サザエにミソを突っ込んで、

 つぼ焼きにしたら確かに旨そうだと

 そう思ったのだけれども、

 どうやらそうではなく

 ミソサザイと言う小鳥の名前のことらしい。




 そのミソサザイとやらの巣を見つけたのは

 初めて一緒に釣りに行くY君で、

 ヒゲさえ剃ればもっと若く見えるだろうに

 それは人の事は言えないけれど

 ともかく、良い型のイワナも釣れて

 なんだかとても嬉しそうだ。



 解禁時には丸裸だった山も

 新緑の頃も過ぎて

 すっかり濃緑の夏模様


 去年はこの辺にもたくさん居た筈のヤマメだけれども

 今年は最初の一尾

 



 渇水気味の本沢で

 イワナは底を這ってたり

 岩陰に入って居たけれど


 ポンポン釣るY君に




 負けじと釣りをした。






 


 雨が降ってもっと水が増えれば

 或いは秋風が吹き出す頃になれば

 きっと大きな魚も出てくれるのだろうけれど



 そんな贅沢を言ってはいけないのかもしれない。



 モミジイチゴも食べ頃の

 愉快な季節の沢なのだから。