アジア料理 シージャン | C.I.L.

アジア料理 シージャン

家のすぐ近くにあったゆるゆるネパール料理店(コーヒーヌール ) が閉店してしまい、居抜きでまたしても妙な ”ガイジン店” がオープンした。


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アジア料理シージャン

外見がコーヒーヌール時代と全く変わらなかったので、中が入れ替わった事に今の今まで気付かなかったのだが、ある時奥方様から 「さだおちゃん!コーヒーヌールの看板が変になってる!」 という情報がもたらされた。

慌てて様子を見に行ってみると、看板の表記が 「インド・ネパール料理」 から 「インド・ネパール・タイ・ベトナム料理」 にクラスチェンジしているではないか!!!

でた!でてしまった!ガイジン店特有の 「で、ナニ屋なの?」 という路線になってしまったあああ!!!

こうなると一気に酔狂スイッチが入ってしまう奇病に冒されているオレ様は、気付けばスルスルっと店内に。(当然のごとく?) 客は殆どおらず、同郷の友人と思われる男性がひとり黙々とカレーを食べているだけ。

いいかお前ら、新規店の開拓ってのは酔狂さとお布施の精神が何より重要だからな!転んでも泣かない!地雷を踏み抜いても泣かない!

「この店はヤバイ!」 と思ったら早めに切り上げて他に行けばいいんだし、最初の注文の生ビールと料理2品程度なら2人で行っても2,000円程度の出費で済むだろう?

という訳で、今日はこのお店にお布施する覚悟である。


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インド・ネパール・タイ・ベトナム料理を謳ってはいるが、店員さんは明らかにネパール人であり、なんだったらコーヒーヌール時代と電話番号が同じなので、友人に店を譲っただけ的な話なんじゃなかろうか?

それはともかく、メニューは前菜コーナーの時点でカオス。サラダ各種の中にサモサ・生春巻き・揚げ春巻き・ビーフン等が紛れ込んでおり、構成的におそらく巣鴨のアジア料理店 ”くま☆さん ” の出身者なんじゃないかなと。


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焼き物&揚げ物コーナーになるとさらにカオス度が増し、”ロースカツ250円” というあまりに衝撃的な文字列が炸裂している。

それ以外にも、タンドール系の焼き物がどれも冗談みたいな値段だったり、ロースカツだけじゃなく ”イカフライ・エビフライも250円均一” だったりと、世の中は不思議でいっぱい。

…クッ、心なしかダメダメオーラが漂ってきやがったぜ!


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が、ドリンク類が300円程度とお安い上に、現在はオープン記念なのか生ビールが190円という投げ売り価格なので、無難な料理を何品か頼んで生ビールをグイグイやればなんとかなりそう。


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一応カレーコーナーは無難そうだし、最悪の場合の保険はコレで。


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250円均一の各種チヂミ(イカ・キムチ・エビ) とかも気になるんだが、とりあえずハズレ確率の低そうな物から頼んでみよう。


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最初に手を出したのは、この店のメニューの中で最も高かったミックスビーフンサラダさん。なんと驚きのお値段700円!ロースカツやエビフライが250円なのに、野菜の高騰は遂にここまでキタか!

内容は、ビーフンの上にレタス等の野菜が乗り、その周囲にボイルエビ・大量のハムが並べられているというなんでもアリな一品。

パっと見では 「あ~こういう無理やり豪華な感じを出した路線か~」 と思ったのだが、食べてびっくりドレッシングがうめえ。ほんのりした甘みと酸味のあるスイートチリっぽい味付けなんだが、サラダドレッシングとしてバランスよし。

さすが700円!


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続いてやってきたのはガーリックティカ。早い話がニンニク風味のタンドリーチキン的な焼き物である。どう見ても店員さん達がネパール人っぽいので、「コレを外すようじゃ見込みがないだろう」 という判断だ。

ところがこいつも塩気抑え目で、ニンニクの風味もキツすぎず、非常に食べやすいバランスに仕上げてあってうめえ。300円なら許す。てかお得。

あれれれれれ?


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じゃあベトナム系はどうだ!という訳で、揚げ春巻き(¥250) をチョイス。
これはベトナム料理屋で食べるタイプとは少し違うけど、これはこれで美味しいなあ。餡もみっちり入ってるし、タレもサラダのスイートチリドレッシングと似たような味で食べやすい。

え~、今のところハズレがないんですけど。(不満なのか?)


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「地雷と見せかけてこの店イイじゃん!」 という結論に達した我々は、ネパール人の真価を見るべく、バジルチーズ入りのナンを頼んでみた。

すると、ほんのり甘くて、色合い的にもかぼちゃのペーストでも入ってるかのような優しいお味。バジルの風味も効いてるしこれはイイ!

ただ、ビールじゃなくて明らかに白ワインを飲むべき味だ。


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続いて飛び道具系も試してみようと、トムヤム麻婆豆腐という地雷率のめっちゃ高そうなメニューをあえて頼んでみた。

するとだ、驚くことに酸味と辛味は間違いなく ”トムヤム” であり、また ”麻婆豆腐” でありつつ、全体のバランスが取れていて、どことなくビーフシチュー的な印象を受けるという不思議なオリジナリティ爆発味。これでちゃんと美味しく感じるってどないなっとんねん。

困りました。こっちは最初から ”ド地雷” を覚悟していたのに、今のところ 「マズイ」 という感想の料理が出て来ておりません。


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1品2~300円程度という大衆酒場価格なのに、なぜかマズイ物が出て来ないというミラクルを存分に味わう図。

バジルチーズナン用に生ビールから白ワインに乗り換え、さだお上機嫌。


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いい加減お腹は埋まっていたのだが、せっかくなので最後にマトンカレーを頼んでみた。

辛口で作ってもらったというのもあるんだが、可能な限り塩気が抑えられており、あっさり食べやすいお上品味。スープかのようにゴクゴク飲めちゃう。ターメリックライスは少しやわ目だったけど、ほんのりシナモンの香りも入っててうめえ。

カレー自体はネパール系のマイルドなバランスなんだけど、ターメリックライスの風味と合わさるとカチっとパーツが完成するって手法ですな。

ただ、ネパール系のカレーだったらこの周辺には何件も美味しいお店があるので、わざわざここで食べなくてもいいかもしれん。

ネパール人のやってる店なのに、カレーのポジションが一番低いってどうなってんだ……。


■総評
味:☆☆(信じられないかもしれないが無難にウマイぞ)
値段:☆☆~☆☆☆(値付けがなにかおかしい)
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆
接客:☆☆(意外と日本語通じます)
遠征:☆
デート:☆
DQN率:?

備考:実はこのコンセプトによく似たタイプの店が大山にもある(あった?) のだが、その店は料理1つ1つのクオリティがお世辞にも高いとは言えなかった。(1軒で色々食べられる便利さを評価しましょう的な)

だがこの店はその手の広く浅く系と比較すると味が良いし、何より子供のお小遣いでも食べられそうな価格設定なので、CPを考えたらずっと上だと思う。

もしエスニック系が苦手じゃないならば、大衆酒場に行くようなノリで使ってみるといいんじゃないかと。4月くらいまで生ビール190円だそうなので、まずはそれ目当てで行ってみるとお財布に優しいと思われ。

次回は禁断の250円均一シリーズ(特にトンカツ・エビフライ) を確かめないとな……。


■アジア料理シージャン
住所:板橋区板橋2-62-8 キャニオンマンション第2板橋103
TEL:03-3964-0107
営業時間:11:00~15:00(ランチ)~00:00くらいまで
定休日:今のところ無休



■板橋区リンク

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