樽本寿司(寿司・JR板橋駅) | C.I.L.

樽本寿司(寿司・JR板橋駅)

だいぶ前の話になるんだが、以前旧中仙道沿いにあった樽本寿司が、前よりも少し広いテナントに移転した。


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よりによって磯一 のすぐ隣という恐ろしい立地で、これによってこの一角は肝臓殺しの地獄のような路地になってしまった。間違ってもお魚好きな飲兵衛は近付かない方が身のためである。


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移転して以来タイミングが合わなくて長いことご無沙汰だったせいで、オレ様ここんちのひれ酒が呑みたくてウズウズしてたの!

凡百のふぐ屋のヒレ酒よりも遥かに濃く、そして香ばしく、こいつさえあればいつでもダメなオトナになれるという魔法のお薬。日本酒が苦手じゃなければマジオススメ。ヒレを気風よく入れてくれるので、2回くらいつぎ酒できます。

ただねえ、途中でアルコールを飛ばすこともあって、いくらでも呑めてしまうので注意が必要。この日も結局ヒレを足して貰いながら2回くらいつぎ酒して飲み干してしまった。


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何かヒレ酒に合うツマミをくれとお願いしたらまさかのふぐ刺し。少し食べて来たから軽めでいいと伝えたのに大皿の登場である。

こいつとヒレ酒との相性がもうなんていうか大人になって良かったなと。(ちなみにほんのりお上品に鰹ダシの効いた自家製ポン酢がとても旨い)



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予想外の大皿だったため満腹になってしまったのだが、ここに来て握りを食わずに帰るのもナニがアレなので、厳選して厳選してイカとコハダをチョイス。

人間て不思議なもので、子供の頃は言ってみれば ”ハズレ扱い” だったこいつらが、今じゃ最高のご馳走である。


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そんでもってネギトロ巻き。
海苔の黒と、マグロの淡いピンクのコントラストが美しすぎる。

正直言って、それほどマグロ・トロには執着心を持たないが、ネギトロだけは話が別!
中トロの握りとネギトロ巻きがあったら、常にネギトロ巻きを選ぶと思う。


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ラストは卵焼きをかじってフィニッシュ!

腹がいっぱいだの軽めでだの言っておきながら、結局ヒレ酒をがぶ飲みしてご立派なふぐ刺しを平らげて、なんだかんだ握りも食べて……。

それもこれもお魚さんの食欲をそそりまくる、人を狂わせるビジュアルが悪い!
きっとオレのせいじゃない!



■総評
味:☆☆☆(正統派でハズレなし)
値段:☆☆
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆☆(大将の萌えキャラ度に気付いてからが本番)
遠征:☆
デート:☆☆(大人のおデートに使える)
DQN率:?

備考:どうしても値段が不透明になりがちなので、寿司屋でツマミから握りまでお任せするのは怖いところなんだが、この店ならばそれもアリかなと思える。とりあえず大将が良いよと言えば本当に良い物が食えるので、クオリティに関しては心配しなくていい。

ただ問題なのが、寿司屋で旨いもん食うとさ、どうしたってテンションがおかしくなってリミッター外れるじゃん?おまけにこの店のキラーコンテンツであるひれ酒なんかグイグイやっちゃった日にはさ、お財布を気にしながら呑んでても、最終的に 「駅前にアコムがあったな」 とか考えてる自分がいる訳よ。

だめヨ、それ、とても危ないヨ。

最終的には己の自制心との戦いになるので、もし不安ならば最初に 「お会計が5千円超えたら止めて!」 といった具合に宣言しとくべき。

いいかお前ら、気の利いた寿司屋ってのは自分との戦いだからな?
ヤラかしちゃった場合に誰が悪いかって言ったら自分が悪いんだからな?
過去に散々手痛い目にあってるオレが言うんだから間違いないぞ!?


※とはいえ、今回のヤラかし具合でもお会計が2人でちょうど1万円だったので、露骨にお高い物を回避しとけばお値打ち価格で楽しめる価格帯です。(不安だったらお決まりが超オススメ)



■樽本寿司
住所:東京都板橋区板橋1丁目49-9
TEL:03-3963-0202
営業時間:17:00~01:00
定休日:日曜



■板橋区リンク

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---過去紹介分---


自称グルメサイトなのに、そして自称板橋愛国主義者なのに、すっかり板橋グルメマップの更新をサボっていたオレ。


流石にこれではイカン!と思ったので、今後しばらく貯まりに貯まった板橋区の飲食店情報を頑張って公開してみる。





今回ご紹介いたしますのは、JR板橋駅(埼京線) から徒歩2分の場所にある樽本寿司さん。夕方くらいから店を開けて、夜中の3時くらいまで営業しているという、夜型族にとって嬉しいお店である。

ちなみに前に板橋グルメ仲間のロザリー姐さんが 「大人の週末の表紙のような寿司屋」 として紹介したお店である。

姐さんはこの店の寿司の写真を 「大人の週末の表紙みたいだ!」 と嬉しそうに紹介していたんだが…



ロザリーは甘い!(いきなり罵倒)


樽本寿司のメインウェポンは寿司じゃなくて、このヒレ酒だ!


