$オイカワだっていいじゃない


渓流では丹沢をホームとしている相模の釣師さんのブログを見ていると、

 ”昼下がりのジョニー”というヒル忌避剤がよく登場する。

 もちろんこれは50年代のアメリカ映画(だったっけな)

 ”昼下がりの情事”をパロった商品名だと思うのだけど、どうしてジョージがジョニーになったのかは知らない。

 一方、”真昼の情事”というのは70年代の邦画であるらしいのだけれども、これが”昼下がりの~”のパロディなのかどうかは、見ていないので、解らない。

 ともかく、ヒルが下がるかどうか解らない、自家調合の怪しげな液体※を、せいぜい(仮称)
”真ヒルのジョージ”くらいにしておいて、スプレーボトルに充填し、masuturiさんに連れられて行くのだ。

 桂に続き、いよいよこちらも禁漁となってしまう蛭の聖地に。



 去年のやっぱり禁漁前、やっぱりmasuturiさんに連れられて初めて訪れた丹沢、その川も素晴らしかったけど、この川も素晴らしい。

 特に中流部~上流部にかけての大岩ゴロゴロの渓相は、関東にもこんな川があったのかと思う程。

 だけど、その辺はアクセスが容易な事が災いして、釣りの方は相当厳しいらしい。

 例によって、源流部を釣るのだけど、いや釣れなかったのだから、釣るというのはオカシイな。


 masuturiさんはこの沢一番の滝で尺イワナを釣るという、ドラマを見せてくれたけど、

$オイカワだっていいじゃない

 自分の方はチビをバラシたり、時々底の方でコツコツとあたるだけ。

 唯一、流れに見つけた8~9寸程のイワナにも負けてしまい、まァ、それは仕方が無い、相手の方が5枚も6枚も上手なのだ。

 美しくも厳しい渓相を乗り越え、最後の滝の上は意外な程緩やかな小川の様な沢となる。

 稜線も近い様だ。

 masuturiさんが、”そのまま稜線に出て登山道を使って帰ろうか”、なんて言ってくれたのに、

 自分が携帯のGPSアプリなんか持っていたせいで沢通しの方が早そうということになってしまい、ちょっと勿体なかったかも。

 そこまで詰めたのに、結局ボウズはちょっと痛いけど、

 masuturiさんにはいつも感謝している。

 彼は何時も、

 ”誰でも釣れる川”

 ではなく、

 ”この川で釣れる様になりたい”

 そう思わせてくれる川を紹介してくれるのだ。


 嗚呼、此の川で釣れる様になりたい。

 


 彼の川でも。




 ※イナカのアブ用に作っておいた、エタノールにハッカ油をブチこんだだけの代物です。



 




 $オイカワだっていいじゃない


 
 
(追記)

 肝心な事を書き忘れていたのだけど、この日は蛭もボウズ!
"真ヒルのジョージ"
の効能も確カメられず、我が竿と共に役タタズ!