お盆明け以降、時間を見つけて増水前、増水後と通いの小渓流に行って見た。

 秋になりヤマメはちゃんと大きく育ってる様で、大場所では尺クラスの反応があるものの、負けっぱなし。

 おまけに、仕事でもプライベートでも、なんだか負けっぱなしの今日この頃。

 おまけに昨日は草刈り中にハチに刺されるし、まさに泣きっ面にハチだ。

 このまま負け癖をつけちゃイカン!と、悩んだ時はいつもの多摩川に行って見る。

 多摩川本流はオイカワ釣りには最高のコンディションで、毛鉤をゆるーくドラグをかけながらダウンに流すだけで、際限なく釣れるし、サイズも良い。

$オイカワだっていいじゃない


 でも、婚期を逃してしまったのか?キング(エルビス)が釣れない。

 キングを倒さなければ、やっぱり負けなのは将棋も釣りも同じだ。

 だからといって、沢のイワナなら.....なんてのはイワナに大変失礼な話なのだけど、やっぱりそうするのだ。


 堰堤も林道もないこの沢の上流は、この辺では珍しい本物の自然渓流!と言いたいところだけど、よく見りゃ土砂が溜まってる。

 犯人はもちろんコレでしょ

$オイカワだっていいじゃない

 台風でも来ようものなら

$オイカワだっていいじゃない

 きっとこんなだし。

 左右を見渡せば枯れた沢も多い。この沢の魚にチビが多いのはやっぱり環境のせいだろう。

 でも、こんな小さな沢にも40cm級の長老もいる。逆に、もう9月だってのに5cmにも満たない稚魚としか言えない様な魚がウヨウヨいたり、人は結果としてこんな所にまで格差社会を構築しているのかもしれない。

 釣りの方は今朝はとっても好調で、相変わらずチビヤマメから始まったけど、

$オイカワだっていいじゃない

 その後はイワナが、それもいつもは5~6寸なのに、今日は7~8寸とイイ感じ。

 $オイカワだっていいじゃない


 おまけにあっという間に7匹

 続いてこんな大場所とも言えないようなポイントで

$オイカワだっていいじゃない

 2匹連続、計9匹。

 まだ朝飯タイムだってのに、もう1匹でツ抜け!

 しかもたった今二匹抜いたまさにその場所で、もう一匹釣れそうな魚影を発見!ロックオン!!


 と、欲を出したのがイケなかった。

 天罰が下る。

 竿を振りかぶった時に、毛鉤が倒木の枝に引っ掛かって、その勢いで安竿の二番がポキッ....


 嗚呼、やっぱり俺は神に見放されている....


 でも、竿なら車にいくらでもある。気をとりなおして車にもどり、尾根の反対側にある別の沢に。

 来てみれば、相変わらずこっち側の沢は渇水で、水深20cm以上の所なんて殆どない。

 でも、これはチャンスだ。

 この水が少ない沢の奥を詰めようなんてのは、よっぽど頭の悪いヤツかテンカラ師しかいないはずだ。

 そしてそんなヤツの数はそんなに多くはないはずだ。

 世に言う所のポジティブシンキングってヤツだ。


 しばらく歩いた後に竿を出す。

 しばらく無反応の時間が続く。

 やっとドチビたちが毛鉤をツツキだす。

 そして普通のチビたちも毛鉤をツツキ始める。


 もうすぐだ.....


 もうすぐだ......



 もうすぐ....



 

$オイカワだっていいじゃない


でーーーたーーーー!!!

尺イワナ。

この先にも、イイのがいるかもしれないけど、もう帰ろう。

また天罰が下る前に。




あれ?

竿栓は?



竿栓何処だ??


$オイカワだっていいじゃない
(なに?小さい??私の手がデカイんです!!!)


$オイカワだっていいじゃない
(ポイント 浅いでしょ)