800円と板橋のクセにそれなりの値段を取るんだが、網で丁寧にフグのヒレをこんがり焼いてくれて、それはもう香ばしくて心地よくて日本酒が大嫌いなオレがエンドレスで飲み続けてしまうほどに美味い。


やっぱヒレ酒って美味いんだなあとしみじみ感じる。一度火をつけてアルコールを飛ばしてくれてるからか、体質的に日本酒をあまり受け付けないオレでもいくら飲んでも悪酔いしないし、こんなステキなお酒が世の中にあるなんて!


オレって日本酒嫌いだからかもしれないけど、今までヒレ酒に関してあまりいい思い出がなくてね。前に接待で連れて行かれたフグ屋では、妙にアンモニア臭いヒレ酒を呑まされた事があったり、そうかと思うと別の店ではヒレが生乾きだったのかいや~な魚の生臭さを感じたりとか、何故かマトモな物を呑めた記憶が少ないのよ。ダメダメなヒレ酒を呑まされた店ってのも、どこもそれなりの場所にあるそれなりのお値段のお店だったのに。


しかしここのヒレ酒は不思議といつ呑んでも美味しくて、最近は行く度にヒレ酒ばっか頼んでるオレがいる。一煎目の黄金色の濃ぃ~のもいいけど、三煎目くらいのちょっと薄まったほんのり風味くらいのもまた美味しいのよねえ。




で、そんな美味しい美味しいヒレ酒をチビチビやりながら、板さんにおまかせで適当に刺身を出してもらった。片手に刺身、片手にヒレ酒、なんかもう近い内に寿命が切れるんじゃないかと思うほど幸せである。


これだけ生魚を一杯食べてて、しかも呑んでるのがヒレ酒なのに、オレ様のお魚欲求は止まる所を知らず。


しかしあえて自分を焦らして焦らしておつまみメニューなどを頼んでみたりしつつ、寿司食いたい欲求の高ぶりを待つ。(数の子の西京漬けとか美味しいよ。でも何故か写真はないよ。)




脳内が 「寿司!寿司!寿司!!」 と二文字の漢字で埋め尽くされ、「ああんもう!」 という気分になってきたところで握りを注文。写真のは確か2,000円くらいのお決まりだったはず。(ヒレ酒効果でよく覚えてません)


この生魚に酢飯にわさびって組み合わせを考え付いた天才は誰なんだろうな。


ほんと寿司って鮮やかで絵になるよなあ。ロザリー姐さんじゃないけど、雑誌の表紙になる理由も分かるわ。




目に涙を浮かべながら寿司をがっついていたら、板さんが 「お椀でも飲む?」 と声をかけてくれたので、一も二もなく頂く事に。


そしたら出てきたのは金色のお椀に入れられた白子のお吸い物。「なんか仰々しいな!」 とも思ったが、飲んでみたらやっぱ美味いね…。


これは白子の風味がかなり前面に出てたんで、嫌いな人は絶対に飲めないと思うけど、オレは残ったヒレ酒と白子で完結致しました。




■総評
この店の利点は、なんといっても深夜3時までという営業時間だろう。近頃妙に冷え込んでるけど、このお店のお陰で 「夜中にフラっと入って美味いヒレ酒をちょいとひっかけて温まって帰ってくる」 なんていう、夢の "道楽オヤジ生活" が可能なんですよ。


とは言っても、あくまで普通の寿司屋なので金額的なお得感はあまりないんだけどね。


それでも清潔でこじんまりとしてて居心地がいいし、「夜中にちょっといい物を食って、美味い酒を呑んでるオレ」 という幸せな空気を味わうには申し分なし。


問題があるとすれば、板さんが飲兵衛なので、気を抜くと白ワインなんかをガブガブ飲んで出来上がっちゃう事かな…。まあでもそのユルさもオレは魅力の一つと受け取るんだよなあ。深夜型の店はどっかユルくあってくれないと嫌だと感じるのはオレだけだろうか?


というわけで、ユル~くまった~りできる居心地のいい飲兵衛御用達の寿司屋という事で、100点満点で88点差し上げます。減点の理由はちょっと値段に不明瞭な所があること。思ってたより少し高くつく事が度々あるので、気になる人は凄く気になるんじゃないかと思う。


まあでもそれはオレの注文の仕方が悪いんだけどねぇ。何かと言うと 「おまかせで何か出して!」 とか 「おまかせでちょっと握って!」 とかしか言わねえんだもん。そりゃ値段も分からないよなあ。ダメなのは店じゃなくてオレというオチにしかならない気がする。


とりあえずJR板橋駅付近に住んでて、深夜型の生活をしてて、なおかつ酒と魚が大好きな人は入り浸る価値大いにアリという事で。(寒さのせいか煮え切らない紹介文になってしまった気がしないでもない)




■樽本寿司(寿司)
住所:東京都板橋区板橋1-49-9 ハイリッチマンション1F
TEL:03-5974-2525
営業時間:18:00~1:00
定休日:日曜日
※2011年に都営三田線の新板橋駅近くに移転しました。