さだお、猪肉料理に初挑戦 「カレー編」 | C.I.L.

さだお、猪肉料理に初挑戦 「カレー編」

という訳で前回の続き。


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初めての ”お家de猪鍋” を楽しんだ翌日、土鍋に 「カビか!」 ってなくらい大量の脂が浮いていらっしゃった。


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こちらは下茹でした際の茹で汁の余りなんだが、こっちにも穴を開けたらワカサギくらい釣れるんじゃないかと思うような脂の層ががが!

おっかねえ!この脂の量はおっかねえよ!

おいら知らないこととはいえ、こんな脂の塊を食っちまってたのかあああ!!!

不安におののきつつ、食っちまったもんは仕方ないので、証拠隠滅とばかりに脂をすくって捨てる作業からスタート。


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すると、脂の層の下からプルンプルンのコラーゲンっぽいスープが。ほぅ。

試しに舐めてみると、昨晩の脂ギッシュな口当たりがなくなり(当たり前だが)、コクと旨味の凝縮されたなんとも上等なスープさんであった。

するとここでオレ様の脳内に響き渡る炎のファイター!

「カレー!ボンバイエ!カレー!ボンバイエ!ファイッ!ファイッ!」


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元気ですかぁ~!!!

そりゃそうだろ!これだけ力強いスープだったらカレーとの相性が良いに決まってる!

しかも一晩経ったからか、お肉の繊維が緩くなってて、じっくり煮込んだすじ煮込み的な柔らかさに化けていたのだ。脂身の独特な甘さもあるし、これは変にスパイスから作るより、ルーを溶かしこんだお家カレーの方が良さそう。

ちなみにルーカレーにしたのは決して手を抜いた訳じゃないぞ!慣れるとスパイスから作るのもルーで作るのも時間的に変わらなくなるんだから!

<超ザックリレシピ>
猪スープ 7~800ccくらい
猪肉 好きなだけ
カレールー 半箱分
玉ねぎ 1個分を半分をみじん切りに、もう半分を大きめにカット
ジャガイモ 適当にカットしてレンジでチン

でね、でね、基本的には油で材料を炒めてスープとルーを入れて煮込むだけなんだけど、猪って笑ってしまうくらい分厚い脂身がくっ付いているので、切り分けてラード代わりに使ってみた。

鍋に薄くサラダ油を敷いて熱し、そこに小さめに切った脂身を投入。表面に焼き色が付いて中から脂がジャンジャカ染み出すまで炒め続ける。

そしたら脂身を捨てて玉ねぎを炒め、予めレンジでチンしておいたジャガイモを入れ、最後に猪肉を入れて簡単に炒め合わせたらスープとを投入して10分ほど煮込む。

後はルーを割り入れて味と香りを確認し、醤油・ケチャップ・唐辛子(粉) なんかで調整したら完成。(香りが足らなかったらクミンやコリアンダーのパウダーを最後に足す)


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見てくださいこの美しい姿!スパイスから作るカレーも好きだけど、やっぱ日本人たるものルーカレーだよなあ。余計なことを言えば、こういう肉・玉ねぎ・ジャガイモ程度しか入ってないシンプルタイプが ”飲み物として” 優れていると思う。


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猪の風味には甘みが合うと思うので、リンゴの摩り下ろしを別添えにしてみた。

なんかねえ、脂身がうまいのよ脂身が。ラードとして使うのにだいぶ切り落としてしまったんだけど、残しておいた脂身部分のあまりのうまさに後から勿体ない気分になっちまった。ただ柔らかいだけじゃなく、噛むと最初に ”サックリ” とした抵抗があって、その次に ”ジュワ~” っと柔らかい食感が伝わってくる。そしてやたらと濃厚な旨味および甘みっていう。

猪うめえ!特に脂身とスープがうめえ!

よく 「猪は豚に似た味だ」 というけれども、豚なんだか牛なんだか解らない獣の風味があり、むしろクジラなんかにも近いんじゃないかなあ?

という訳で、思いもよらない贈り物だったけれども、初めての猪料理は無事に成功したと言っていいだろう。さすがオレ。頑張ったねオレ。

問題があるとすれば、猪の味を知ってしまったのに、今度いつ猪肉が手に入るか解らない事かな!