釣りを教えてくれる人が居るという事は本当にありがたい事で、仮にそれが年に一度の事であったとしても、どうせ物覚えの悪い自分にしてみれば、一年で一つでも何かを身につける機会があれば本当に満足なのである。

 そして、日曜日はそんな滅多にない日であった訳で、当然前日は遠足の前日の子供の様に、早めに寝床に入るけど、寝付けない。

 寝つけない、と思っていたけど、9時に寝床に入って最初に目が覚めたのが11時半。一応睡眠状態には入った様だけどまだ日付すら変わっていない。

 次に目が覚めたのが午前1時半。さすがにまだ早すぎる、もう一度目を瞑るが、もうダメ。

 なんとか時間を潰しながら日の出を待ち、目的地の途中にある良く通った川で朝マヅメ。

 相変わらずチビと放流魚しか釣れない。綺麗なヤマメもいる筈なんだけどな~



 と、そんな事はどうでも良くて、この日も師匠に良い事を教えてもらった。

 ”師匠、さすがにソコはもう出ないんじゃないですか~”

 と、いつも心の中で思うけど、そんなポイントで必ず釣る師匠。


$オイカワだっていいじゃない

 ”こんな状況は、ヤル気のあるヤツを探すしかないんじゃ!”

 って言うけれど......

 今回教わったのはキャスティングの事。

 テンカラは究極的にムダを省いたシンプルな釣りであるという事は周知の通り。

 でもそれは決してタックルの事だけではない様だ。

 自分のキャスティングには大きな間違いが、つまりムダがある事を指摘された。

 そのムダな動きが毛鉤にムダな動きをさせて、魚を遠ざけていた様だ。

 事実、師匠の言った通りに(なかなか上手くできないけれど)やってみれば、あら不思議、魚が次々と。

 もちろん、それはその状況下の事であって、他の状況で明日からも魚がポンポン釣れる様になるのかと言えばそんな事はないのだろうけど、それでも一つ何かを教われば、モチベーションもアゲアゲで、またすぐにでも釣りに行きたくなっちゃう。

 そうやって、中毒はさらに深刻になって行くのだ.....






 もう、廃人になってもイイ!って方は、ぜひ鬼塾へ。