」

すべてのことに終りをつげる
鐘はひとつふたつなりひびく
早く心がわりをしなくては
急がれてるから

人からいわれることに 逆らってきたから
信じられる奴のことばも あまりせかすと
ぼくの耳に ひびくことばは
命令のよう

まわりがせわしくなればなるほど
昔が良き日々に思え
今よりずっとよかったと
今をやたらバカにしてみる

やせがまんのたくましさは もうそろそろ
終っても いいころさ まわりは動く
ぼくはまだ終りを知らない
終りを知らない

すべてのことに終りをつげる
鐘はひとつふたつなりひびく
早く心がわりをしなくては急がれてるから



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