夜が明けて停電も回復し、雨もやんだので前日ペンションについた時、オーナーのご主人が言っていた通り城ヶ崎海岸まで散歩に行く事にした。


ペンションのお庭で片付けをしていたご主人と少しばかりお話していた時、いちこさんがすごい物を発見!



ペンションのシンボルツリーがポッキリ…
私たちが出て行く前からお庭の片付けをしていたご主人も気がつかなかったらしく、木を見て唖然とされていた。



15才になるワンちゃんと散歩に出ると、近所の道にはアチコチで倒木やら折れた枝葉が散乱していた。



途中から見覚えのある城ヶ崎海岸への道も、




通行の邪魔になるような枝を退けながら進むも、人力ではとうにもならない倒木も…

その木の下を潜って海岸線まで行き、地元の人しか知らないスポットに案内して頂いた。



見晴らしの良い岩の突端。顔は笑っているけど、実はビビリながらここまで来た チュー
海の色は泥で茶色に染まり、波は高く、向こうの大島は霞んでいた。






大淀小淀から吊り橋のところまで行って折り返してペンションまで約1時間半の散歩で、朝からびっしょり汗をかいた。





ペンションに帰ってオーナーの奥様の作ってくれた朝ごはんを食べながらご主人や隣の部屋に泊まっていたご夫婦とお話した。



その後、約束していた早苗さんが伊豆高原駅までお迎えに来てくれるというので、駅まで歩いて行き、お土産屋さんをのぞくいちこさんを待っていたのだけど…

何気なく駅員さんのアナウンスを聞いていた私は、途中で大変な事に気づいた。





駅に着いた時から電車が不通になっていたのはわかっていたのだけど、午前中には開通すると甘く考えていた私。

よくよくアナウンスを聞くと、伊豆急行線の何ヶ所かで土砂崩れや崩落があり、復旧作業と安全点検のため、今日中の開通が見通しがたたないらしい…


その意味を理解するのに少し時間がかかり…




えっ?それって今日帰れないって事? びっくり




慌てて駅員さんに、どこまで行けば電車が動いているのか聞くと、熱海まで行かないと伊豆急行線も伊東線も復旧の見通しがたたないのでわからないと言われた。さらに道も土砂崩れで埋まっているところがあって、バスも走っていないらしい… ガーン



う〜ん、どうしたものか…
と思いながら、とりあえず考えていても仕方がないので駅前にある足湯に浸かる。






駅の周りも木の枝や葉っぱが散乱していて、掃除する人たちの間をぬって足湯につかるお気楽な私たち。
足湯のなかにも小枝がたくさん落ちていて、駅のシンボルツリーのくすの木の葉っぱがたくさん落ちていたので「天然のハーブ湯だね〜」などと言いながらくすの木の香りを堪能。


その後、迎えに来てくれた早苗さんから、台風の被害状況を聞き、これから師匠のお家(広島からだ会議に出かけていたのでご夫婦とも不在)を見に行くと言われ、錬堂さんのご自宅の下で車の中で待っていたのだけど、しばらくして降りてきた早苗さんがちょっと時間がかかるので一緒に来て家の中で待ってねと言った。


何事〜?と思って上がってみたら(師匠のお家は2階にある)閉めていた筈の窓が多分風で開いてしまい、部屋の中が水浸しに…

窓辺に置いていたプリンターが1台水浸しで多分オシャカに…
カーペットも濡れてプリンターのインクがたれて、これももう使えないかも…と思いながらとりあえずフェンスにかけて干す。

近くにあった売り物の本もびしょびしょに濡れて、手当たり次第に勝手に出したタオルやバスタオルで濡れた床を拭き取り、汚れたタオルを洗濯する間(早苗さんは留守がちな師匠宅のすべてを心得ていて何がどこにあるか把握している)勝手にコーヒーをいれて飲む私たち 爆笑

待っている間にトイレに行ったら、そこの窓も開いていて、床に水たまりが出来た上、窓辺に並べていた小さなガラスの器の中も水が溜まっていた。不思議なのはあれだけの暴風だったにもかかわらず、ガラスの器は一つが倒れていただけで他は濡れた以外の被害はなく、トイレットペーパーも濡れていなかった事。


洗濯したタオルを干してから、今度は早苗さんの工房に移動。







ここの木も何本か折れたり倒れたりして、私たちをお迎えに来る前に少し片付けたのだと言う。しかも1本はお隣の車の上に倒れ、危うく車に傷をつけるところだったらしい(辛うじてふわりと倒れかかっていたので車は無事だった)



そんな大変な時だったのに、早苗さんは丁寧にクロモジの蒸留のお話をしてくれ、お土産まで持たせてくれた。


電車は結局開通しなかったので、どこかに泊まるしかないかな、とか新幹線のチケット(格安チケットなので自由席には乗れない)はキャンセルするしかないかな…と思い始めていた私は…



続きはまた明日。