雨の季節になり、カミさんが自分の事を”尊敬する”とまで言った。

 なんでも、洗濯物を取り込むタイミングが絶妙だと云うのだ。

 そりゃ、バラエティ番組ばっかりで天気予報をちっとも見ないアンタと違って、こちらは毎日WEBで降り始めの時間から予想される降雨量までチェックしているからだ。

 アンタが小馬鹿にする釣りってのは、ふかいぃ話とか、行列ができるなんとかとか、月曜から夜更かし、なんてよりよっぽど生活に役立つのだよ。

  だから直近の大雨でこんな事


になってるのは予想通りというか、予想以上なのだけど、この大増水がお世辞にも綺麗とは言えない玉栗川を大掃除してくれる訳であって、たとえ釣りなんか出来ないと解っていても、それを確かめられずにはいられない。


 増水前から、


こんな場所で



こんな魚や







こんな外道も

 ボチボチ毛鉤の瀬釣りが楽しくなって来たトコロではあるけれど、濁りがとれた頃の多摩川は、また夏の渇水でドブ臭くなるまでの間は、素晴らしい清流となる。

 本流はまだ釣りにならないけど、支流のこんな平和な光景を眺めつつ、



 自分も年をとったらマッタリこんな釣りもイイな、とか、




孫にカッコいいトコロを見せたりしてみたいなとか、思うのです。

 そうして、自分も、塩梅の良い瀬で竿を出し、オイカワをもう一尾、もう一尾、と釣って行くのだけど......

 脳のどの部分か解らないけれど、

この夏もあの谷を歩きたいと、

諦めていない部位があるみたい。